飲み水を確保する (13の秘技)
泥水や濁った水を飲料水に変える方法

泥水や濁った水を飲料水に変える方法

  1. 底を切り取ったペットボトルを、さかさまにしてつるす。
  2. そのペットボトルの中に小石・木炭(焚き火の燃え残り)、砂か小砂利、丸めたバンダナの順番で入れる。
    (一番下が小石、バンダナが一番上)
  3. フタに小さな穴をあける。
  4. 濁った水を入れる。
  5. たまった水を約10分間煮沸して、飲み水にする!
朝露を集める方法

朝露を集める方法

  1. ひざ下にきれいな布を巻きつける。
  2. 朝露にぬれた草むらを歩き回り、布にしみこんだ水分をしぼりとる。

1時間で約1リットルはたまる。

雨水を効率よく集める方法

雨水を効率よく集める方法

  1. 防水布やシートを斜めにはる。
  2. おもりに石を一つのせる。
  3. おもりのすぐ近くに、水をためる容器を置く。
  4. 泥がはね返らないように、小石をしいておくとよい。
雪を飲み水にする方法

雪を飲み水にする方法

鍋に雪の塊を入れて、沸かすだけで飲み水になる。
湯気にするともったいないので、必ずフタをすること。

※煮沸を10分するのを忘れないこと!!

雪を飲み水にする方法その2

雪を飲み水にする方法その2

太陽を利用して雪を溶かす方法。

  1. 板やダンボールの上に黒いビニールシートを置く。
  2. その上に雪を載せる。
  3. 溶けた水を容器の中に集める。

雪の中に小石を入れるとさらに溶けやすくなる。

太陽熱蒸留法

太陽熱蒸留法

  1. 地面に直径0.5〜1mの穴を掘りビニールシートをかぶせ中央を凹ませる石を置く
  2. 中央から蒸発した水分がシート内側をつたってコップにたまる
  3. 穴の中には濡れた衣類や青草を入れる。いざとなったらオシッコだっていい!
青草を利用した方法

青草を利用した方法

青々とした草をビニール袋に入れ太陽光の下に置いておくと、袋の底に草から蒸発した水分がたまる。

北米先住民族の知恵〜インディアン井戸

北米先住民族の知恵〜インディアン井戸

にごった川や池のそばに穴を掘る。
最初はにごった水が出てくるが、時間が経つと澄んでくる!
※井戸の水位は川や池の水位と同じ高さまで上昇してくる。

海水を蒸留する

海水を蒸留する

  1. 大鍋に海水を入れ、中央にコップを置きぬらしたタオルで湯気がもれないようにパッキングして、海水を入れた中華鍋をのせ焚き火にかける。
  2. 沸いた海水から立ち上る湯気が中華鍋の底で冷やされ、鍋の底をつたわってコップにたまる。

この原理がわかっていれば、中華鍋のかわりにアルミホイルやその他の容器を使ってもできる!

竹から水を得る方法

竹から水を得る方法

青竹の先端を大きく曲げ先端を切り、その下に容器を置く。
そのまま一晩たつと夜の間に滴り落ちた真水がたまる

携帯浄水器を使う

携帯浄水器を使う

一般的にフィルター形式の携帯タイプの浄水器は、0.4ミクロンのフィルターをつかったものが多い。
これでも大腸菌やコレラ菌などの病原細菌、エキノコックスやランブル鞭毛虫などの原生動物までもが除去できるが、最近では、カタダインセラミックとよばれる、0.2ミクロン(0.0002mm)という細微孔セラミック製フィルターを持つ携帯型の浄水器まで登場した。
400リットルまで、フィルターを交換せずに連続して使用できるものもあるので、長期間あるいは大人数でも心強い。

水の話をしよう

水の話をしよう

「水は命の源」というけれど、地球上にある全ての水を仮に100とすると、97%が海水で、塩分を含まない炭水はわずか3%だそうだ。
そして、そのわずかの淡水のほとんどが南極や北極の氷で、人間が使うことができる水は、地球上にある全ての水のなんと0.01%。地球の水全量が500ミリリットルのペットボトルの水だとすると、わずか一滴にしかならないのだ。
水道の蛇口をひねると、いつでも大量の飲料水がでてくる。
それが当たり前の日本に住んでいると、水は空気と同じような存在と思ってしまうが、地球的に見るとこれはとても特殊で、とてつもなく恵まれていることがわかる。
さあ、冒険で世界に飛び出すきみ!きみの行くところは、水に恵まれている地とは限らないのだ。
さまざまな方法で、水を得ることを覚えておくとパニックを起こさなくてすむ。
その方法を、しっかり身につけておこう。

バナナの木から水を得る方法

バナナの木から水を得る方法

バナナの木を下から30cmくらいのところで切る。
切り株をボウルのようにくりぬき、虫が入らないようにカバーをかけておく。
一晩たつと地中から吸い上げられた水がタップリとたまっている。

食料を獲得する (34の秘技)
食べることのできる山野草1

食べることのできる山野草1

  • ふきのとう
    みじん切りにして油で炒め、味噌を加えて「ふきのとう味噌」に。天ぷらにしても美味い。
  • つくし
    頭とハカマを取り、湯がいてから酢の物やおひたしに。油で炒めてきんぴら風でもよい。
  • わらび
    アク(独特の苦味)が強いので、木灰を入れたお湯で十分湯がき、水にさらしてアクを抜く。煮物や塩漬けに。そのまま天ぷらにしてもよい。
タケノコを食べる

タケノコを食べる

竹林で、土が盛り上がっている周囲をていねいに掘る。
泥を落とし、先を切って、米のとぎ汁か米ユカを入れた水でゆでる。タカのつめ(唐辛子)を入れてもよい。
煮物や炒め物、どんな料理にも使える。
堀たてを焚き火の中で焼いてもうまい。

ネマガリダケを食べる

ネマガリダケを食べる

チシマザサのタケノコで、標高1000mくらいの積雪の多い地帯に生える。
生でもよいが、皮つきのまま焼き、味噌をつけて食べるとホクホクしてうまい。
天ぷらや煮物、炒め物、味噌汁の中にいれてもいい。

食べることのできる木の実

食べることのできる木の実

  • クリ
    秋、落ちているクリには虫が入っていることが多い。イガの口が開いている実を棒で落とし、ゆでたり焼いたりして食べる。
  • マテバシイ
    フライパンなどで炒って食べる。
  • クルミ
    水につけて、果皮をやわらかくして取り除き、殻を割って中の実を生のままか炒って食べる
  • 木イチゴ
    そのまま食べるか、砂糖で煮てジャムに。
  • アケビ
    中の実はそのまま、果皮は細く切って天ぷらや味噌炒めにして食べる。
  • ヤマブドウ
    そのまま食べるか、ジャムにして。ワインをつくることもできる。
ヤマイモ(自然薯)を掘って食べよう

ヤマノイモ(自然薯)を掘って食べよう 〜地面の下にある三日分の食料

道具……これが正統派ヤマノイモ自然薯掘りの三点セットだ!

  • カマ
  • アワビの殻
  • 特製鉄棒。片方の先端がとがっていてもう片方がシャベル状になっている長さ1mほどの鉄棒

正統派三点セットがなければ、移植ゴテとナイフ、イワシの缶詰の空き缶(イワシの缶の片方をカットして土をかき出せるように作る)を改造したもので挑戦してみよう!

  1. ツルを見つける。細長いハート型の葉が目印。秋は黄色になるので見つけやすい。ムカゴがついていればまちがいない
  2. ツルが生えている地面の下草をナイフではらい、全体を慎重に掘る
  3. イモの先端を確認したら、その片側だけを掘り、かき出した土は傾斜の下のほうへ落としていく
  4. イモの片側を土に付けたまま掘り進み、下端まで掘ることができたら、そっと土から外す。
  5. イモを掘った後の穴にはイモの先端を埋め戻しておく。数年後またイモ掘りができる!
  6. 食べる。すり鉢ですった「とろろ汁」が絶品だが、そのままアルミホイルや大きな笹の葉で包んで焚き火に入れ、焼きイモにしてもうまい。
タンポポコーヒーを飲もう

タンポポコーヒーを飲もう

  1. タンポポの根をきれいに洗って細かくきざむ
  2. フライパンなどでよくカラ炒りする。弱火で気長にチョコレート色になるまで炒るのがポイント。余裕があれば石などで少し砕くと、ほんの少しおいしくなる。
  3. バンダナなどの布をフィルターにして熱湯をそそぐ
手作りパチンコで鳥を獲る

手作りパチンコで鳥を獲る

  1. Y字形の枝を探す。木は桜や椿など、ねばりのある木で切ったばかりの生木がよい。
  2. 枝の両端に、ゴムを止めるきざみをつくる。
  3. ゴムをきざみにかけ引っ張って、木綿糸で結ぶ。(何度も引っ張って、はずれないことを確かめる)
  4. 薄く柔らかな皮で弾をはさむ部分をつくる。毛羽だったパックスキン部分を内側にし、図のようにゴムを通し、木綿糸で止める。
  5. 打ち方は、パチンコを持った左手は絶対に動かさない。弾は右のホホまでひきつけて撃つ。小さな獲りや小動物を獲ることができるぞ!
  6. 弾は小石を使う。小石を皮の中央にはさんで準備完了!
  7. ゴムの長さは2本同時に引いて、伸びきるくらいがいい。

※パチンコは武器だ!このことを十分頭にたたき込んで扱うこと。また、鳥や小動物を獲るには免許が必要だ。非常時の時のみ使うこと!

本格吹き矢で獲る

本格吹き矢で獲る

塩ビパイプ(内径16mm長さ90cm)で本格吹き矢ができる。畏径ジョイントをつけて吹き口にすると吹きやすい。

  1. 矢をつくる。
    一片9cmの古はがきやカレンダー(アート紙)を、割り箸を使って巻く。
    先をとがらせた長細い円錐形に丸め、セロハンテープで止めておく。
  2. できた矢を筒に入れ、出ている部分をカットする。このサイズで約8cmの矢をつくることができる。
  3. 長い押しピンを差し込み、接着剤でかためて矢の完成。

※ 押しピンを使った矢は、鳥や小動物を獲らなければ、生き残ることができない非常時のみ使用すること。

弓矢を作って獲る

弓矢を作って獲る

  1. 竹を幅3cmくらいで、長さ90〜120cmに2本切る。(内側にする方は若干短く切る)合わせる側を平らに削り、接着剤を塗って、たこ糸で縛り固める。
  2. 弦の材料は、縄文時代から麻の繊維を撚り、蜜蝋や松ヤニを塗って強度を増して使った。太めのタコ糸でもよい。
  3. 矢の尻に、ナイフで糸かけ用のV字の溝をきざむ。
  4. ワシ、タカ、キジなどの羽根を軸の中央から半分に切る。これを3本つくり、糸かけ3〜4cmのところに図のように接着剤でつけ、糸で両端を止めておく。
  5. 矢の先には、ガラス製の矢じりをつける。また太いクギでもいい。

※この矢は、相当に威力がある、まさに武器だ。キミを信頼しているぞ!!

鳥を獲るための簡単なワナ

鳥を獲るための簡単なワナ

  • ザル式ワナ
    エサをまいた地面に、ザルやカゴを細い棒で支えてしかけるワナ。ダンボール箱でもいい。
  • 竹バネタイプのワナ
    細長い竹の端を固定し、もう片方を手で支える。エサをまいて鳥を集め、タイミングよく手を離して、一気に竹の反動で鳥を気絶させてしまう。
簡単なククリ(輪式)ワナ

簡単なククリ(輪式)ワナ

ワイヤーや針金で輪をつくり、ケモノ道の上10cmくらいのところに仕掛ける。ワナはしなる枝に結びつける。枝のしなりで輪がしまる。

※ 通常、日本国内でワナを使って狩猟するには、「網・ワナ猟免許(旧「甲種狩猟免許」)」が必要です。(狩猟法で様々な禁止事項があるので、注意すること)やむをえない非常時・緊急時のときのみ行うこと。

手づかみで魚を捕る

手づかみで魚を捕る

一番単純だけど確実な方法。
とにかく川に静かに入る。岩や石の下、淵で休んでいる魚に忍びより、下から手を入れてつかまえる。
軍手をすると魚がすべらず、しっかりつかむことができる。

モリを作って魚を獲る

モリを作って魚を獲る

  1. 太い針金(自転車やバイクのスポークでもよい)を}Yの字に曲げる。
  2. ヤスリ(ノコギリの目立て用がよい)で先端をとがらせる。できれば、とった魚が落ちないようなかえし用のフックをつくるとよい。
  3. 2mくらいの長い竹の先端に、細い針金でとりつける。持ち手の元手に協力なゴム(自転車のタイヤチューブのゴムなど)を輪にして取り付ける。
  4. ゴムを親指にひっかけて、ゴムを思いっきり伸ばし竹を握る。
  5. 魚に向かって手をはなすと、モリは一気に飛び出す!
タモ網をつくって魚を獲る

タモ網をつくって魚を獲る

  1. 木の枝で、Y字型の先に横棒を渡し、柄に三角形がついたようなワクをつくる。枯れているものより、生木のほうが丈夫なものができる。
  2. 三角の部分にたわんだ網を張る。細い紐や糸で編むほうが水切れもよい網ができるが、シャツやタオルでもつくることができる。シャツは胴部分を使うと、深いものができる。

※シャツを枠に縫いつける際、糸がない場合は、木の棒で穴をあけ、つる草を糸代わりにするとよい。

  • 水の落ち込むところは、魚のいるポイントだ。柄を長くして魚をとってみよう。
  • 幅の狭い小川の場合は、下流にタモ網をしかけ置き、上流からジャブジャブと足で魚を追い込んで魚をとる。
「ヤナ」をしかけて魚を獲る

