2008年05月31日 霧 島

ピンクに染まる霧島火山群を歩いて神話の山・高千穂峰へ

GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第582号)」

 
えびの高原〜韓国岳〜獅子戸岳〜新燃岳〜中岳〜高千穂河原〜高千穂峰〜高千穂河原

(9時間35分)

 

5月21日、阿蘇仙酔峡ではミヤマキリシマ満開のニュース

ご本家、霧島もそろそろ見頃かな?

 

花は霧島〜♪ たばこは国分〜♪ 燃えて上がるはオハラハー桜島〜♪

と、「おはら節」に唄われる霧島連峰は最高峰・韓国岳、高千穂峰を中心として23座の火山からなり

昭和9年、わが国最初の国立公園に指定されている

えびの高原ビジターセンター駐車場 (4時20分 下山時撮影)

韓国岳が、とても近くに見える!

朝、霧で覆われて何も見えなかったけれど、これで帳消しだわ

えびの高原はススキの名所

因みに、ススキの穂が硫黄山の硫気により、えび色になるので「えびの」だそうだ

6時25分 駐車場から車道を横切り「韓国岳登山口」の標識に導かれて空谷を渡る

「右下つつじガ丘、左上硫黄山を経て韓国岳」の指導標から遊歩道を10分くらい進み

空谷を渡り返して車道に出ると、上の登山口と合流

不動池からの道を合わせ、荒涼とした賽ノ河原の向こうの硫黄山を見ながら進んでいると

人馴れしていそうな3頭の鹿が、直ぐ近くを駆けて行った

突然現れた鹿にびっくりしながら

先行されていた方たちと、笑みを交わし話をしたら

高知から来られたそうで、これまたビックリ! 

「四国から鹿児島まで、遠かったですねぇ」

振り返れば、赤い屋根の「えびの高原ビジターセンター」が見える

霧に包まれ展望の無いまま、一合目、二合目とガレ場を登って行く

登山道沿いの所々に、小さなマイズルソウやハルリンドウが楚々と咲く

霧島は 霧にかくれて 赤トンボ 

山頭火の詩を思い出しながら登っていると

五合目を過ぎた頃、少し空が明るくなって来て、頂上手前では青空が見え始めた

ラッキー!

7時50分 韓国岳頂上(1700m)

ガスが飛び出し、今にも現れそうな高千穂峰を皆固唾を飲んで見守る

少〜し、姿が(嬉々)・・・あーぁ、隠れてしまった(落胆)

韓国まで見えるから韓国岳とか、せめて桜島や開聞岳を見たかったわ

北西側は落差約450mの火口底(1241m)へと切れ落ちているが、霧で見えない

真っ白い断崖を覗き込むと、岩壁でイワカガミが風に揺れている

南西方向の眼下に伝説の火口湖・大浪(おおなみ)池が、薄っすらと・・・見えないわぁ

8時20分 晴れそうで晴れないガスに痺れを切らして、心残りだが韓国岳を後にする

不動池を見下ろしながら、ガレ場を下って行く

霧は晴れつつあるが、まだ高千穂峰は現れない

可愛いハルリンドウやヒメハギも目を楽しませてくれる

新燃岳のクレーターの奥に、高千穂峰が薄っすら現れて来た

雰囲気の良い林もあるけれど、全体としては足場が悪い

特に、下りはズルズル滑って転びそう

中腹から韓国岳を振り返る

その昔は爆裂を繰り返したであろう火山の山も

今はすっかり緑濃い原生林に覆いつくされ、大自然の圧倒的なエネルギーが漲っている

ミヤマキリシマの林を進んで行くと

正面に獅子戸岳が近付き

右奥に、特徴ある新燃岳火口縁の突起が見える

鞍部から獅子戸岳へ登り返す         9時40分 獅子戸岳頂上(1429m)

 

獅子戸岳頂上南の展望所で、新燃岳を見ながらおにぎり休憩

火口縁にある面白い形の突起は、三つ石、天狗岩、兎の耳と呼ばれているそうだ

まだ高千穂峰はガスの中

10時05分 さぁ、ガレ場の急坂を下って新燃岳を目指そう

あら、ベートーベンさん こんな所で何しているの

明日は、鳴門市で「第九」演奏会じゃなかったかしら?

新燃岳火口縁へ上がり、韓国岳、獅子戸岳を振り返る

獅子の姿に見えるので獅子戸岳って名前がついたそうだけど・・・見えなくも無いかな?

