2011年10月23日  ”御在所岳”

伊勢湾を見下ろす鈴鹿の名峰は、紅葉に彩られた岩の山

ヤマケイYAMAPシリーズL 鈴鹿大峰大台ケ原(山と渓谷社)

 
(6:45)登山口〜(8:35)富士見台(8:45)カモシカセンター(8:55)御在所岳〜(9:35)御嶽神社
(9:50)カモシカセンター(10:00)〜一ノ谷新道〜(10:05)大黒岩分岐(10:20)〜(11:35)登山口

(4時間50分)

 

  風も光も穏やかで心地良い秋麗の季節、山も里も賑やかだ

おまけに熊まで浮かれて、人家近くに出没

18日午前6時ごろ、体長1メートル、体重41キロのツキノワグマ(雄4歳くらい)が

東近江市永源寺相谷町の山裾で猪の罠にかかったと新聞で報じられていた

市、県、東近江署が協議し、その日のうちに山奥に帰したらしい

鈴鹿山系にも熊が居るんだ! そんなニュースを聞いた矢先、22日所用で大阪へ

折角だから、少し足を延ばして、以前から気になっていた絶妙なバランスの地蔵岩を見てみたいなぁ

でも、天気が悪そうだし・・・空中散歩でもいいかなと、23日早朝御在所岳登山口を目指す

永源寺相谷町と御在所岳は目と鼻の先 ちょっと気になりますが・・・・

新名神高速、東名阪道を走り四日市ICで下り、国道477(鈴鹿スカイライン)を湯の山温泉方面へ

あれ〜、日が差し出したじゃない  ラッキー!

登山口は?と、進んでゆくと、まだ時間も早いのに路肩に多くの車が停まっている 空きスペースになんとか駐車

隣で準備している若い男性は、鎌ガ岳から武平峠〜御在所岳と周回するそうだ 鈴鹿の槍ヶ岳・鎌ガ岳か、いいなぁ

準備をし車道を少し歩き、6時45分「中登山道口」の標識から登り始める

今日は、中道登山道〜御在所岳(御在所山)〜一ノ谷新道を周回します

いきなりの急坂 大水が出れば一気に流れ落ちていきそうな花崗岩の滑り台を登って行く

目の前に、風化した大岩が次々に現れる、お目当ての地蔵岩は未だかな?

要所に合目や標高、巨岩・奇岩の愛称表示板、分岐には案内標識があり歩き易い

四合目(800m)に仲良しの巨岩、おばれ石(負われているという意味らしい)

雲が流れ青空が広がって来ているが、今日の暑さはちょっと異常

真夏のような蒸し暑さに顔や頭から汗が迸る、ロープウエイの鉄塔を眺めながら小休止

出ました!地蔵岩(確かにお地蔵さんのイメージです)、絶妙のバランスで乗っかるさいころ岩、一体誰が置いたのか?