「ヤナ」をしかけて魚を獲る

竹をロープで結び、スノコ状につくったものがヤナ。
川幅を、石をつんでせまくし、せまくなった所にしかける。

ペットボトルでウケをつくって魚をとる

ペットボトルでウケをつくって魚をとる

  1. カッターナイフで、ペットボトルの上から5分の1くらいのところを切り取る。切り取ったものからさらにキャップ回りの部分を切り取る。
  2. 切り取った部分を反対向きにして本体にはめ込み、ビニールテープなどで固定する。
  3. ミミズなどのエサとおもしの石を入れ、川のフチに沈めておくと、うなぎやドジョウ、小魚が入る。ウケは、入った魚が出られなくなる仕組み。
大物が獲れる本格的な「ウケ」をつくる

大物が獲れる本格的な「ウケ」をつくる

  1. 竹やヤナギなどの小枝を、ロープやヒモを使ってたばねる
  2. 同じ素材で小さな輪をつくり、入り口と中央よりやや後ろ部分に取り付ける
  3. 最後に、ジョウゴの形をした部品をつくり、入り口に取り付けて完成!
  4. ウケの中にミミズなど(食べ残しでも良い)のエサを入れ、川のフチや大きな石の下に仕掛ける。ウケが浮いてこないように、重し用の石を中に入れるか、上に置いておく。
釣り道具を作って魚を獲る

釣り道具を作って魚を獲る

  • サオは竹や柳の木の枝など、よくしなるものを選ぶ。
  • 糸はタコ糸など、糸状で細くて丈夫なモノならなんでもよい。
    ※サオの長さと糸全体の長さは、ほぼ同じにする。ウキからエサまでの長さを先に決め、サオの長さを決める
  • ウキは枯れた小枝や発砲スチロール、乳酸飲料の容器で代用する
  • 石、貝殻、六角ナットなどをオモリにする
  • エサはミミズ、エビ、水中に棲む昆虫の幼虫(川石の裏についている)のほか、ご飯粒、パンやカステラを練ったもの、ソーセージ、いくらなど
  • 両端をとがらせた木の枝を釣り針にし、練ったパンや肉片などのエサで木の枝の釣り針をつつむ
毛バリをつくって魚を釣る

毛バリをつくって魚を釣る

鳥の羽や動物の毛を使って、糸で針にとりつける。
糸の部分を接着剤やマニュキュアで塗って防水するとよい。毛バリは羽化した水棲昆虫をまねてつくったもの。
川の下流から投げて釣る。流れ落ちているところや泡だった流れ、川のフチにも大型の魚がいる。

毒草、毒きのこについて

毒草、毒きのこについて

山菜やキノコをよく知るには、まず図鑑で基本の知識を得てから、「必ず地元の名人について」教えていただく。これが早道(名人は、地元の市場、農協、食堂等でたずねると見つけることができる)。
「キノコなんて簡単に見分けられるよ」と気軽に言う人がいるが、毎年何人もの人が中毒症状を起こしたり命を落としている。
「冒険者は、何事にも慎重に」これが鉄則。
よって、野生のキノコには手を出すな!

毒草リスト1

毒草リスト1

  • ドクツルダケ
    雑木林に、点々と生える白いキノコ。食べると激しい下痢を起こし、死亡例が多い。
  • テングダケ
    カサに多数のイボがあり、根元が球根状の茶色いキノコ。嘔吐、下痢、呼吸困難になる。
  • ツキヨタケ
    枯れ木に群生し、シイタケと間違えて誤食してしまう。症状は激しい下痢と嘔吐。
  • ギンナン
    ギンナンの持つメチルビリドキシンが中毒を起こす。大人は解毒酵素をもつが、幼児や子供が食べると嘔吐やケイレンの中毒症状を起こす場合もある。すぐに病院へ!
  • ナンテン
    一見、食べられそうな赤い実。誤食するとケイレンや呼吸麻痺を引き起こす。とにかく吐き出すこと。飲み込んでしまったら、水を大量に飲み、のどに指を入れ吐き出す。
  • ヒョウタンボク
    夏にヒョウタン形をした赤い実がつく。一見食べられそうだが、誤食すると嘔吐やケイレン、死亡例も。ナンテンと同じように、とにかく吐き出してしまうこと。
  • シキミ
    中華料理に使う八角に似た実は食べられそうに見える。味もクリに似ているといわれ誤食しやすい。嘔吐やケイレン等の中毒症状を起こし死亡例も。とにかく吐き出す。
  • ヒガンバナ
    秋に咲く赤い花を見ればわかるが、春の時期の、葉と鱗茎が、食用できるアサツキやノビルに似ている。ただし、ヒガンバナはネギ臭くないのですぐ分かる。
  • トリカブト
    全体に猛毒のアルカロイドを持つ。食用できるニリンソウの葉に似ているので、誤食してしまうことも。短時間で死亡した例も多く、誤食したら、とにかく吐かせ病院へ!
狩猟法について

狩猟法について

通常日本国内で鳥や動物を獲るには免許が必要だ。そして、世界一きびしい狩猟法で、鳥類が28種、獣類は20種の計48種が狩猟許可されている。
また、とってよい数、狩猟期間、狩猟ができる区域、狩猟禁止場所、銃猟でいる時間、許可されている猟法と猟具等も厳密に決められているので注意して欲しい。
ここで披露しているさまざまな方法は、あくまで非常時、緊急時にのみ行って欲しい!
ちなみに、パチンコは自由猟具と呼ばれる猟具になるため、免許などは必要ない。
ただし、狩猟法は守らなければならない!

食べることのできる山野草2

食べることのできる山野草2

  • ふき
    湯がいてアクを抜き、皮をむいておひたしや煮物にして食べる。
  • たらの芽
    汚れを洗って、そのまま天ぷらにして食べると美味い。
  • ぜんまい
    わらび同様にアク抜きして、煮物や炒め物に。アク抜きして干したものは生より美味い。
  • 山うど
    天ぷらが一般的だが、油で炒め、醤油と砂糖で煮てもうまい。皮を厚くむいて酢味噌もいい。
  • モリアザミ
    根を味噌漬けにする。ヤマゴボウの名で売られているのはこれ。
    ※ 「ヨウシュヤマゴボウ」は、名前は似ているが別の物で、こちらは毒!
  • のびる
    きれいに洗って味噌をつけて食べる。辛いがうまい。湯がいてマヨネーズであえてもよい。
  • タンポポ
    若葉はサラダに、花は天ぷらに、根はきんぴらやコーヒーに、全て食べることができる。
ガラス製の矢じりの作り方

ガラス製の矢じりの作り方

  1. ビニール袋の中にビールビンやウイスキービンを入れ、石でビンを適当な大きさに割る。必ず手には皮手袋か軍手、目にはゴーグルをしてやること。
  2. その中から、その矢じりに加工しやすい形を選び出す。平らな石の上に柔らかな布(なめした皮が一番よい)をしいて作業する。
  3. 堅い木の棒(鹿の角がベスト)の先で、押し割るように、力加減をしながら、おおまかな矢じりの形にする。
ケモノ道の見つけ方

ケモノ道の見つけ方

山の中で草むらをよく観察すると、草の生え方が周囲と異なる、小さな道を見つけることができる。それがケモノ道。たまにフンなども落ちているので、意外と見つけやすい。

ハネワナ〜ボーイスカウト式ワナ

ハネワナ〜ボーイスカウト式ワナ

ククリワナの変形で、エサをつけた支柱がはずれると、輪がはねあげられ閉まる仕組みのワナ。エサをしっかりつけておくのがコツ。

※ 通常、日本国内でワナを使って狩猟するには、「網・ワナ猟免許(旧「甲種狩猟免許」)」が必要です。(狩猟法で様々な禁止事項があるので、注意すること)やむをえない非常時・緊急時のときのみ行うこと。

レンガワナ

レンガワナ

レンガ3個をコの字形に組み、中央の1個をななめにして小枝でささえる。コの字のレンガの上にに米粒をまいておく。
スズメが小枝にのると枝が落ち、レンガがフタをする仕組み。

※ 通常、日本国内でワナを使って狩猟するには、「網・ワナ猟免許(旧「甲種狩猟免許」)」が必要です。(狩猟法で様々な禁止事項があるので、注意すること)やむをえない非常時・緊急時のときのみ行うこと。

ササ竹を使った漁

ササ竹を使った漁

魚の習性を上手に利用した漁。束ねたササ竹を、魚は安心な寝床と思って集まってくる。
朝、一気に引き上げると小魚やうなぎなど、様々な魚がササの中から出てくる

ガチンコ漁

ガチンコ漁

大きな石を岩に思いっきりぶつけると、ショックで魚が気絶して浮き上がってくるという漁。

※この漁は多くの川で禁止されている。しかたない、非常事態の時のみやるように!

ルアーをつくって魚を釣る

ルアーをつくって魚を釣る

動いているものを追いかける魚の習性を利用したのがルアー釣り。曲がったビールの王冠やスプーンの先に針金をつけてつくる。
水中ではヘナヘナ動き、大きなますを釣ったこともある、実績あるルアーだ!

天然石釜料理

天然石釜料理

土に穴を掘り、穴全体に小石を敷き詰める。中でたき火をし、おき火になったら引き上げ、穴の中に材料を入れて鉄板でフタをし、おき火を上にのせる。
鶏一羽の丸焼きから、ピザ、穴を大きくすれば豚一頭だってローストできる。

狩猟鳥類の種類

狩猟鳥類の種類

コイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ヒシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ウズラ、こじゅけい、山鳥(オスに限る、亜種のコシジロヤマドリは除く)、キジ(オスに限る、亜種のコウライキジを含む)、パン、ヤマシギ(亜種のアマミヤマシギは除く)、タシギ、キジバト、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマカラス、ハジボソカラス、ハシブトカラス

狩猟獣類の種類

狩猟獣類の種類

ノウサギ、ユキウサギ、タイワンリス、シマリス、ツキノワグマ、ヒグマ、アライグマ、タヌキ、キツネ、テン(亜種のツシマテンは除く)、イタチ(オスに限る)、チョウセンイタチ(オスに限る)、ミンク、アナグマ、ハクビシン、イノシシ(イノブタを含む)、ニホンジカ、ヌートリア、ノイヌ、ノネコ

食料を保存する (6の秘技)
塩をつくる

塩をつくる

その1.
浅く広い穴を掘り、ビニールシートを張り、中に塩水を入れ水分が蒸発するのを待つ。小さな塩田をつくる方法

その2.
松葉やササをいくつも束ねて逆さにし、ナナメにしてたてかける。上から海水を少しずつかけ、下で竹筒を割ったモノなどで受ける。太陽熱と風で塩が濃くなっていく。濃くなった塩水を煮詰めていけば塩ができる。

干し肉をつくる

干し肉をつくる

牛肉や豚肉は脂身部分を取り除き、薄切りにする。
海水(約3%の塩水)に一晩漬け、ザルの上か(1日に2〜3回ひっくり返す)、小枝でつくった物干し竿のようなものにかけるなどして、でデカチンカチンになるまで干してできあがり。

干し魚(干物)をつくる

干し魚(干物)をつくる

魚の内臓とエラを取り除き、骨にそって2枚に開く。
海水できれいに洗い、海水に15〜30分間つけ、3時間くらい干せばうまい干物ができあがる。
味より保存性を高めるなら、全体が固くまるまで干す。

野菜の塩漬け

野菜の塩漬け

ワラビやゼンマイなどの山菜類や、大根などの根菜類を塩漬けにして保存する。
根菜類は2〜3時間で美味い漬け物となって食べることができるし、山菜類は1年くらい保存できる。漬ける容器はポリバケツでいい。
塩分量は、漬けるものの2%で浅漬け、4%位で約1ヶ月、1年以上保存する場合は8%以上必要。

薫製にして保存する

薫製にして保存する

長時間肉や魚を保存するには「薫製にする」という手もある。薫製は、塩加減と温度管理さえすれば、誰にでも簡単につくることができる。

野外では木を三本三角錐状にくみ上げたヤグラ・タイプの薫製器をつくるとよい。
中に素材をのせておくタナをつくり、まわりに草や布、皮などで全体をおおえばできあがり。
イヌイットの人たちは、サケ漁をしている川の横にこのタイプの薫製器を作り、獲ったらすぐ薫製にしてしまう。

魚の塩漬け

魚の塩漬け

魚(イワシなど)の内臓とエラを取り除き、きれいに洗って、塩・魚・塩というふうに漬け込んでいく。
塩の量は魚の10%くらい。できるだけ冷暗所において保存し、1週間くらいから食べることができる。
また、容器の下にたまった液は、魚醤といって魚からつくったしょうゆだ。(秋田のショッツル、タイのナンプラー、ベトナムのニョクナムが魚醤)

道具としてのナイフの使い方 (9の秘技)
ナイフを持つ

ナイフを持つ

  • 大きな木や竹を切る時はグーで柄を握る。
  • 細かい細工をするときは親指をナイフの峰にそえる
  • 肉や魚を調理する時は人差し指をナイフの峰にそえる
  • 動物の皮をはぐ時などは柄をエンピツのように持つ
  • 切っ先(ナイフの先端)を使う時は、刃に布を巻いてその部分をエンピツのように持つ

★ 手渡すときは、めんどうでも、いったん刃をたたむ・さやにおさめるなどしてから、グリップを相手側に向けて渡す。置くところがある場合はグリップを相手側に向けて置き、相手に受け取ってもらう

切る

切る

切る
竹や木を切る時は、片手で竹や木を支え、外側に向かって刃を当てる。
持っている方のヒジを身体につけると切りやすい。
大型ナイフを使うと、ナタのように「たたき切る」といった使い方もできる。
丸いものを切るときは、切る場所に刃をあてて、コロコロ回して切れ目をつけてから折る。

