2012 5/20 和歌山県・那智勝浦町
南紀クジラツアー2012 2日目
 末吉丸 浦山昌嗣船長


 ツアー2日目。高気圧が東に移動してしまい、朝から曇り空だ。天気予報はどんどん悪くなっており、午後からは雨が降るかもしれない。今日だけ参加するメンバーと港で合流して、昨日クジラを見たポイントへ向かって船を走らせる。昨日よりも波が高く、船首にいると上下に大きく揺れ、時おり海面に叩きつけられる。2時間近く経過したとき、ほぼ同時に出港した信正丸が先にマッコウを見つけてくれた。昨日よりも少し沖寄りのポイントだ。

 情報では5頭いたらしいが、我々は3頭のマッコウを観察。残念ながら揺れが激しくて、とてもカヤックを降ろせる状況ではない。最初見たマッコウは雌の群れだった。周囲を見渡していると船長が突然叫んだので、慌てて後ろに目をやるとブリーチングした後の巨大な水飛沫が見えた。その後少し離れた場所でテールスラップ。今日は海が荒れているのでアクションが期待できるかと思ったが、結局これだけだった。

 海面に漂っているウミガメを見たりしながら、さらに東へ進む。シワハイルカが2頭船首に遊びにやってくきた。近くには別のマッコウが浮いている。マッコウがいる間はイルカが船に遊びに来るが、マッコウがいなくなると同時にイルカも姿を消してしまう。目的は不明だが、おそらくマッコウにくっついて移動しているのだろう。

 このマッコウは昨日見たマッコウよりも頭が大きい若い雄のようだ。3頭いたが、どのクジラも船を寄せると尻尾を上げずに離れて行ってしまう。少し波が落ち着いてきたので、カヤックを降ろしてみることにする。波のある状況で船からカヤックに乗り移るのはなかなか大変だ。今日から参加のTさんが無事カヤックに乗りこんだが、クジラのいる方向とは別の方向に漕ぎだしてしまった。

 波が高いときに目線の低いカヤックからクジラの姿を捉えるのは難しい。船上からの指示が上手く出せなかったのが悔まれる。このときの反省を踏まえて次の挑戦ではマッコウのいる位置を正確に伝えることができた。しかし相手は巨大な生き物だ。カヤックの方を向いているときに近づくのはためらわれたようだ。

 その後もクジラはなかなか船を近寄らせず、ある程度まで近づけたとしても尻尾を上げずに逃げて行ってしまうばかり。お昼を過ぎた頃雨が降って来たので、ほとんどの人が後方に避難したが、私と数名は船首でクジラを探し続けた。結局最後までクジラの行動パターンは変わらなかったが、まだ若いとは言え雄クジラの迫力はなかなか見応えのあるものだった。

 2日間の貸切ツアー、船酔いで苦しい思いをした人もいたが、マッコウだけでなく小型の鯨類にも何種類か出会うことができ、とても充実したツアーになったと思う。また来年も驚きと期待が待ち受けているこの海に帰ってこよう。再び皆とここで会える日が今から楽しみだ。
全区間データ
日時
2012/05/20 6:18~14:38
移動時間 実移動時間
08:20:03 08:20:03※1
移動距離
121.00km
平均速度
14.52km/h (14.52km/h※2)
最高高度
37m (37m)※3
最低高度
0m (0m)※3
トラックログ総数
4347 (399 ※4)

Photos
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