2005年 2月 北海道・旭岳

■登った山 北海道・旭岳(大雪山)
■日程     2月11日〜14日
■天候     曇り
■参加人数 3名
■ルート 

北海道大雪山系旭岳は寒かった。2月11日朝、民宿大雪山山荘を出たときの天気は曇り、気温はマイナス13℃、ロープウェイで姿見駅まで上るとマイナス15℃。スキー客に混じって登山者は我々のみ。冷たい空気にほどよい緊張感がある。トレースのない雪原を歩き出す。しばらくするとK隊長が立ち止まった。いつもなら、歩き出して体温が上がったところで上着をぬぎだすところだが、さすがにこの日は違った。「顔が痛い」という。風はほとんどあにといってもいいそよ風だが、それが頬にあたるといたい。目出帽をつけてそのありがたみが初めて分かった。目出帽の口があたっている部分の外側に氷がつく。これで吹雪いたらどういう感じか想像もつかない。
6合目に着く。気温はマイナス20℃。硫黄のにおいが強い。積もった雪を割って地下から噴煙があがっている。旭岳は活火山である。姿見の池はもちろん雪に隠れている。夏であれば、ここから頂上まで1時間半。冬でもこの硬くしまった雪の状態なら頂上まで体力的には問題ない。しかし、今はかろうじて山頂を視認できている天気も、予報では午後から雪となっていたし、ここから斜面になったら危険だし、広々とした地形でホワイトアウトになったら帰りが難しいし、去年の11月にも道に迷った人が凍死しているし、そういった状況を客観的に判断して、まだ1時間ちょっとしか歩いていないけど、我々は非難小屋横の深さ十分吹き溜まりを雪洞ポイントと決めて、荷物を下ろした。
昼の11時の時点でマイナス20℃。夜になったらどこまで冷えるのか。雪洞の中は外気温とは関係なく、常に0℃近い温度に保たれているといわれている。今までマイナス20℃以下のところには雪洞を掘ったことがないので、今回ようやく、この痛切を確認することができる。雪洞は2時間ほどで完成した。雪が予想外に硬いのには驚いたが、気温が低いのと雪の質のせいで体に雪がつかない。防水性の弱くなったカッパで雪洞堀りをすると、カッパについた雪が体温で解けてぬれることがあるので、やっかいである。今回は全くカッパはぬれなかった。それに、ここの雪はとかして水を作っても、ごみが混ざっていない。雪洞の雪は常にこういう雪であってほしい。
さて、雪洞が出来上がると他にすることもないので、御飯を食べて、明るいうちに寝た。酔ってしまうと心配なので、みんなあまり飲まなかった。今回はいろいろ初めてのことがあったが、こんなに飲まなかったことも今までなかった。持っていった焼酎がたくさん余った。翌朝雪洞の中の気温はマイナス5℃。僕とTは寒さを感じなかったが、入口近くで寝たK隊長は寒かったらしい。入口はビニールをたらしただけで密閉していない。隙間から冷たい外気が白いもやのように入ってきたという。それにこの雪洞は3人分には広すぎた。外に出てみると、視界は真っ白。気温はマイナス20℃。夜の間も気温は下がらなかったらしい。風は強くはないが雪がちらついている。旭岳の頂上は見えない。頂上を目指すのは昨日より危険なので、我々は急いで下山した。下山すると民宿で温泉につかり、旭川市内へ移動して、レンタカーを返して、札幌の雪祭りを観にいかないといけない。実はTは観光目的で北海道までやってきている。札幌までは旭川から電車で1時間半。電車は1時間に2本でている。3時ごろ札幌についた。雪祭りの雪像を一通りみたあと旭川へ戻ると、ここでは氷祭りの最中で、駅前の通りに氷の像がライトアップsれて並んでいる。札幌の雪像よりも、旭川の透明な氷像のほうが美しく、技術的にもすぐれているようにみえる。ホテルの部屋に戻ると3人で余った焼酎を飲みながら、来年もきっと旭岳に来ようと決めて、今回の山行をしめくくった。

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