穴をあける

穴をあける

まずV字のきざみを木や竹に入れてから、刃先を回して削り取る。
ナイフは必ずロックのついたものか、刃と柄が一体のものを使う。

魚をさばく

魚をさばく

  1. 魚が生きていたら、頭の後ろにナイフの刃を入れてからウロコをとる
  2. 肛門から切っ先(刃に先端)を入れて、アゴの下まで切る
  3. ナイフや手を使って、エラと内蔵を取り出す
  4. 水をかけながら腹の中を洗い、背骨に残った血を取り除く
  5. 全体に塩をふってそのまま焼くか、干して干物にする。腹の中と全体に塩をたっぷりふって、塩漬けにして保存してもいい。
鳥をさばく

鳥をさばく

  1. 頭を切り落とし、逆さにつるして十分に血を抜く
  2. 羽根をむしりとる。大鍋があれば、湯にさっとつけると抜きやすい。火にあぶって、細かい羽根を焼く方法もある
  3. 腹を縦に切って、内臓を取り出し水洗いをする
  4. 切り分けるときは、関節部分に刃を入れ、引きはがすようにするといい
うさぎをさばく

うさぎをさばく

  1. 両足首をしばり、逆さに吊す。首の血管を切り、十分に血抜きをする。(血が残っていると、味もよくなく、腐りやすい)
  2. 足首のまわりを、丸く浅く切る
  3. 足首から背中、頭、腕という順に、皮だけを切りながら、下に下にと皮をはがしていく
  4. 股の部分に臭いを出す腺があるので、切り取っておく
    ★ ナイフの刃を手前にし、指二本で皮を持ち上げるようにし、切り下げると切りやすい
  5. 体温が残っているうちなら、服を脱がせるように、皮をはぐことができる。首まではいだら頭部をカットする
  6. 腹の筋肉を薄くつまみ、ナイフで内臓をキズつけないように、少しだけ切る
  7. 6.で切った部分から肛門の方向に、内臓をキズつけないように腹の肉をナイフで切り上げ、大きく穴をあける
  8. 同じように胸骨まで切り下ろし、内臓を取り出す
  9. 肉はよく火が通るように、小さく切り分け調理する。残ったものは薫製にして保存する
ナイフのメンテナンス〜ナイフを研ぐ

ナイフのメンテナンス〜ナイフを研ぐ

  1. 砥石を用意する。荒砥、中砥、仕上げ砥とあるが、中砥一本あればOK!
  2. 砥石を数分間水につける
  3. 砥石がガタつかないように、しぼった雑巾を下にしく
  4. 腰をすえ、水を少しずつたらしながら研ぐ。左手で上から刃を押さえ、右手で刃先の角度をつけながら前後運動を。刃先を研ぐときは、角度を30度くらいに保つ
  • 野外で砥石がない時は石で研ぐこともできる。このときは刃を縦方向に動かすこと
  • 「惜しげもなく使えるナイフ」を一本、使っては研ぎ、使っては研ぎをくりかえせば、ナイフ研ぎの名人になれるぞ!
割る

割る

割る
石で刃を叩き込み、刃が胚ったらグリップをひねると割れる。

削る

削る

小さなモノを削る時は、左手の親指をナイフの峰にあててナイフを押す。
うすく削るときは、右の太ももの上に布をしいて、その上で行う。右利きの場合、右手は動かさず左手をひくと、ナイフをカンナのように使える。

自分の位置を探す (7の秘技
北半球で太陽から「南」を探す

北半球で太陽から「南」を探す

時計の文字盤を水平に持ち、短針の先を太陽に向ける。この状態で、短針と文字盤の12時の中間が、ほぼ「南」の方向になる。

北半球で星から「北」を探す

北半球で星から「北」を探す

北極星は、ほぼ真北にある2等星で一晩中同じ場所に光っている。
北の空にはカシオペヤ座か北斗七星のどちらかが必ず見えているから、そこから北極星を探すことができる。
北斗七星の先の二星を5倍延長、もしくはカシオペヤ座のWの両端の2本を閉じた方に伸ばしたときの交差点と、中央の星とを結んだ長さを5倍延長すると、北極星へ辿り着く。

自然を読む

自然を読む

自然の中に入って、周りをよく見てみよう。
ただし、この方法は、あくまで大まかな方位を探す方法だ。

  • 木の切り株を見て
    木の年輪の幅がせまい方が「北」の方向。
  • 木の枝振りを見て
    木の周囲をぐるりまわり、枝振りが少ない方が「北」の方向。
  • 葉の向きで
    葉が大きく成長し、多くの葉が向いている方向が「南」の方向。
  • 木や石の下に生えているコケで
    木や石の下を見て、コケが多くついている方が「北」の方向。
ぬい針でコンパスをつくる

ぬい針でコンパスをつくる

  1. ぬい針を、ハンカチなどの布で「同じ方向」に50回くらいこする。すると、針に静電気が起き磁気をおびる。
  2. 容器に水を入れ、針を薄い紙切れか葉っぱにのせて、水に浮かべる
  3. すると針が動いて「南北」を示す。これまでの方法で大まかに北か南の方向がわかれば、針先か針穴のある方どちらかが「北」かわかる。糸で吊しても方位を示す。
遠くの目標物から現在地を知る

遠くの目標物から現在地を知る

コンパスを水平に置き、二つの目標物が磁北線とつくる角度を読む。
地図上に、目標物にそれぞれ垂直に磁北線を引く。
そして、磁北線と目標物がつくる角度で直線をひくと、その交点が現在地になる。

南半球で太陽から「北」を探す

南半球で太陽から「北」を探す

時計の文字盤を水平に持ち、文字盤の12時の方向を太陽に向ける。
この状態で12時と短針の中間が、ほぼ「北」の方角になる。
太陽の高度が高い場合は、棒を垂直に立て、その影を見ながら太陽の位置を確かめよう。

南半球で星から「南」を探す

南半球で星から「南」を探す

南の空には北極星のような都合のよい星はない。
南十字星の縦の棒を、4倍延長したポイントがほぼ天の南極。その真下が「南」の方向だ。
南十字星の左にある明るい二つの星(ケンタウルス座のαとβ)の中央に直交させた線と、南十字星の縦の棒の先の交点が天の南極になる。

生き残るための道具をつくる (13の秘技)
ランタンの作り方

ランタンの作り方

  1. アルミ缶にフェルトペンで、チューリップがさかさまになったような図を描いてカッターナイフで切り抜く。
    (滑り止めのついた軍手を使うと良い。)
  2. M字の部分を内側に折り曲げる。
  3. ティッシュペーパーをはさみで5cm幅に切り、直径6mmくらいの棒状にする。
    そのティッシュの中央に幅2cmぐらいのアルミホイルを2週巻き、灯心のできあがり。
  4. できあがった灯心をM字型の部分にはさんで固定する。
    サラダオイルを底から2cmくらいそそぐ。
    ティッシュの灯心の上部までオイルがしみてきたら、日をつける。
  5. 針金をつければ、手で持てるランタンになる。
空き缶やビンのフタを使って具を作る

空き缶やビンのフタを使って道具を作る

缶切りで切った缶のフタは、そのギザギザを利用して、ノコギリのような使い方ができる。缶切り不要で開けることのできる缶のフタ、いわゆるパッ缶のフタは、石などで軽く研ぐとナイフのように使える。
ビンの王冠をひっくり返して、背を木の棒にクギで打ち付けると、魚のウロコ取りや皮をはぐ道具になる。

ガラスや空きビンで「矢じり」をつくる

ガラスや空きビンで「矢じり」をつくる

  1. ビニール袋の中にビールビンやウイスキービンを入れ、石でビンを適当な大きさに割る。必ず手には皮手袋か軍手、目にはゴーグルをしてやること。
  2. その中から、その矢じりに加工しやすい形を選び出す。平らな石の上に柔らかな布(なめした皮が一番よい)をしいて作業する。
  3. 堅い木の棒(鹿の角がベスト)の先で、押し割るように、力加減をしながら、おおまかな矢じりの形にする。棒の先に力をこめながら、ゆっくりと矢じりの形に仕上げていく。
  4. まっすぐな竹を選び矢竹にする。V字型に削って矢じりをつける。
  5. 接着剤を塗ってはめ込み、糸で巻いて、もう一度、糸と矢じりの接合部分に接着剤を塗って完成。大昔、接着剤がないころは、松ヤニや天然のアスファルトを使って接着していた。
    ※竹矢は火にあぶりながらクセを直してまっすぐにする。節のデッパリはナイフで平らにするとよい
石器をつくる〜石のナイフをつくる

石器をつくる〜石のナイフをつくる

石のナイフ作りは黒曜石やチャート、サヌカイトなどが適しているが、都合よくは見付からない。
川原で貝殻のように割れる石を選んで石器をつくってみよう。

  1. 右手に持った石で、左の石の端を思いっきり叩く。何回かやっていると貝殻のように割れてくる。割れたウロコを次々割ると片刃がつく。
  2. 反対側も同じように強く叩いて割る。
  • つくるときは焦ってはいけない。少しずつゆっくりとやるのがコツ。
  • 加工するときは、手には革手袋、目にはゴーグルをしよう。

肉や魚をさばくだけでなく、うまくできたものは果物の皮もむける。
大きめにつくったものに柄をつければ、手斧ができる。木を切る時や、調理の時、固いものを切断するのに使える。

石斧をつくる

石斧をつくる

  1. 川原に行って、斧になりそうな形の石を見つける。根気よく探せば必ずある。
  2. 丸くかたい石を打ち付け、刃になる部分の両側を少しずつ削って、刃のような形にしていく。ゆっくり時間をかけてやることが成功の秘訣!
  3. 粗い石(砂岩などがよい)で、水をかけながら刃の部分を研ぐ。斧の刃のような形になるまで、とにかくゆっくり研ぐ(刃はあまり鋭くなくていい)
  4. 木の枝でつくった「こん棒」に、石ノミで穴をあける。こん棒は枯れた木ではなく、生木でつくること。ここでもあせってはいけない。時間をかけて少しずつ穴をあけていく。道具は、時間をかけてつくること!
  5. 穴に石を取り付けて石斧の完成。これまた、時間をかけてゆっくり、だが力強く大木を切り倒す。これで、橋やイカダに丸木船、家だってつくることができる!
糸をつくる

糸をつくる

繊維の強い麻などの茎や、ヤマフジやツタ類の樹皮を水に1週間くらいつけて、柔らかくする。
つぎに棒でひたすら叩いて、内側の柔らかな繊維を取り出す。
水できれいに洗って、乾燥させ、さらに裂く。
あとは、指先で撚りをかければ糸ができる。

ロープをつくる

ロープをつくる

ワラを叩いて柔らかくしたものや、つくった糸、シャツや手ぬぐいを細く引き裂いたものなどを、2本寄り合わせるとロープができる。
まず、糸の端を足で挟んで固定し、両方の糸を両手で挟み、右手を前に左手を後ろにこすりあわせる。そうすると、糸に撚りがかかる。
今度は手をこすりあわさないように、手の位置を元に戻してやると、撚れたコブが一つできる。
これを繰り返すと、ロープになる。ゆっくり時間をかけてやると必ずできる!

ディパックをつくる

ディパックをつくる

荷物を持って行動するとき、両手を自由に使うことができるバックはとても便利。
デイパックがなくても、ロングパンツがあれば大丈夫。
ベルトを通したヒモの長さを調節すれば、どんな体型の人にも合う。

  1. ロングパンツの両足のスソを縛る。
  2. ロングパンツのひざを折り、スソを縛った細ヒモの残りをそのままパンツのベルト通しに通す
  3. ロングパンツの両足がリュックの肩ひもになり、腰を入れる部分に荷物を入れることができる。ヒモを引き絞れば、中のモノが出ない。
コラクル(バルボート)について

コラクル(バルボート)について

コラクルはアイルランドやイギリスの各地でつくられる、川や入り江といった、おだやかな水上を移動するための小舟。 おわんの真ん中に人が座るための板を渡した簡単なデザインだ。
基本の大きさは直径約150cm、深さ約40cm、重さは15〜20kgで、乗る人の身体に合わせて大きさを決めてつくる。
フレームはヤナギなどの柔らかな木でつくられ、外側は牛皮を張ってつくる。牛皮の代わりに毛皮や、布の上にコールタールを塗って防水したものもある。現在なら、竹と塩ビパイプ、防水シートでつくることもできる。

非常用の浮き輪をつくる

非常用の浮き輪をつくる

ペットボトル、ポリタンク、クーラーボックスなど、浮き輪に代わるものが何もない時、ズボンを利用する方法を紹介する。

  1. 立ち泳ぎをしながらズボンを脱ぎ、両足の裾をそれぞれ結んで袋にする。
  2. 上空に持ち上げ、穴を下にして振り下ろし、両足の部分に空気を入れる
  3. 両足の間に身体を入れ、浮かせることができる。空気が抜けてきたらまた立ち泳ぎをして空気を入れる!
ガラスや空きビンで道具を作る

ガラスや空きビンで道具を作る

ガラスやビンを袋の中で割ると、様々な形のものができる。ナイフとして使えるものや、そのまま「矢じり」になるものもある。
※ガラスを加工するときは、手には革手袋、目にはゴーグルをしよう。

川原の石で道具を作る

川原の石で道具を作る

川原の石を探すと、そのままでナイフや石ノミ、手斧やハンマーとして使えるものが必ずある。粗めの石で研ぐと、さらに使いやすくなる。

コラクル(バルボート)を作る

コラクル(バルボート)を作る

  1. ヤナギなどの柔らかな木を使って外枠のフレームをつくる。直径約150cmの円に、深さが約40cmになるように椀形のフレームをつくっていく。骨組みの方法に特別決まった形はないが、水圧はけっこうあるので、「骨」は多くしておいた方がよい。
  2. 小枝を互い違いに組んで、足を置く平らな台をつくる。
  3. 幅20〜25cmの板で座席をつくる。板の両端に、外枠にロープで固定するための穴をあけておく。
  4. 外枠にロープで固定する
  5. 工事用のブルーシートや防水シートを、シワがなるべくできないようにピンと張り、外側に太いタコ糸や細いロープで固定してできあがり。
  • バドル(櫂)は木を削ってつくるが、塩ビパイプの先に板をつけたものでもよい。長さはコラクルの直径と同じくらい。
  • 重心が高くなってしまうので立ち上がってはいけない。安定性がよくない時は、足下にペットボトルに水を入れたオモリを置くとよい。
  • 波のないところやおだやかな流れの場所で使う舟だ。乗るときは必ずライフ・ベストを着用のこと!
火を起こす (19の秘技)
マッチを使いこなす

マッチを使いこなす

  1. 親指と人差し指で軸の上部をしっかり持ち、中指を軸にそえる。
  2. マッチ箱は動かさずマッチを手前から向こうに擦る(このとき身体で風を避けるように!)
  3. 火が点いたらマッチの軸をやや下向きに持ち、風をよけるように指で炎をかこう
  4. 新聞紙や枯れ葉などを火口にして火を点ける
  5. 火の点いた火口に小枝をのせ火をうつし、薪をのせて大きな火にする!
防水マッチの作り方

防水マッチの作り方

缶などの容器にロウを溶かしマッチの先端を入れ、ロウをコーティングすればできあがり。
水に濡れても大丈夫!