エメラルドグリーンの美しい火口湖付近から、水蒸気ガスの噴煙があがる

  昭和34年2月に噴火してから、ほんの50年ほどしか経っていない

まだ元気な活火山だわ  覗き込んだりせずに、さっさと行こ

風があるので心配ないけれど、吹き上がってくる硫黄の臭いがきつい

気分が悪くなると、急に動けなくなるそうだ

10時40分 新燃岳頂上(1421m) 遠くに韓国岳が霞んでいる

長居は遠慮して、木道を下り中岳へ向かう

木道沿いのあちらこちらに、可愛いハルリンドウ、マイズルソウ、ツルキジムシロ等が群生

すれ違う人たちと 「綺麗ですね〜」と挨拶を交わしながら

中岳へ緩やかに登り返す

11時15分 中岳頂上(1332m)          急に人が増えて来た

高千穂峰麓の原生林の中に、建物が見える

高千穂河原まで後少しと思って、下りていると狭い岩場の所で

次から次と子供たちが登って来る。なんでも小学6年生の遠足だそうだ

気持ちのよい挨拶を交わした子供たちは、元気よく登って行った

続いてすれ違った団体さんは、なんと50人!

なかなか下りられない

目前に高千穂峰を見ながら、よく整備された石畳を下りて行く

人気のコースなのか、結構沢山の人とすれ違う

 

12時20分 高千穂河原ビジターセンター(970m)

予定より20分程遅れたが、暫く休憩

あら、うどんって書いている

「食べてから登る?」 「勿論!」

12時45分 霧島神宮古宮址を通り、「高千穂河原自然研究路入口 高千穂峰登山口」標識を左に見て進む

石畳の道がずっと続けば楽なんだけど、10分ほどで直ぐ赤茶けたガレ場になる

見上げれば、転んだり滑ったりしながら団体さんが賑やかに下りて来た

リーダーらしき人が「歩幅を小さく」等と細かく注意している

砂礫はズルズル滑るので、ゴツゴツした溶岩の急坂を歩く

こちらも転石が多く、結構歩き難い

何処を歩いても同じかな?

みんなそれぞれ好きな所を歩いているみたい

見下ろすと、高千穂河原が随分と下方になって来た

5,6歩進んでは、「フーしんどい、アーしんどい」 といいながら登って来る小父さん

これも登りのリズムなんかな?

それにしても、一人で十人分くらい賑やかだった(笑)

やっと急坂が終わり、御鉢(1206m)の縁へ立つ

火口壁には、小型だけどしっかり花を付けたミヤマキリシマが咲き誇る

まるでピンクのツガザクラみたい〜♪

火口(1206m)を見下ろすと、高度感があるわ〜

大正2年に御鉢火山の活動が記録されているそうだ

秀麗な姿の高千穂峰に向かって、馬ノ背を歩く

どんどん天孫降臨の地が近付くと思ったら疲れも吹き飛び、ワクワク

見遥かすと、歩いて来た尾根が霞んでいる

韓国岳もあんなに遠くなって、それにしてもよく歩いたなぁ

溶岩台地には、一寸不似合いな明るいピンク色のミヤマキリシマ 

こんな所でよく頑張っているねぇ

絵の具で書いたように赤茶と黒の断層がクッキリと分かれていて

ちょっと不気味な感じ

行った事無いけど、火星ってこんなんかしら

 

高千穂峰が近付いて来ると、山頂直下を登っている人がはっきり見える

馬ノ背から少し下り、霧島神宮上宮の祠が祀られている背門ノ丘で暫く休む

いよいよ最後の急登、横木が階段状に置かれているものの

小石がずるずる滑って、歩き難い

それでも一気に高度を稼ぐので、みるみる御鉢の全容が綺麗に見え出す

天ノ逆鉾まであと少し 頑張れ!

瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が降臨した時に突きたてたという「天ノ逆鉾」

慶応2年(1866年)に、新婚旅行で薩摩(鹿児島)を訪れた坂本龍馬とお竜も

ミヤマキリシマが咲き誇る頃、この「天ノ逆鉾」を見ようと登って来たそうだ

その時、逆鉾を抜いて遊んだとか、龍馬さんらしいエピソードが残る

(下山後お参りした霧島神社境内に、龍馬さんとお龍さんが居たわ)

山頂東端にある山小屋(ガイドには、30人収容・要予約)は、閉まっている様だった

2時20分 高千穂峰頂上(1574m) バンザ〜イ!

二等三角点の後ろに " 葦原野瑞穂の国の ゆくけきは 天津御祖のと かけおりける"

と書かれた歌碑兼方位盤が建つ (読みづらい文字なので少し違っているかも)

古事記、日本書紀に天孫降臨の地と記されている高千穂峰で

周囲の峰々を眺めながら、日本創始の地に立った感動に浸っていたら

あらら、虫がいっぱい飛んで来る  ちょっと興醒め〜

この虫、どげんかせんといかん!  ねぇ知事さん

 

下山していると、大きな音をたててヘリコプター飛んで来て上空を旋回

TV局の撮影かな?  手を振り返しながら、ピース!(笑)

そんな事している場合じゃないわ 一歩、一歩慎重に下りなきゃ

4時、高千穂河原へ下山

タクシーで移動して4時20分えびの高原ビジターセンター着

 

満開のミヤマキリシマに彩られた天孫降臨の地・霧島

ほんのこて、よか山じゃった

明日は久住のお山開き、大船山のミヤマキリシマも見たいけど・・・

霧島の湯に浸かって考えよ

歩いた道  ホーム