御在所岳のシンボルでもあるこの岩は 諸事脆い基盤の上で綱渡りする現世の象徴の様にも見えるのだが・・・

7時40分 稜線を登り切った所(中登山道中間点)が六合目(900m)、此処から一旦キレットを下る

鞍部に下りて岩壁を振り返れば、グランパはのんびり紫煙を燻らせている 「早く下りておいでよ〜」

鞍部からは少し傾斜が増して来て、梯子やロープを頼りに登る箇所も出て来る

掘割状態になっているゴロ石の急坂、見た目ほど歩き難くは無い

掘割から抜け出ると八合目(1100m) この辺りは5月上旬にはアカヤシオが咲き乱れるそうだ

右側を巻きながら見上げれば大岩が落ちて来そうな危なげな所 早く抜けなくっちゃ

この辺りの稜線北側一帯は、一気に谷底まで落ちる藤内壁と呼ばれる大岩壁

短いトラバースを終え少し登り返すと、突き出たテーブル岩で2人が逆光の伊勢湾を狙っている

向かいの国見尾根をズーム 天狗岩とゆるぎ岩(左写真) その右の?岩  国見尾根も奇岩のデパートです 

8時35分 鉄梯子を登ると急坂から解放され頂上台地に飛び出す まずは直ぐ左の富士見台で大展望に酔う

富士山は・・・? 稀に見られることがあるらしい

目の前に、湯の山温泉と御在所岳山上公園駅を僅か12分で結ぶロープウェイ(全長2161m、高低差780m

真っ赤な車体に白いカモシカの絵が描かれているゴンドラには誰も乗っていない、試運転なのかな

奥のピラミッドピークは鎌ガ岳(1161m)、その端正な姿から鈴鹿の槍ヶ岳と呼ばれているとか

御在所岳山頂に建つ山口誓子の句碑に 雪嶺の 大三角を 鎌と 呼ぶ  誓子  と詠われていた

向かいの大黒岩をズーム 大黒?言われれば、直立している大岩が大黒様に見えなくも無いなぁ

「大黒さ〜ん、帰りにお邪魔します」

富士見台から御在所岳を目指して広い遊歩道を真っ直ぐ進む 左はロープウェイ山上公園駅

御在所岳は、古生代の堆積物が火山活動を経て、近江、伊勢側の断層に挟まれて隆起したのだそうだ 

隆起前の平原を物語っている山頂広場は東西に長く続いている

左写真が裏登山道分岐点 先には国見岳(1170m)がどっしりと横たわっている

スキー場の奥に目指す御在所岳、観光リフトに乗ればあっという間に頂上なんだけど

昭和34年にロープウェイが開通して以来、山上公園は一大観光地として脚光を浴びている

まだロープウェイは動いていないのだろう、閑散とした山上公園

正面のブルーの屋根(カモシカセンター 今は閉鎖)の左を抜け、舗装路を進む

期待していたツツジは殆ど葉を落とし、残っている木々の葉っぱも傷んでいるみたい

舗装路を真っ直ぐ進めば、長者池、御嶽大権現、武平峠  頂上を目指し右手の鉄階段と石段を登って行く

8時55分 御在所岳頂上には、立派な一等三角点(1209.4m)が埋められている

菰野に伝わる故事に拠ると

垂仁天皇の皇女倭姫命が天照大神の神霊を伊勢の五十鈴川のほとりへお遷しする途中

仮の屯宮を設けられたので、御在所の名がついたと伝えられている

頂上から少し西に琵琶湖の展望所・望湖台(1212m) 雨乞岳(1238m)が大きな図体を晒している

南に足を延ばすと八大龍王が祀られた長者池  触ると思いが叶うという石が祀られている

木曽の御嶽山より勧請した御嶽山蔵王大権現・大日大聖不動明王を祀っている御嶽神社(大権現)

「山岳信仰」の嶽のぼり修行場として、一ノ谷に御嶽行者の記念碑が残されている

鎌ガ岳との鞍部の武平峠は、近江商人が伊勢・尾張・三河を結ぶ最短路として開いた間道の一つ

大石内蔵助が東下りの折に、この峠を越え湯の山温泉に一泊したそうだ

今は、峠の真下を鈴鹿スカイラインのトンネルが抜けている

爽やかな風に吹かれながら山上公園広場まで引き返すと、思い思いに寛ぐ観光客で大賑わい

カモシカセンター横の道を下り、芭蕉池周辺を散策してから賑わう公園を後にする

10時 レストランの東側にある一ノ谷新道口より下り始める

暫らく進むと「中級者以上」の看板、そんな事いまさら言われても・・・下り口に書いとって欲しいよねぇ

数分で大黒岩分岐、寄り道になるけど大黒様にもご挨拶しなくちゃと斜面を登り返す

尾根に出て、少し下って行くと紅葉で彩られた大黒岩が現れる

大黒岩がある巨岩群の突先から向かいの富士見台を見上げると、手摺からはみ出しそうな沢山の人

目の前を泳ぐゴンドラも満員、乗っている人が此方を指差している さぞや怖げな所に立っているんだろうな

暫らく展望を楽しんでから分岐まで引き返し、転がり落ちそうな急斜面下って行く

木々の葉が優しく美しく燃えている、この辺りにもアカヤシオが目立つ、さぞや春は綺麗だろうなぁ

10時30分 恵比寿岩かな? ロープを頼りに垂直の壁を下る

登りには使いたくないねぇと話していたら、二人連れの山ガールが「後どの位で着きますか?」と少々疲れ気味

遊びも無く急坂一辺倒だから、そりゃー、しんどいわ 「此処まで30分で下りました、頑張って〜」

鷹見岩だと思います 余り見晴らしの利かない「見晴らし台」を過ぎ、尚もドンドン下ってゆく

剥き出しの木の根は、修験の山の雰囲気を醸している

11時20分 まったけ岩 こんな巨大松茸があったら、土瓶蒸しが何人前作れるかしらん

車の音が近づき、御在所山の家の脇を下り車道に出て、11時35分、中登山道口

頂上周辺の紅葉は、見頃が過ぎたのか色合いは今一だったが

御在所岳名物、急尾根に次々現れる巨岩や奇岩、珍岩に酔い、心地良い疲労感を味わうことが出来た

鈴鹿山脈には、鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれている個性豊かな山々が連なっている

全てとは言わないが、あと2つ3つ覗いてみたい・・・・とは思うものの

 やっぱり名神から横目に見ながら、もっと遠くの方に足が向くのかなぁ

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