悪天候時の火の起こし方1

悪天候時の火の起こし方1

<その1>
  1. まず濡れた木の葉や土をどけ、乾いた土を出す。表面は濡れていても掘れば乾いた地面が出てくる。
  2. 新聞紙を丸め、油分の多い小枝(たとえば、山野に生える落葉低木で樹皮が黒く独特の芳香があるクロモジなど)を乗せて火をつける
  3. 燃えだしてきたら、生木を縦半分に割ったものをのせ、焚き火にする
マッチの保管法

マッチの保管法

マッチと新聞紙をビニール袋に入れ、口をしっかりしばり、さらにもう一重ビニール袋に入れ口をしばって携帯しよう。
できれば2セットつくり、ポケットとザックに分けて携帯すれば安心。

特製火口と反射鏡で火を起こす

特製火口と反射鏡で火を起こす

  1. ガーゼに火を点け缶に入れてフタをするとガーゼの消し炭ができる。これが火口となる。
  2. 麻ヒモを3cmの長さに切ってほぐし軽く丸めて小さな鳥の巣状のものをつくる。
  3. ガーゼでつくった消し炭を鳥の巣状の窪みに置けば、特製の火口のできあがり!
  4. レンズや懐中電灯の反射鏡で火を起こす。凸レンズや凹面鏡で光を集め、黒い消し炭に集中させるようにする。
火打ち石発火法

特製火口と反射鏡で火を起こす

マッチが普及するまで「火付け道具」といえばこの火打ち石が使われていた。

  1. 火打ち金を作る
    鉄ノコギリの歯(SK5鋼鉄など)を3等分し重ねる。
    接着剤や両面テープなどで二枚の板の間に挟み込み、半分くらい外に出た状態にする。
  2. 火打ち石を探す
    石は硬いチャート(角石)や黒曜石、石英がよい。
    川原に行き、拾った石を火打ち金で打ってみて、火花の多く出る石を探すという手もある。
    西ヨーロッパの海岸にはフリントという、火打ち石に適した石がたくさんある。
  3. 着火する
    火打ち石に火打ち金を打ち付け、火口の上に火花を飛ばし、火種をつくる。
    その火種を、細く切った紙の先端にのりをぬり、その上に硫黄の粉をつけてつくった「付け木」に移し、火を大きくする。
スチールたわしと乾電池で火を起こす

スチールたわしと乾電池で火を起こす

  1. スチールたわしの左右を伸ばす。両腕を細くするように伸ばすとよい。
  2. たわしの片側に、単一のアルカリ電池2個をタテに置く。(+を側を必ず下にする)
  3. 割り箸で、たわしのもう一方を挟み、乾電池の−側につけると、火花の後一気にたわしが発火する。

※ 家の中では絶対にやってはいけない。冒険の時、いざという時にだけやること!
※ 意外と大きな火が出るので、必ず皮の手袋をしておくこと。

かまどをつくる

かまどをつくる

  • 地面を掘ってつくる
    地面を掘り、その土で火床を囲むように土手を作ってかまどにする。
  • 石を組んでつくる
    大きな石でコの字形に火床を囲むようにつくる。
  • 倒木を利用してつくる
    太い木を背中に、石や木で左右を囲んでかまどにする。

※ 風の通り道を考えるのがポイント!

一斗缶で調理用ストーブをつくる

一斗缶で調理用ストーブをつくる

  1. タガネを使って、一斗缶にエントツ用の空き缶くらいの丸い穴と、焚き口用のやや大きな四角い穴を空ける。
  2. 空き缶でエントツをつくり、穴の外側に突き出して細い針金でしばる
  3. 一斗缶を立てて、焚き口から火を入れる。缶の上が熱くなって調理できる。これなら、フライパンや鍋が煙で黒くならない!

★ 穴をあけた上ブタがあれば直火料理ができる。モチ焼き網をのせれば焼き肉やバーベキューも!

新聞紙で薪をつくる

新聞紙で薪をつくる

新聞紙をロール状に堅く巻き、両端を針金やヒモで結んで薪のようにできる。
新聞紙を丸めて火をつけただけならパっと燃えて終わってしまうが、ロール状に堅く巻いた新聞紙は、驚くほど火力が強く、長く燃える。
新聞紙をぬらしてそのまま絞り、乾かしても薪になる。

火についての不思議な話

火についての不思議な話

1991年9月19日、オーストリアとイタリア国境近くのヨーロッパ・アルプスで、一体の男のミイラが発見された。発見された詳しい場所は、標高3210mのエッツ渓谷奥地、フィナイル峰近くのハイスラプヨッホ下方。
発見された場所にちなんで、後にそのミイラは「エッツィ」と名づけられた。

エッツィは氷河に閉じ込められていたため、保存状態がよく、発見当初は何十年か前に遭難した登山者と思われていた。しかし、同時に発見された持ち物から、もっと古い年代の人間であるという意見が出て、考古学者の鑑定によって、今から約5000年前、紀元前3300年ころの男性であることがわかった。

保存状態のよい持ち物を詳しく調べると、興味あるものがいくつか出てきた。
その一つが、シラカバの樹皮でつくられた器だ。
それをさらに詳しく調べると、灰か炭のようなものをたえず入れておいたもので、たぶん「おき」を運ぶための器であろうと推定された。

5000年も前に、「おき」(炭がよく燃えて、全体に白い灰がついた状態になったもの)を携帯していたエッツィ。
現代人がライターやマッチをいつも持ち歩いているのと同じように、エッツィもいつでもどこでも火をつけることのできる、「種火」を持っていたのだ。

この話、疑問がたくさんわく。なぜ、エッツィは火種を携帯して3000m級のアルプスを越えようとしたのだろうか。途中、その火で何をしたのか……
エッツィにまつわる「火についての不思議な話」。さあ、きみはどう思う?

ヒモ切り式発火法1〜道具の準備

ヒモ切り式発火法1〜道具の準備

用意するもの
  • 太さ6mmくらいのヒモ(長さは1mくらい)
  • 乾いたあじさいの小枝
  • ヒキリ棒
  • ヒキリ板
  • ハンドピース

<ヒキリ棒をつくる>
直径2cm、長さ35cmくらいの丸棒の片側に、一辺8mm角で深さ2cmの穴をあける。あけた側の棒のまわりを、タコ糸で2cmくらいきっちり巻き、補強しておく。
よく乾燥した、あじさいの茎(直径1cm、長さ5cmくらいのもの)を穴に合わせて四角に削り、穴に強く差し込む。棒の反対側は、ハンドピースの穴でスムースに回転するよう、丸く削る。
(丸棒はヒモの抵抗が大きくなり、回転しやすくなるように、ヒモを回し欠かける部分を八角形に削るとよい)

<ヒキリ板をつくる>
長さ30cm、幅5cm、厚さ1cmくらいの、できれば古い「杉板」でつくる。板の側面に5cmほどの間隔で、幅5mm、深さ4mmのV字形の切り込みをつくる。
次に、V字切り込みの一部が入るように、直径1cmくらい、深さ2〜3mmのくぼみをつくる(これをヒキリウスという)。このくぼみに、ヒキリ棒の先のアジサイ部分を押し当て回転させる。

<ハンドピースをつくる>
ヒキリ棒をヒキリ板に、上から強く押しつけ、かつ回転させる軸受けの役割をするもの。握りやすい角材でつくり、ヒキリ棒の直径よりやや大きめの穴をあける。

ヒモ切り式発火法2〜火の起こし方

ヒモ切り式発火法2〜火の起こし方

  1. ヒキリ棒にヒモを2回程度巻き付ける
  2. ヒキリウスにヒキリ棒をあわせ、パートナーにハンドピースで上から押さえてもらう。このとき、ヒキリ板を足で踏み、絶対に動かないようにする。
  3. ヒモを動かし、回転を早くすると煙が出てきて、V字の溝に黒い木の燃えカスのようなものがたまる。
  4. さらに回転させると、その量が増え、赤く静かに燃える小さな火種がぽつんとできる。
  5. その火種を壊さないように、「特製火口と反射鏡で火を起こす」
    特製火口と反射鏡で火を起こすにある、麻ヒモとガーゼの「特製火口」の中に落とし、息をフー、フーと吹きかけ、ゆっくり大きな炎にしていく。

※ 曲がった木で弓をつくり、ヒモを弦にしてヒキリ棒に巻き付け、ハンドピースは自分で押さえて、前後に弓を動かすことでヒキリ棒を動かすのが、弓切り式発火法。原理は同じだが、こちらは一人でできる。

ヒモ切り式発火法3〜火を大きくする

ヒモ切り式発火法3〜火を大きくする

  1. ヒキリ棒の回転を速くし、黒い焦げた木くずを多くする。焦げた木くずがたまり煙が出てきたらもうすぐだ。
  2. 吹いて中心の赤い火種を大きくする。
  3. 火種が消えないように注意しながら、特製火口に移す(必ず革手袋をすること)
  4. 移した火種を特製火口で軽く包む
  5. さらに息を吹きかけ煙をたたかせる
  6. 白い煙がモウモウとしてきたら軽く握り、振り回し空気を入れると炎がつく!

※ 空き缶に乾いたコケや草をつめて、中に燃えている小さな枝などを入れておくと、携帯用の種火になる。

かまどをつくるコツ

かまどをつくるコツ

かまどは次の点に注意して作れば、失敗なく効率のよいものができる。

  1. 薪を十分に燃やすスペースがあり、かつ必要以上に大きくつくらない。
    ……大きくつくってしまうと、調理に合わせた火のコントロールがしにくくなるし、薪を必要以上に大量に使ってしまうから
  2. 調理器具を水平に置くことが出来ること
    ……せっかく作った料理が、ちょっとしたことで石からずり落ち、料理がダメになると同時に火も消えるという、最悪なことがけっこう起きるので注意
  3. 空気が十分に入り込むことができるつくり(煙が十分に逃げられるつくり)であること。
悪天候時の火の起こし方2

悪天候時の火の起こし方1

<その2>
  1. シラカバの樹皮を2枚用意し、1枚は細長く切る。
  2. もう1枚の樹皮を広げ、その上にのせ火をつける
    ※シラカバは、濡れていない新聞紙などでもよい

大きく平らな石をひっくり返し、乾いた面を上にして火をおこすこともできる。
太い木に火が点けば、雨が降ってきても大丈夫!

土を掘ってつくるかまど

土を掘ってつくるかまど

石を利用できないときは、土を掘ってトレンチ(壕型)と呼ばれるスタイルのかまどをつくる。
ただし、このタイプのかまどは雨に非常に弱いことと、地面が直接火床になるため、環境に対してかなりダメージを与えてしまうので、非常時、緊急時の時のみ作ること。

※ 風の通り道を考えるのがポイント!

立ちかまどについて

立ちかまどについて

立ちかまどの利点は、まず火床が高い位置にあるので、調理が台所のガスコンロのような使い方でできること。
また、高さを自由にかえることができるため、自分に最適な調理器具に作ることができる。
さらに、簡単に移動ができるため、雨や風、天候が急変したときも、調理を途中でやめることなく続けることができることだ。
そしてなにより、直接地面に火床をつくらないから、自然環境に悪影響が少ない「かまど」だ。

立ちかまどの作り方

立ちかまどの作り方

まず、基本のA型フレームをつくる。
Aの横棒の上に、床縛りで複数の棒を渡して床にする。
その床の上に葉っぱを敷き詰め、その上に土を10cmくらいのせる。ここを火床にする。
Y字形の枝を結んでフックをつくり、Aの頂点に渡した棒に、火床の真上になるようにかける。
このフックになべややかんを吊るす。

救難信号の出し方 (5の秘技)
煙3本のSOS救難信号

煙3本のSOS救難信号

タイヤや生木を燃やし、煙を3本上げればSOS信号となる。

SOS信号を発信する

SOS信号を発信する

懐中電灯や鏡の裏側、あるいは笛などを使って、「・・・―――・・・」と繰り返し信号を送る。もともとは無線通信のモールス信号。「トトトツーツーツートトト」と覚えること。
SOSは「Save our Souls=救助されたし」だ!

航空機に信号を送る

航空機に信号を送る

航空機に対して救助を求める場合は、「国際民間航空機構対空信号」を地上に大きく描くとよい。
ただし、同時に鏡などを使って、自分たちの居場所を分からせる必要がある。

F:水・食料が必要
LL:全員無事
I:医者が必要
Y:Yes
N:No
△:着陸可能

CDを救難信号を出す「シグナミラー」として使う方法

CDを救難信号を出す「シグナルミラー」として使う方法

CDは航空機や船舶に自分の位置を知らせる、シグナル・ミラーになる。

  1. 穴をのぞきながら太陽光を飛行機に反射させる
  2. 左手の指先に反射光をあて、その先に飛行機をとらえる。数キロ先まで届くこともあるので、あきらめず送り続けること!!

