熊野古道そぞろ歩き食べ歩き 〜和歌山ラーメン編〜

 昨秋痛めた膝のリハビリおよび運動不足解消のため、熊野古道へ散策に行きました。小春日和の日差しが射し込み、約3時間ほどの万葉の香り漂う、非現実でした。
 そして、それからが、現実の世界・・・

 実はこの日の最大の目的は、かの有名な和歌山ラーメンをこの舌で味わうこと!
 まずは"井手商店"。店に着いたのが3:25。開店が3:00からやと言うのに既に30〜40人ほどが並んでる・・・。さすがは横浜ラーメン博物館に入る有名店。「日曜の昼間から、こいつら何しとんねん。」と思ったが、自分も同類。50分ほど待たされ中に入る。いやがうえにもボルテージは高まり、いよいよ目的のラーメンとご対面。
 見た目およびトッピングはシンプルな方でしょう。スープは思ったよりこってりしており、とんこつの臭みを少々感じるが、これはまあ許容範囲。麺は、細麺のストレート。スープとの絡みはまずまずで合格点。総合的にも合格点でしょう。思ったより個性的な味にちょっと驚きましたが、和歌山ラーメン二系統(井手系と車庫前系と言うそうです)の一方の雄を制覇し、満足気に店をあとにしました。

 次はいよいよこの日の大本命!車庫前系の雄、"まる豊"を目指す。ここは、あんまり本にも載ってないんで地図がない。前日にインターネットで見た地図の記憶を頼りに探す。そして発見。だが、
 「こっ、これは・・・」
 何と、今にも崩れそうな傾いた掘っ立て小屋。のれんのおかげでどうにかラーメン屋と判別できる。しかし、中に入るとさらなる衝撃が・・・。
 店が傾いているので、まっすぐ立っている感じがしないのだ。平衡感覚は失われ、既に酔っ払ったような感覚に襲われる。店の中はあたかもからくり小屋のごとく、これから店が回転するんじゃないかと思ってしまうほど、変な感じがする。ウワサには聞いていたが、これほどとは・・・。ようやく、いすに座るが壁が傾いてるので、貼ってある色紙、ポスターすべてが傾いていて、落ち着かない。唯一、ぶら下がっているカレンダーのみがニュートン力学の万有引力の法則に則っている。
 この店はカウンターも傾いているので、そのままどんぶりを置くと中身がこぼれるんで、その名も"こぼれん棒"なる当て木をしてどんぶりを水平に保つのだ。さすがにメインカウンターだけは、今年から水平にする板を入したらしいが、我々の座った裏カウンターはいまだに傾いたまま・・・。横にだけならまだしも、手前にも傾いている。どうやって"こぼれん棒"をおこうかと思案していると、親父の「この角度でおいてくれ。そうでないと水平にならんから!」という的確な指導を受け、いよいよどんぶり登場。確かにこぼれない。安心してラーメンを味わう。
 こちらはあっさりしたスープで昔ながらの屋台のラーメンを食っている感覚。麺は同じく細麺のストレート。トッピングもシンプル。総合的にも合格点でしょうか。
 しかし、あまり長居してると発狂しそうなんで早々に退散。一歩外に出ると、まともな平衡感覚に戻る。人体の不思議さを感心しつつ、帰路につくのでありました。この店は、とても言葉では言い表せません。是非、一度足をお運びください。

 これで、和歌山ラーメンの代表格をはしごして充実した一日を過ごすことができました。ヤマ禁止令が出てから、わけの分からん企画を考えては暇つぶしをしております。早く治して普通の人間に戻りたいのですが・・・
 しかし、懲りずに、次は、何を食いに行こうかと思案している今日この頃です。
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