救助パイロットへのボディー・シグナル

救助の航空機が来たら、パイロットにこちらの現状を知らせなければならない。
そのときの信号だ。

  • すぐに出発できる(可能なら待て)
    左手は脇にまっすぐつけ、右手を右に水平に出す
  • ここに着陸せよ
    ヒザを曲げて腰を落とし、両手を前習え
  • 進めない(メカニックか部品が必要)
    両手の平を上にし、両腕を両側に水平に伸ばす。
  • すべてOK(待つ必要なし)
    左手は脇にまっすぐつけ、右手を真上に伸ばす
  • ここに着陸するな
    両腕を上に挙げ、左から右に動かす
  • われわれを運べ(飛行機は捨てた)
    両腕を上に挙げる
  • よい(YES)
    左手で布を持ち、前に出して、上下に大きく腕を振る
  • ダメ(NO)
    右手で布を持ち、下に下げて、左右に大きく腕を振る
  • 無線機を使っている
    両手を耳にあてる
  • 至急、医療の手当が必要
    地面に寝転がって両腕を耳につける
天気を読む (5の秘技)
天を読む1

天を読む1

  • 太陽や月に笠がかかったら雨
    笠は高層のうす雲に、光が屈折してできる光のリング。
  • 星がキラキラしたら強風
    星の光を瞬かせている上空の強風が、次の日は地表を吹く
  • 夕焼けは晴れ、朝焼けは雨のきざし
    夕焼けには鎌を研げ、朝焼けには笠を持て、も同じ。
  • わた雲は晴れ
    わた雲は当分安定した好天候が続く。羊の群れのような雲は、天気が下り坂の前兆。
地を読む1

地を読む1

  • ミミズが出てきたら雨
    湿度が高くなると、地表がやわらかくなるから
  • 遠くの音がよく聞こえると雨
    湿度が上がると、音は空気中を伝わりやすくなるから
  • 魚がはねると雨
    魚は天気のくずれを水中で察知するらしい。気圧?空の明るさ?はて?
  • 古傷がうずくときは雨
    骨折のあとや手術のあとに違和感が感じられるときは、天気は下り坂。
雷にそなえる

雷にそなえる

  • ふせる
    草原のような避難するところがない場合は、身につけた金属のものをはずし離れた場所に置き、できるだけ低い姿勢でいる。
    雨に濡れても立ち上がってはいけない!
  • 5m以上離れる
    避難するところがない場所で数人いる場合は、5m以上はなれてふせる。
    こうすれば、運悪く一人に雷が落ちても、他は助かる可能性が高いからだ。
  • テントをつぶす
    車の中は安心だけれどテントの中は安心ではない。とにかく「雷は気まま」。雷が近づいてきたら、テントをぺちゃんこにつぶして雷をやりすごそう。
  • 木には近づかない
    避雷針がある場合、避雷針から45度の範囲内は比較的安全とされている。
    高い木の場合、木の下は最も危険なので、もし、高い木の下しか避難場所がない場合は、木を見上げて45度の角度の一番遠い場所に避難する。
天を読む2

天を読む2

  • すじ雲は下り坂
    しだいに天気が下り坂。翌日には雨になる場合が多い
  • 笠雲は雨
    笠雲とは、山の頂上にかかる笠状の雲で、独立峰によく見られる。翌日は雨。
  • レンズ雲は強風の前ぶれ
    山の頂上に凸レンズ状の雲がかかると、数時間後は強風になる
  • 入道雲は夕立
    入道雲の下では、夕立が降る。雷をともなう場合もあるので、ご用心!
  • うろこ雲は雨
    約半日後には雨になる。洗濯物を出しっぱなしにしていてはいけない!
地を読む2

地を読む2

  • 朝の霧は晴れ
    太陽が昇り、気温があがってくると晴れてくる
  • 雨ガエルが出てきたら雨
    温度が上がると、雨ガエルは風通しのよいところに出てくる
  • ツバメが低く飛ぶと雨
    温度が上がると、エサの昆虫が地表近くを飛ぶようになるため
  • クモの巣に水玉がついていたら晴れ
    朝、放射冷却の冷え込みがクモの巣に露をつくる
  • 山が近くに見えると雨
    天気が下り坂になると、空気の透明度が落ち、遠近感がなくなるから
冒険者のためのファーストエイド (31の秘技)
まずこの姿勢(体位)で休ませる1

まずこの姿勢(体位)で休ませる1

  • 「昏睡体位」 呼吸はあるが意識がない場合
    アゴを前に出し気道を確保し、呼吸しやすくする。上になった方の足の膝を曲げ、身体を安定させる。
  • 「ショック体位」 貧血や大やけど、大出血でショック症状の場合
    水平に寝かせ、衣服をゆるめる。両足を30cmほど高くする。毛布や衣類をかけ保温する。
  • 「座位」 ぜんそくの発作、呼吸困難な場合
    地面に座った姿勢で腰のうしろを支え、楽な姿勢をとる。発作がひどいときは、寝袋などを抱きかかえさせると楽になる。
直接圧迫止血法

直接圧迫止血法

清潔なガーゼやハンカチ、バンダナなどで圧迫する。 厚くたたんだガーゼをあてて、包帯や三角巾を巻くとより効果的。

※ 処理した時刻を身体に記入する。救急隊員や医師に手渡すのに長時間かかりそうなら、ときおりゆるめること。

骨折してしまったときの手当

骨折してしまったときの手当

  • 「前腕骨の骨折」
    副木をあて三角巾でつるし、さらに胴体に固定する。
  • 「上腕骨の骨折」
    副木は、骨折した部位の上下の関節より長いものを使う
  • 「指の骨折」
    スプーンや割りばしを利用して、折れた部分を固定する
  • 「足の骨折」
    スネの骨折は足全体を固定する。
  • 「膝の骨折」
    丸めた布を膝の下に入れ、膝を無理に押しつけないように固定する

※ 副木になるもの……スプーン、割りばし、エンピツ、丸めた雑誌や新聞紙、かさ、テントのポール、段ボール、板や枝

外傷の手当

外傷の手当

  1. きれいな流水で洗う
  2. 消毒液で傷口を消毒する
  3. 傷に応じてガーゼ、包帯、救急ばんそうこうで手当する
  4. 出血が激しい時は、傷口を心臓より高くあげて保持する
外傷時の種類

外傷時の種類

外傷は大きく分けて「開放性」(皮膚の内側の組織がでてしまう)と、「非開放性」(皮膚の内側に損傷をうける)がある。ここでは、応急処置ができる「開放性」の外傷について見ていく。

  • 切り傷
    ナイフなど、鋭利なもので切ったときの傷。場所によっては神経を傷つけていることもあるので、あまく見てはいけない。
  • 擦り傷
    摩擦によって皮膚の表面がすりむけた傷。傷をしてしまった場所が汚いと、細菌による感染症になることがあるので注意。
  • 刺し傷
    クギや釣り針など鋭利なものによる傷。刺したものが汚染されていると、感染症のおそれがあるので、小さなものでもあまく見ないこと。
  • 剥離傷
    皮膚が垂れ下がってしまうような傷。出血も多く、治りにくい。医療機関が近ければ、ただちにそこで治療してもらうこと。
  • 裂け傷
    ガラスなでどで負った、深く複雑な切れ方をした傷。これも医療機関が近ければ、そこで治療する。
やけどをしてしまったときの手当

やけどをしてしまったときの手当

手や足に?度や、せまい範囲に?度のやけどをしてしまったときは、とにかく流水で冷やす。
薬をぬってはいけない。
最低でも15分、熱さや痛みを感じなくなるまでが目安。
衣服を着てやけどしたときも、服を脱がさず、服の上から冷やすこと。
うずく場合は、氷のうで冷やすと楽になる(氷をビニール袋に入れて簡易氷のうに)
痛みがひいたらガーゼをあて、包帯を巻く。

※不幸にして、広範囲に?度?度のやけどを負ってしまったときは、清潔なシーツなどで身体をつつみ、一刻も早く医師の治療をうけること。

やけどについて

やけどについて

やけどは、やけどを負った皮膚の状態で次の三つの段階に分けられる。

  • 皮膚が赤く、ヒリヒリと痛ければ1度
  • やけどが真皮に達し、水ぶくれやただれた状態になり、焼けるような痛みなら2度。
  • 皮膚が黒または白くなり、やけどした部分よりも周囲の方が黒くなるのが3度。

やけどした本人の手の平を1%として、2度のやけどで体表面積の30%以上、3度のやけどで体表面積の10%以上、または顔に3度のやけどを負ってしまった人は重症で、生命がかなり危険な状態。至急、医者に診せる。

打撲の手当1

打撲の手当1

  • 手当の基本
    柔らかなものを下にしいて、一番楽な姿勢で休む。とにかく安静にする。強打して痛むところは、濡れたタオルなどで冷湿布するとよい。
  • 手足の打撲
    打撲した部分を冷湿布する。
    打撲した部分を心臓より高く保持し、腫れがでにくくする。
ねんざの手当

ねんざの手当

野外では、ねんざのほとんどが足首だ。ねざしてしまったときは、すぐに冷湿布をする。湿布を出来ない状況なら、クツの上から三角巾などで固定して、移動後冷湿布をする。また、ねんざによって靱帯を損傷していなければ、テーピングを施せば、自力移動は可能となる。

<テーピングの方法>
  1. 足首を直角にして、基準となるテープAをふくらはぎの下、Bを指の付け根部分に回し貼る。
  2. 次にCのテープを内側のA→かかと→外側のAとU字型に貼る。さらにDのテープを内側のB→かかと→外側のBと貼る。同じところに2〜3回貼る。
  3. 次に、テープをずらしながら、2.を図のようになるまで繰り返し最後にもう一度AとBを巻く
  4. ふくらはぎ全体をU字に貼ってできあがり。
脱臼してしまった時の手当

脱臼してしまった時の手当

  • 手当の基本
    肩、指、アゴ等、関節に本来あるべき骨がはずれてしまうことが脱臼だ。野外活動中に起こりやすいのが、肩の脱臼。とにかく冷やして、固定するのが手当の基本。関節周囲の神経や血管等を脱臼時に傷めている可能性があるので、無理に入れようとせず、必ず医師に治療してもらうこと。(緊急時に肩を入れても、その後必ず医師に診てもらう!)
  • 緊急時に肩を入れる
    医療機関が近くに無い場合のみの解説です。
    まず、仰向けに楽にして寝かせる。ヒジを持ち上げ、肩をゆっくり引き上げ、握った腕を左右に振って入れる。どうしても、肩に力が入ってしまうので、無理に入れようとはしない。
肉離れの手当

肉離れの手当

筋肉の過度の疲労が原因で起こる。痛みが激しく、内出血を伴う時もある。患部を冷やし、心臓より高く保持し、圧迫包帯を施す。

日射病・熱射病の対応

日射病・熱射病の対応

  1. 木の下や、日陰がなければタープの中など、涼しい風通しのよい場所に寝かせ、衣服をゆるめる。ネクタイ、ブラジャーのホックをはずす。ベルトをはずし、ズボンもゆるめる。
  2. 体温を下げるために、全身に少しずつ水をかけたり、冷たく水にぬらしたタオルなどで冷やす。また、全身マッサージすると早く体温が下がる。
    ※ 吐き気や嘔吐がある場合は静かに顔を横向けにし「昏睡体位」をとらせる。
    ※ ケイレンがひどい場合は、下をかまないように歯の間にものをかませる。
    ※ 顔が青白いときは足元を高くする。
  3. 意識がしっかりしていて、汗が出ているときは、食塩水やスポーツドリンクを飲ませ、安静にして寝かせる。
凍傷の手当

凍傷の手当

手当の基本
皮膚が凍結(乳白色で感覚がない)していたら、40度くらいのお湯(ぬるめのお風呂くらい)につける。できれば消毒用アルコールを少量入れ、感染症を予防する。このとき痛みがひどい場合は、鎮痛剤を与えるといい。
融解したら、大きな水泡ができるが、やぶらなければ感染の危険は少ない。清潔なタオルをあて温湿布をつづける。
患部に赤みがさしてくるまで、全身を保温する。あればカイロなどを入れて温める。

★ 悪化させてしまう「やってはいけない手当」
  • 焚き火で急激に温める
  • 雪で患部をこする
  • 凍傷でできた水泡を針で破る
心肺蘇生法(人工呼吸)1

心肺蘇生法(人工呼吸)1

  1. 意識があるかどうか調べる
    はじめは普通の声で、徐々に大きな声で呼びかける。頭や首にケガがある場合は、身体をゆすったり首を動かしてはいけない。
    ・意識あり→傷病者から症状を聞き応急手当をする
    ・意識なし→2.へ!
  2. 協力者をもとめ、救急車を呼んでもらう。
    キャンプ場なら管理事務所へ連絡。
    119番への通報は、ゆっくり落ち着いて、住所、あるいは誰でもわかる目標を伝える。
    救急隊が到着したら、容体の変化と、どのような応急手当をしたか隊員に伝える。
  3. 口の中を調べる
    呼吸に支障をきたす異物(食物・吐物・血液など)があるかどうか、指交差法(がま口をあけるように、人差し指と親指で上下の歯をこじあける)で口をあける。
    ・異物あり→割りばしや人差し指にハンカチなどを巻き付けかき出す。けっして異物を口の奥に押し込まない。
    ・異物なし→4.へ!
  4. 気道を確保する
    傷病者をあおむけにし、肩近くにひざまずく。手のひらをひたいに置き、もう一方の手の人差し指と中指を、下アゴの先にあてる。アゴ先を持ち上げると同時に、ひたいを後方に押し下げるようにして、気道を確保する。

心肺蘇生法(人工呼吸)2へ続く

心肺蘇生法(人工呼吸)2

心肺蘇生法(人工呼吸)2

  1. 呼吸があるかどうか5秒間調べる
    気道を確保したまま、傷病者の口と鼻に耳を近づけ呼吸音、吐く息を感じられるか確認する。同時に胸部を注視し、呼吸にともなう上下運動があるかどうか見る。
    ・呼吸がある→気道が確保できる昏睡体位をとり、救急車を待つ
    ・呼吸音なし→2.へ!
  2. 人工呼吸を二回行う
    ・呼吸がなければ、気道を確保した状態で、マウストゥーマウスの人工呼吸を行う。ひたいにあてた親指と人差し指で鼻をつまみ息がもれないようにする。
    ・大きく口を開け、傷病者の口を完全に覆って、静かに一回(1.5秒〜2秒かけて)息を吹き込む。
    ・息を吹き込んだら、鼻をつまむのをやめる。胸が盛り上がるかどうか確認するため、顔を胸部側に向ける。
    ・吹き込んだ息が傷病者の口から排気されるのを確認する(呼気を確認する)。同時に胸の上下動もあわせて確認。
    ・呼気を確認したら、二回目を行い、次に脈拍を調べる。
  3. 脈があるか、5秒間調べる
    人工呼吸をやっている姿勢で、アゴにおいてあった人差し指と中指の2指を、傷病者の「のどぼとけ」におく。その2指を自分のほうへ軽く引き、のどぼとけの脇を押すと、頸動脈に触れることができる。静かに5秒間、脈を調べる。
    ・脈がある→そのまま人工呼吸を続ける。4.へ!
    ・脈がない→5.へ!
  4. 気道を確保し、鼻をつまみ、息を吸い、傷病者の口を覆い息を吹き込む。次に鼻をつまむのをやめ、耳は口と鼻からの呼気を確認し、目は胸を見て、胸の上下動を確認すること(大人は5秒に一回の割合で息を吹き込む。ときどき、脈を確かめることを忘れない)。
    救急隊にひきわたすまで人工呼吸は続ける!
    ★人工呼吸の回数
    大人:5秒に一回の割合:800〜1200mlの息を1.5秒〜2秒かけて吹き込む
    小人:4秒に一回の割合:軽く胸が膨らむ程度息を吹き込む
    幼児:3秒に一回の割合:小人と同じ
  5. 脈がなければ心肺蘇生を行う
心肺蘇生法(心臓マッサージ)

続・心肺蘇生法(心臓マッサージ)

  1. まず、心臓の位置と心臓マッサージをする部位を探す。人差し指と中指を傷病者のろっ骨のゆちにあて、ふちにそって指を中央に移動させると剣状の突起にぶつかる。さらに、少し移動させると人差し指は胸骨上に位置する。
  2. 人差し指の置かれた胸骨の頭側に、もう一方の手の付け根を置く。これが心臓マッサージで圧迫する部位。
  3. 圧迫する部分に、もう片方の手を上から重ねるようにして手を組む。ひじをまっすぐ伸ばし、胸を3.5〜5センチの深さに圧迫する(垂直に圧迫する。実施者のひざまずく位置は、人工呼吸の位置と同じ)。
    大人の場合1分間に80〜100回のスピード出、まず15回圧迫する。次に気道を確保し人工呼吸を2回行う。これを繰り返す。

★ 心臓マッサージの回数
大人:1分間に80〜100回のスピード:両手で15回、圧迫の深さ3.5〜5cm
小人:大人と同様:片手で5回・圧迫の深さ2.5〜3.5回
幼児:1分間に100〜200回のスピード:2指で5回・圧迫の深さ1.5〜2.5回

まとめ・心肺蘇生の手順

まとめ・心肺蘇生の手順

  1. 5秒間呼吸を観察する
  2. 脈がないときは、人工呼吸を静かに2回
  3. 脈拍を5秒間観察する
  4. 脈がないときは、心臓真サージを15回。1分間に80〜100回のスピード(大人の場合)
  5. 人工呼吸を2回。5秒間に1回を2回(大人の場合)
  6. 心臓マッサージを15回。以上の手順を繰り返す。時々、脈拍がもどっているか確認する。

※全ての動作を声に出し、確認しながら行うとよい。心臓マッサージの回数も声に出して行う。回りの人に、一緒に声出しをしてもらうと行いやすい。
※医師や救急隊員に手渡すまで、連続して続けることが大切。完全に蘇生し、呼びかけに反応したらやめる。

衣服でつくる担架

衣服でつくる担架

トレーナーなどをポールに通してつくる。(お尻が落ちないように)
必ず試し乗りをしてから使うこと。
厚手のシャツでつくる場合は、前ボタンをはめ(第1、第2ボタンははずしておく)、両手でポールを持ち、もう一人の人に、シャツ下から一気に捲り上げるように(シャツもぬぐように)ポール側にシャツを移動すれば担架になる。(反対側も同じようにする)

冒険ファーストエイド・キットを持つ

冒険ファーストエイド・キットを持つ

野外で行動するときには、必ずファーストエイド・キット(救急箱)を持って行ってほしい。以下にあげるものは、必要最小限のものなので、あとは各人が必要なものを加え、あなたの専用のキットを完成させよう。

  • 消毒液
  • 消毒薬
  • 保険証のコピー
  • 三角巾
  • ガーゼ
  • カットバン
  • バンソウコウ
  • 綿棒
  • 包帯止め
  • 包帯
  • ピンセット
  • 毛抜き
  • 安全ピン
  • ナイフ
  • ハサミ
  • 目薬
  • 体温計
  • 虫除けスプレー
  • 虫除けクリーム
  • 抗ヒスタミン軟膏
  • テーピング用のテープ
  • 解熱・鎮痛・下痢止め薬
  • 湿布薬
まずこの姿勢(体位)で休ませる2

まずこの姿勢(体位)で休ませる2

  • 「半座位」心臓発作を起こした場合
    寝かせてしまうと、血流の関係で一時に心臓に負担がかかることがあるので、この姿勢をとらせる。
  • 「脳卒中の場合」
    仰向けに、上体を少し高くして寝かせる。頭だけ高くすると呼吸しにくくなるので注意。頭部を冷やすとよい。
  • 「吐血した場合」
    仰向けで足を高くして寝かせる。胃の部分を冷やすとよい。
大出血したときの止血法2

大出血したときの止血法

「指圧止血法」
出血部より心臓に近い止血点を強く圧迫して、血流を止める。
動脈を骨に向かって強く押すのがポイント。

主な止血点は首の左右の根元、両脇の下、手首(親指側)、両足の付け根、中指の付け根(人差し指側)、足首(足の甲の付け根あたり)。

打撲の手当2

打撲の手当2

  • 胸部の打撲
    木や岩に寄りかかり休み、打撲をうけたところを濡れタオルで冷湿布する。呼吸がしにくい場合は、肋骨の骨折等、胸の内部の重大なケガを疑う。その場合は、直ちに医療機関に搬送する。
  • ショック体位をとらせる
    顔色が青く、目がうつろ、冷や汗が出ている、呼吸が浅く速い等、ショック症状を起こしているときは、図のようなショック体位をとって安静にする。この場合、重大な負傷をしている可能性があるので、冷静に観察して、ただちに医療機関に連絡、搬送する。

※ 「頭・顔・胸・腹部」への強打の打撲には要注意。命に関係する。特に頭への打撲で、耳や鼻からの出血、意識障害やケイレン、嘔吐するようならすぐに医療機関で治療をうけること。

突き指の手当

突き指の手当

突き指は絶対にもんだり、ひっぱったりしてはいけない。突き指と思っていても、骨折の可能性があるので、ボールを握った状態で固定したまま医師に診てもらうとよい。

こむらがえりの手当

こむらがえりの手当

急激な温度変化等によって、ふくらはぎの筋肉が収縮して「つって」しまう症状。
足首を立ててスネの方向にゆっくり押し出してもらうと楽になる。

アキレス腱損傷

アキレス腱損傷

ふくらはぎをつまんで足先が動かない場合は、アキレス腱損傷が疑われる。無理に歩かず、テープと副木をあててふくらはぎから先がうごかないように固定し、医師に診てもらう。

止血帯法

止血帯法

出血部(傷口)よりも心臓近くの部分に包帯を巻き、締め上げる。

※ 処理した時刻を身体に記入する。救急隊員や医師に手渡すのに長時間かかりそうなら、ときおりゆるめること。

三角巾で包帯をつくる

三角巾で包帯をつくる

三角巾を半分に折り、左手を中央に通し、先から順に何度か折って縦に細長い帯をつくる。

※清潔な三角巾を汚さないように、空中で両手で作ること。

頭部のケガのとき

頭部のケガのとき

  1. 傷口を処置して、患者の頭を包むように三角巾で巻く
  2. 右端を左側に、左端を右側にというようにクロスして前にまわす
  3. 額の上で結ぶ
  4. 後ろをまとめてはさみこむ
腕のケガのとき

腕のケガのとき

  1. 腕をおろし、肘を直角にまげる
  2. 肘が真ん中に来るように三角巾を広げ、肘のところで2つに折る
  3. 両端を首の後ろで結ぶ

※手の先の血色がわかるように指先は出しておくこと。

足のケガのとき

足のケガのとき

  1. 三角巾を広げ、足を中央に置く
  2. 上部を足の甲を包むように折り返す
  3. 右端は左側へ、左端は右側へというように足全体を包む込むように巻く
  4. 足首の後ろに一度まわし、もう一度前に回して結ぶ

※ 一辺の長さが90cmくらいの大きなバンダナがあると、三角巾代わりになる

ストッキングが包帯になる

ストッキングが包帯になる

お尻から太ももの半分くらいまでの部分を切り、お尻の部分を頭に被せて、ももの部分で結ぶと頭の包帯に。
ももからすねまでの部分を切り、穴に腕に通して腕の包帯に。
膝下から足先までを切り、指の穴をあけて手の包帯に。

冒険料理をつくる (28の秘技)
新聞と空き缶でごはんを炊く

朝刊と空き缶でごはんを炊く

  1. よく洗っておいた2個の缶の上ぶたを缶きりで開け、切り取る。(かまど用とごはん炊き用)
  2. かまど用の缶にフェルトペンで印をつける。
    上部に三個の空気穴を空け、下には滝口をカッターで切り取る。
  3. ご飯炊き用の缶に米を入れ、割り箸を使いながら米を研ぐ。
    最後に水を300CC入れて、アルミホイルで蓋をする。
  4. 新聞の片面の8分の1を細く棒状にねじる(薪になる)
  5. かまど用の缶の上にごはん炊き用の間をセット。
    アルミの蓋の上に小石を載せる。
    下の焚き口に新聞紙で作ったまきをいれ、火をつける。
    (新聞紙の薪は燃えやすいので注意!)
  6. ゆっくり30分。
    吹き零れた水が缶の途中で固まれば炊き上がり。
  7. ご飯炊き用の缶をひっくり返し、約5分蒸らしてできあがり。
竹を使ってきのこご飯を炊く

竹を使ってきのこご飯を炊く

  1. 竹を切る。直径5〜6cm、長さ50cmで一方に節が残るように切り、切り口から節まで30cmほどの竹を用意する
  2. 洗った米を竹の中に入れ、シメジ、切ったシタケなども入れる。
  3. 水を米の2倍入れる。しょうゆ少々と小さな昆布を入れるとうまさが増す。
  4. アルミホイルでフタをし、火が直接当たらない、焚き火のまわりにさしておく。
  5. 20〜30分炊いて10分むらして完成。食べる時は竹を割って!
石を使った調理法

石を使った調理法

  • 石焼き料理
    なるべく平らな石を選び、焚き火の上にのせて熱する。あとはその上で、なにを焼いてもいい
  • 焼き石料理
    鍋に水を入れ、魚や貝、野菜を入れ、調味料として味噌も入れておく。
    そこに、焚き火の中で熟した小石を数個入れる。
    水は急激に沸騰し、その熱で中に入れたものが調理されるという、秋田の郷土料理にもある調理法。
リフレクター(反射板)料理

リフレクター(反射板)料理

魚や肉を板に打ちつけて

魚を(2枚に)開き、塩をし、木の板に身を板側にして木や竹で作った串で打ちつけ、遠火で焼く。
杉など香りの強い板に打ちつけると、魚に香りがうつり、一層美味くなる。

アルミホイルで調理道具をつくる

アルミホイルで調理道具をつくる

  • アルミホイルのフライパン
    ふたまたの木の枝に、アルミホイルを巻けばフライパンができてしまう。
    たき火はもちろん、ガスコンロ、石油コンロなど、どんな熱源でも大丈夫。
  • アルミホイルで鍋をつくる
    古い缶や金属のザルなど、凹みのあるものの内側にアルミホイルを敷き詰めれば鍋になってしまう。缶は錆びていても穴があいていてもOK!
包み焼き調理法

包み焼き調理法

アルミホイルやフキやバナナなどの大きな葉に材料を包んで、火の中に入れておくだけ。
簡単だが、非常時には役に立つ。肉、魚はもちろん、イモや野菜、冷めたものを温めるのにもいい。
魚などをタップリの塩に包み、それを濡らした新聞紙でくるみ針金で巻いたものでもよい。

土の中でご飯を炊く方法

土の中でご飯を炊く方法

  1. 米を布袋に入れ、半日からひと晩、水を十分に吸わせておく
  2. 地面に穴を掘り、下に小石や葉をしいて、米を入れた袋をうすく平らに広げ入れる
  3. 上に小石や葉を敷きつめる
  4. さらに、土を2〜3cmくらいその上にのせ、上でたき火をする
  5. 火がガンガン燃え、20〜30分くらいでできあがり(たき火の一部と土をどけると、ご飯が炊けた臭いがしてくるのでわかる)。土がかからぬよう、ゆっくり取り出す!
おいしいご飯の炊き方

おいしいご飯の炊き方

  1. 米を計る
    2合のご飯を炊く。米の量は、計量カップで正確にはかる。1カップずつ、ていねいに計ること。
  2. 米を一度洗う
    米を鍋に入れ、たっぷりの水でさっとかき回し、すぐ水をすてる。のんびりやると米ヌカくさくなるので、すばやく水をすてる!
  3. 米をとぐ
    2.の米にひたひた程度の水を加える。米が割れないように注意しながら、手の腹で米をおしつけるようにして、ジャッジャッととぐ。(とぐのは米についたヌカをとりのぞくため)
  4. 2〜3回繰りかえす
    水がにごってきたら、水を加えてまぜ、すぐに水をすてる。手順3.と4.を2〜3回繰り返した後、水があるていど澄んでくるまで水をとりかえ、水をきる。
  5. 水の量を計る
    4. の米に炊くための水を入れ計る。手の平を米につけて、水が手首の丸く出ている骨のあたりまでくる程度の水加減にする。ここまま夏なら30分、冬なら1時間位おいて、米に水を十分吸水させてから炊くとうまい。
  6. 火加減を調節して炊く
    鍋にフタをして中火にかける。沸騰したら1〜2分そのまま保ち、弱火にして15分炊く。最後に一瞬強火にして火を止める。フタはとらない。
  7. 火を止め10分間蒸らす
    10分間蒸らしたらフタをあけ、しゃもじでほぐし湯気をとばしてできあがり!

※ 鍋のほかに、土鍋、羽釜、飯盒、コッヘルに中華鍋、空き缶でだって炊ける。

昆布とかつお節(削り節)でとるだし

昆布とかつお節(削り節)でとるだし

(4人分)
  1. 水800ccに10cmくらいに切った昆布をいれる。できれば30分くらいつけておく。
  2. 中火で10分昆布を煮る。沸騰させてはいけない。10分くらいたったら昆布は引き上げる。(冒険料理のときはそのまま入れておいていい)
  3. 火を強め煮立ったら、削り節をひとつかみ入れて、火を止めできあがり。(布などで漉すときれいなだしになる。冒険料理ではそのままでいい)
煮干しと昆布のだし

煮干しと昆布のだし

(4人分)
  1. 煮干し(一つかみくらい)は頭と内臓をとる。
  2. 水800ccに昆布(10cmに切ったもの)と1.の煮干しを入れ、できれば半日から一晩おく。昆布を取り出し、強火にかけ、沸騰したら弱火にし、アクをとりながら5分煮たらできあがり。
ねじりパン

ねじりパン

  1. まず直径2cm、長さ30cmの棒を用意する。
  2. 炭を起こしておく
  3. 小麦粉2カップ、ベーキングパウダー小さじ2、牛乳または水120cc、サラダ油小さじ2、塩少々をボウルに入れ、耳たぶくらいの柔らかさに混ぜて細長くのばす。
  4. これを棒にねじりながら巻き付ける。巻き始めと終わりを、棒にしっかりくっつけておくと、焼いている最中にほどけてこない。
  5. 炭がおき火になったら、ゆっくりとこんがり焼いてできあがり。熱々を食べる!
大冒険焼き

大冒険焼き

  1. ベースの「キジ」をつくる。小麦粉2カップ、水(または「だし」)1カップ、ヤマイモのすりおろしたもの1カップをボウルの中に入れ、泡立て器でよく混ぜたものがベースとなる。
  2. これにキャベツの極細せん切り、天カス(1カップ)をいれて焼く。ソースに削り節、好みでマヨネーズをぬって食べる!
ベーコンしょうゆごはん

ベーコンしょうゆごはん

  1. フライパンを熱し、みじん切りしたベーコンを入れ中火でじっくり炒める。油がでてきたら、しょうゆ、みりんを加え火を止める。レモン汁を少々加える。
  2. そこに、あたたかいご飯をいれまぜる。あれば、細かく切った万能ねぎを加えできあがり!
ベーコ ンキャベツ

ベーコンキャベツ

キャベツに十字の切り込みを入れ、鍋に入れる。十字部分にベーコンをつめ、そのまま中火にかけ、キャベツがやわらなくなったらできあがり。

冒険家の簡単パンケーキ

冒険家の簡単パンケーキ

  1. ホットケーキの素に分量の水(ミルクではない)を加えといておく。
  2. フライパンにベーコンを入れ、弱火でカリカリになるまで焼く。
  3. もう一つのフライパンでうすいホットケーキを焼く。4〜5枚焼く
  4. 一枚焼いたらその上にベーコンをのせる。それを繰り返し一番上にベーコンをのせ、シロップをたっぷりかけて食べる!

※イーストや干しぶどうで小麦粉を発酵させたパン種をベースに、小麦粉、砂糖、粉ミルクを加えて本格的なパンケーキをつくるのもよい。

カウボーイシチュー

カウボーイシチュー

  1. 鍋を熱し、1cm角に切ったベーコン(500g)を炒める
  2. ベーコンから少し油がでてきたら、みじん切りしたタマネギ1個を入れ、キツネ色になるまで炒める
  3. 水煮のトマト(1缶分)を手でつぶしながら汁ごと入れ、さらに大豆の水煮(2〜3缶分)を汁ごと入れる。さらに水を200cm加え、沸騰したら弱火にし、チリパウダー、塩、コショウで味をつけ、かくし味に砂糖少々加え、約30分煮込んでできあがり。
トタン板でリフレクター・オーブンをつくる

トタン板でリフレクター・オーブンをつくる

しょうゆが入っていた一斗缶やアルミホイルを加工し、「>」の形に曲げて、枝や針金などを通して角度を固定する。
石でコの字をつくり、リフレクターを置いて、下端にかかるように天板を置く。
天板の下でおき火をもやせば、魚や肉だけでなくピザやパイも焼ける。

穴を掘って蒸し焼き料理

穴を掘って蒸し焼き料理

  1. 穴を掘って、その中で火を起こし、「熾き」(薪が燃えて炭のように燃えた状態)になるまで待つ
  2. 完全に「熾き」になったら、上に小石(無ければ土)を軽くかぶせ、葉を敷いておく
  3. 葉の上に、大きな葉で包んだ調理したいものを置き、その上に葉をのせ土をかける
  4. 調理するものの大きさによるが、数時間待ってできあがり。(豚半頭分だと3時間くらい)
すいとん

すいとん

粉1に対して水を1/2〜1の割合でよく混ぜたものがベースとなる。
これを、しょうゆや味噌で味をつけて煮たスープに、大きなスプーン1杯くらいずつ入れ、上に浮いてきたらできあがり。
具だくさんにするかシンプルか、そのときの食糧事情に会わせてつくる。

薫製はこうしてつくる1

薫製はこうしてつくる1

素材について
素材は、とにかく新鮮であることが第一。薫製は下準備に数日かかるものもあるので、その分を考慮しなければならないからだ。

  1. 素材を薫製にする状態に調理する
    魚は内臓とエラを取り除ききれいに洗っておく。肉は余分な水分をふき取り、塩がしみ込みやすいようにフォークなどで表面を突き刺しておく。
  2. 塩に漬ける
    保存および美味しく食べるための風味をつけるため。
    (a) 乾塩法(素材の表面に塩を直接かける方法。長期保存向き)
    (b) ソミュール法(10〜15%の食塩水・調味液に素材を漬け込む方法)
  3. 塩抜きをする
    2.の塩加減の調節。流水で行うのがベスト。肉なら一部を切って焼いて、味見をしながら塩加減を調節するといい。

薫製はこうしてつくる2へ

薫製はこうしてつくる2

薫製はこうしてつくる2

  1. 風乾をする
    日影に干して乾燥させる。燻煙が均一にかかり、肉や魚に残っている水分で、薫製時に「煮物」になるのを防ぐ効果がある。
  2.  
    (a)冷燻法(15〜25度の温度で1〜3週間薫煙する方法。もっとも薫製らしい味になり長期保存に向く)
    (b)温燻法(30〜80度の温度で3〜8時間薫煙する方法。もっとも一般的で、ベーコンなどをつくる時の方法)
    (c)熱薫法(130〜140度で数分〜2時間薫煙する方法。中華鍋などを使って、ガスレンジなどで簡単にできる方法。保存がきかない)

どんな薫製をつくるときでも「薫製はこうしてつくる1」→「薫製はこうしてつくる2」の順番は変わらない。

薫煙材料はどうする

薫煙材料はどうする

  • さくら……日本の代表的な燻煙材。これから始めるとよい。
  • ブナ・ナラ……色のつきがはやい。魚介類にさっと短時間かけるのによい。
  • リンゴ……香りがよく、どんな素材にも適している薫材料。
  • ヒッコリー……欧米でよく使われている燻煙材。ハムやベーコンに向く。
  • チップタイプのものが市販されているが、大自然の中ではナイフやナタで木を削って薫煙材として使う。
薫製器を自作するときのポイント

薫製器を自作するときのポイント

  1. 温度と煙の量を調節するフタや窓などが、上部についていること。
  2. 素材を置く棚や、吊すフックなどがかけられる棒がついていること。
  3. 薫煙材の上に、素材が熱せられてたれてくる脂受けをつける。(たれた脂が薫煙材と一緒に燃えると、脂臭い薫煙になってしまう)
特製・冒険薫製器をつくる

特製・冒険薫製器をつくる

一斗缶(しょうゆ缶)と一斗缶の半分くらいの缶(せんべいが入っていた缶)を用意する。
一斗缶は上下を切り取る。半分くらいの缶の方は、上部の左右の辺の真ん中にフックを吊り下げる棒をかけられるようU字型に切り取り、下部が一斗缶にピッタリはまるように加工しておく。
フックをつり下げる棒は缶より長めにする。
脂受け用に、同じく長めの棒を2本一斗缶の下底にセットして、その上に皿をのせる。
フックは太い針金でS字につくり、肉を吊り下げる方はヤスリで研いで刺しやすくする。(オーブン用の温度計があれば一定の温度に調節しやすい)

燻煙用の熱源は、別な場所で焚き火をし、長時間「おき火」を供給できるようにしておく。

本格ベーコンをつくる・材料編

本格ベーコンをつくる・材料編

新鮮な豚バラ肉を手に入れることができたら、特製・冒険燻製器で「本格ベーコン」をつくってみよう。
冷蔵庫のない場所では、寒〜い冬につくること!

材料
  • 豚バラ1kg(冒険燻製器で一度に作ることができる量。各スパイス類もこの量にあわせてある。肉の量にあわせて量を調節してほしい)
  • あら塩35g
  • 三温糖(または白砂糖)10g
  • ナツメグ・セージ・オールスパイス・黒コショウ各10g
本格ベーコンをつくる1

本格ベーコンをつくる1

  1. 肉の水分をよくふきとり、フォークで、肉全体を軽く刺しておく。
  2. あら塩、三温糖、スパイス類を容器で混ぜ合わせ、1.の肉によく擦り込む。
  3. 2.の肉を、バットや皿などの平たい容器に入れラップし、約1週間、ごくごく冷たい冷暗所に置いておく。(冷蔵庫がある場合はその中に)1日一回、天地を返して、塩漬けが均等になるようにするのを忘れないこと。
  4. 1週間たったら3.で漬けた肉を流水で3時間、塩抜きする。肉に流水が直接当たらないように。

「本格ベーコンをつくる2」へ

本格ベーコンをつくる2

本格ベーコンをつくる2

  1. よく肉の水気を抜き、外の温度が20度以下のときは、肉の表面が乾く程度に「風乾」(日影に干して乾燥)を3時間。温度が高いときは、燻製器の温度を約60度に保ち、煙なしで2時間乾燥させる(冷蔵庫がある場合は、よく肉の水気を抜き、布にくるみ、冷蔵庫に入れて一晩乾燥させる)
  2. 燻製器に燻煙材をセットし、煙が出てきたら乾燥させた肉をフックにかける。ゆっくり温度を上げ、65度で4時間スモークする。できあがったら、熱源から遠ざけ自然に冷ます。一晩、冷暗所におき身をしめたらできあがり。(できたての熱々ベーコンも自家製ならではの味。とてつもなくうまい!)
簡単ベーコンをつくる

簡単ベーコンをつくる

特別な肉でなく、スーパー・マーケットの肉でできる特製ベーコン。

材料
  • 豚バラ1kg
  • あら塩40g
  • 三温糖(または白砂糖)20g
  • ナツメグ、シナモン、コリアンダー、黒コショウ各10g
  • しょうゆ少々
作り方
  1. 肉の水分をよくふき取り、フォークで肉の表面全体を突き刺す
  2. 調味料を容器で混ぜ、肉の表面に擦り込み、ポリ袋に入れ、冷暗所で二日寝かす。(冬につくること。冷蔵庫がある場合は冷蔵庫に)
  3. 流水で30分塩抜きし、水分をふき取り「風乾」する。目安は、肉表面がピっと張り、手で触って水分がつかない程度。
  4. スモークは、燻製器内の温度を70度くらいにし、1時間30分〜2時間。熱いうちに表面の脂をふきとって完成。熱々がうまい!
冒険のための服選び (3の秘技)
おすすめの基本スタイル

おすすめの基本スタイル

  • Tシャツ
    下着は綿素材が一番。暑いときはそのまま下着としてつかえるので便利。
  • 長袖シャツ
    綿製のもの。ケガ、虫からの攻撃、日焼けなどから守ってくれる。
  • スウェットシャツ(トレーナー)かフリースジャケット、セーターなど
  • ダウンベスト&フリースベスト
  • ダウンジャケット
  • マウンテン・パーカー
  • チノパンかジーンズ
  • 帽子やバンダナ
  • 手袋
  • 靴下
冒険雨具を選ぶ

冒険雨具を選ぶ

雨具の基本はなんといってもカサが一番。カサに長靴が雨の野外での手番中の定番。
いくら新素材が開発されても、防水と蒸れを完璧に克服したレイン・ウエアはまだないからだ。
ところが、そのカサも、雨風が強いときやさまざまな作業をするときの機動性に欠けるということがある。

それには、帽子とポンチョがおすすめ。ヒザ下が濡れてしまうという欠点はあるが、価格も比較的安く、通気性もいい。さらに、荷物が多いときもポンチョなら、丸ごとカバーできてしまうので濡れる心配がない。
そして、セパレートタイプの雨具より着脱が圧倒的に早くでき便利だ。
「笠にみの」「合羽に三度笠」。昔の人も、帽子にポンチョ。便利なものは変わらない!

砂漠に適したスタイル

砂漠に適したスタイル

  • 帽子
    熱さ寒さから頭を守る
  • サングラス
    強烈な直射日光から目を守る
  • バンダナ
    首を直射日光から守る
  • ジャケット
    風や直射日光、夜の寒さから身を守ってくれる
  • コットンのシャツ
    必ず長袖のものを
  • コットンパンツ
    目のつまったコットン製のものを選ぶ
  • デザート・ブーツ
    その名の通り荒野を歩くためのクツ
  • 小型のザック
    緊急用品(ファーストエイドキット)や予備の水筒、ポケットナイフ、コンパス、食料、小型の薄いシートなどを入れておく
ロープワークで道具をつくる (15の秘技)
ロープを使う前に

ロープを使う前に

ロープの端は、使っているうちに撚りが戻ってほつれてしまうことがある。手にしたらすぐに端を処理しておこう。
紹介するのは一番簡単なほつれ止めの方法「からみ止め」だ。

  1. 糸や細いヒモをロープの端近くに⊃字型に置く。輪になって閉じている方がロープの端になるように。
  2. 糸巻きを手に持って、開いている方から閉じている方へ、糸とロープを一緒にして巻き付けていく。しっかり強く巻き続ける。
  3. 巻き終わりになったら、端の輪に糸の端を通す
  4. 輪に通した糸を持ち、もう一方の側の糸を強く引く
  5. さらに糸の両端を強く惹く
  6. 最後に糸の余った部分を切り完成!
巻き結び(クローブ・ヒッチインク・ノット)

巻き結び(クローブ・ヒッチ/インク・ノット)

丸太でモノをつくるとき、巻きはじめと巻き終わりは全てこの巻き結びにする。

  1. ロープの端を丸太の上から、手前から奥にかけ、また手前に持ってくる
  2. 手前にもってきた端をまた上から丸太にかけ、丸太の下を通って手前に持ってくる
  3. その端を、一番手前にきているロープの下にくぐらせて、上に引っ張る
背負子(しょいこ)をつくる

背負子(しょいこ)をつくる

材料は木の枝2本(縦棒2本、横棒2本)とロープ。身体の大きさに合わせてサイズも自由にできる。
作り方はとっても簡単。
身体の幅に合わせて2本の縦棒を並行に並べ、2本の横棒を角縛りで固定し、背あて部分をロープですき間なく巻くだけ。
幅広いショルダーベルトを取り付けて完成!
V字の枝が2本手に入ったら、それを縦棒にすることでカゴタイプの背負子ができる。

はさみ縛り(2本の木を縛る)

はさみ縛り(2本の木を縛る)

「巻き結び」で巻き始める。巻き結びのロープの端は、巻いていくロープに絡め巻く。
2本の木を一緒にしてぐるぐる巻きにしていき、数回巻いたら、中割をして横に巻いたロープをギュっと締め、最後は巻き結びで完成。

はさみ縛り(3本の木を縛る)

はさみ縛り(3本の木を縛る)

木を3本ならべ、真ん中の丸太に巻き結びをして起点にする。
真ん中→下の丸太→真ん中の丸太→上の丸太→真ん中という順番で巻いていき、またそれぞれの丸太を、奥、手前、奥、手前というように互い違いに巻いていく。
最後に、それぞれの丸太の間に中割をしてギュっと締め、できあがり。

角縛り(別名十字架縛り)

角縛り(別名十字架縛り)

  1. 丸太に「巻き結び」をして、あまった端をロープにからめ巻き始める
  2. 巻きはじめの上側に縛る丸太をのせ、人体で言えば左脇から左肩を通って、首の後ろに回して右肩にかけ、右脇を通って背中に回し、また左脇へ……といった具合に繰り返し巻いていく。巻くコーナーコーナーに力をかけ、ロープを締め上げながら巻く。
  3. 数回巻いたら、今までとは直角方向に、丸太と丸太の間を締め上げるように中割を入れる。
  4. 最後に巻き結びをして完成。
すじかい縛り

すじかい縛り

  1. ロープの先をねじって輪をつくり、その輪を通して巻き始める。
  2. 十文字に巻いて、最後は巻き縛りではとめられる
構造物には「すじかい」を

構造物には「すじかい」を

四角い構造物はナナメにつぶれやすい。
ナナメに「すじかい」を入れることで、格段にじょうぶになることを覚えておこう。

床縛り

床縛り

テーブルや立ちかまど、イカダなど横にならべた棒や丸太を固定するのに使う。
簡単な結び方だが、一本一本しっかり力を入れて縛らないと抜けてしまうので注意。

  1. 並行に置いた横棒2本の上に、床となる複数の棒を並べて置く。
  2. ロープを横棒の端に巻き結びで固定して、余ったロープを数回よじって巻き始める。
  3. 床となる棒に、ロープを上下に、たがいちがいに交差させ、締めながら縛っていく。
  4. 最後も、ロープを巻き結びで固定してできあがり。
基本のA型フレームの作り方

基本のA型フレームの作り方

  1. 三本の木を組み合わせて、アルファベットのA型をつくる。頂点の部分は巻き縛り、横棒は十字縛りで縛ると良い。
  2. これを二つつくり、向かい合わせる。頂点、横棒の右側と左側に、それぞれ同じ長さの棒を並行に渡す。
  3. A型の足に「すじかい」を入れる。A1の右足とA2の左足、A1の左足とA2の左足というようにX型に棒を渡して、真ん中をすじかい縛りする。
テーブルを作る

テーブルを作る

3本の丸太を「ハサミ縛り」で結び、中央に「角縛り」で3本棒を渡す。(三角錐状になる)
「床縛り」で作ったテーブルをその棒の上にのせれば、テーブルになる。
底の部分が広い三角錐にすれば、さらに下に丸太を渡すことで、イスの部分も作れる。
イスの部分も角縛り。

イスつきの大テーブル

イスつきの大テーブル

4本の丸太を地中に埋め込む。
イス……両側に角縛りで横棒を渡し、その上に渡すように、イスとなる、2本ほどの棒を床縛りしたものを渡す。
テーブル……4本の丸太を四角く結ぶように棒を渡し、その上に、テーブルとなる、複数の棒を床縛りしたものをのせる。
使うのは「角縛り」と「床縛り」の2種類のロープワークだけ。
小さなテーブルから大きなテーブルまで、いろいろなサイズでつくれる。

A型フレームでイスつきテーブルを作る

A型フレームでイスつきテーブルを作る

A型フレームを上から押しつぶしたようにすると、イスつきテーブルを作ることが出来る。
横棒同士の上に床縛りで作ったテーブル部分をのせ、その下に、間を20〜30cmあけて、イス用の丸太を角縛りで固定する。

A型フレームの小屋

A型フレームの小屋

A型の足を地面に埋めて固定すれば、シェルターができる。
屋根は葉や枝、シートなどでつくってフレームの上にかけるだけ。
太い丸太で大きなA型を作れば、大人数を収容できる小屋もできる。

スペシャルA型ベッドをつくる

スペシャルA型ベッドをつくる

  1. 7本の長い枝とロープを用意する。2本の枝を「はさみ縛り」で結び、A型フレームをつくる。これを2本つくる。
  2. 2組のA型フレームを身長+50cmくらいはなして、地面に埋め立てる。横器の幅を一定に保つため、細い木で仮止めしておく。上部のV字部分に枝をわたし、ロープで固定する。
  3. 残り2本の枝とロープを使ってハンモックを作る。(ロープのかわりにシートをつかってもよい)2本の枝にロープをぐるぐる巻いて渡していけばよい。巻きはじめと巻き終わりは「巻き結び」で。
  4. 2.でつくったフレームに3.のハンモックをのせできあがり。ハンモックの枝が、A型フレームを外側からはさむことによって、ずり落ちない構造になっている。

※ シートをかぶせれば雨が降っても大丈夫。寝る位置が高いので、虫や動物から身を守ることができる。

シェルターを作る (7の秘技)
差しかけ小屋の作り方

差しかけ小屋の作り方

  1. おなかまでの長さの支柱を大地に叩き込む。
  2. 長い木の棒で木と木を編むように互いに指していき、片流れの屋根の骨組みを作る。
  3. 枝のついた小枝を下からふいて、屋根にして完成。(必ず下からやること)
自然物を利用したシェルターをつくる

自然物を利用したシェルターをつくる

シェルターをつくるには、まず周囲をよく見渡し、自然物で利用できるものを探そう。
岩陰、洞窟、大きな木。
ナタが一本あれば、木を倒して内側の枝をはらい、人が入ることができるスペースを作てシェルターをつくることができる。
ただし、洞窟を見つけ、そこをシェルターとして利用する場合は、一番奥まで、ていねいに確かめる。
蛇やサソリなどが潜んでいる場合があるからだ。
また、シェルターは、どうしても大きく作ってしまいがちだが、体温を維持するためにも、できるだけコンパクトに作るようにすること。

万能携帯シェルターの作り方

万能携帯シェルターの作り方

防水をした正方形の布やシートの四隅・対角線に沿った5箇所(中央、中央と4隅の中間の計5箇所)に紐をつけ、辺の中央にグロメット(はと目)を打てば万能携帯シェルターの完成。

スノー・シェルターをつくる

スノー・シェルターをつくる

雪の中に長期間滞在しなければならない場合は、イヌイットに伝わる雪の家「イグルー」をつくるといい。
外は寒くても内部は体温で暖まり、その熱で内部の壁の表面が解けて凍り、すき間のない壁ができるというすぐれものだ。

  1. 固く乾いた雪がなければ雪を踏み固める
  2. 1.の雪面からノコギリやスコップで、90cm×40cm×20cmくらいのブロックを切り出す。
  3. 雪に60〜70cmの丸い穴を掘り(直径はそのときの条件によって変わる)、ブロックをその回りにやや内向きにしながら積んでいく。すき間には親切を詰めてふさぐ。新雪は接着剤としても機能している。
  4. 円形の雪の固まりを切り出し、屋根としてかぶせる
  5. 中の穴と外をつなぐ入り口を掘り、中の丸い穴につながるような溝を掘って、できあがり。

※最低一カ所、換気用のアナを空けておくこと。窒息しないですむ。
※入り口の部分にトンネルを取り付けておけば、風があまり入ってこない。吹雪のときは、入り口に雪を積む。

かまくらをつくる

かまくらをつくる

  1. ザックや段ボール箱などを真ん中に集め、雪をのせ固めていく。
  2. 固めたら1〜2時間おき、50cm〜60cmに切った小枝を針山のように同じ深さだけ刺しこむ。
  3. 入り口をあけ、缶のフタや小型シャベルで掘り進み中のものを出し、さらに小枝の先が出てくるまで掘ってできあがり。

※ 小枝の先が出るまで内側を掘れば、雪の壁の厚さがほぼ均一になる。

大雪、吹雪に閉じこめられたら

大雪、吹雪に閉じこめられたら

山や森で、移動ができないほどの吹雪に閉じ込められてしまったら、木のふもとに穴を掘り、頭上の枝にシートを被せるなどしてテント状の屋根をつくって、移動可能な天候に回復するまで待つ。
頭上の枝の雪ははらっておくとよい。

冒険の第一歩は、生きて帰ること

冒険の第一歩は、生きて帰ること

もし、ある日ボートが遭難して無人島に流れ着いたら、最初に何をすべきか?
「濡れた服を乾かす、一緒に流れ着いた漂着物で使えそうなものを見つける、流木を集める、島を探検する、飲み水を探す、火を焚く……」
どれも正しいようだが、こんな時は、日陰を探しデンと座って深呼吸。
まず「冷静さを取り戻す」。次に、日暮れまでに雨露がしのげ、休息と安全を確保できる場所を、作ることだ。水や火よりも、「安全を確保し、心を落ち着かせる」ことが最優先だ。
そうすれば、どのような事態に遭遇しても「生き抜こう」という、強い意志を持ちつづけることができる。そうでなければ、火だって起こせやしない。
「冒険とは生きて帰ること」、そう強く意識することで、とてつもない困難から生きて帰る道が見えてくるのだ。

その他 (4の秘技)
太陽で時間を読む 

太陽で時間を読む

日当たりのよい平らな場所に、垂直に棒を立て、影の先端に小石を置いていく。
次の日から、影の先端がどこにあるかを見るだけで、おおよその時刻がわかる。

月の時計を読む

月の時計を読む

満月の場合……真東にあると18時、真南が0時、真西が6時。
上弦の月の場合……真東にあると12時、真南にあると18時、真西にあると0時
下弦の月の場合……真東にあると0時、真南にあると6時、真西にあると12時。

※ 沈むとき、弓に見たてた月の弦が、上になるのが「上弦」。

トイレについて1

トイレについて1

森や山での場合は、トイレは土を掘ってつくる方法が一般的だ。
土を掘る場合、川や湖、水源などからは最低でも50mは離れ、増水や氾濫によって川が汚染されにくい場所を選ぶこと。
また排泄物がバクテリアに分解されやういように、深さ20cmくらいの穴が理想的だ。
使用したトイレットペーパーは自然には分解されにくいので、紙袋に入れてあとで燃やす。

※なお、川をトイレにというのは、ほかに方法がない、最後の最後というとき以外はしてはならない。

トイレについて2

トイレについて2

トイレットペーパーがない場合は、以下のものが代用になる。

  • 木の皮、木片
  • 乾いたコケ
  • ぼろ布
  • 丸い小石
  • とうもろこしの毛
  • 葉っぱ

アウトドアに役立つ200のサバイバル術について

キャンプビーチフィッシング、さらには洞窟探検ラフティングといったアウトドアを趣味とした方の
ために、アウトドア用品やアウトドアで使う道具やレシピ、料理から防災、緊急治療、サバイバル術
まで様々な情報を集めました。天変地異時のサバイバルマニュアルにもなりえます!

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