2012 5/19 和歌山県・那智勝浦町
南紀クジラツアー2012 初日
 恵亮丸 米川亮冶船長


 待ちに待ったこの日がやって来た。毎年恒例の貸切ウォッチングツアー。4月に計画していた2度のツアーは両日とも天候不良のため中止。泣いても笑っても今回がラストチャンスだ。幸運なことに初日は絶好の行楽日和に恵まれた。関東からやって来る友人を新宮でピックアップして宇久井へ。各地から集まったクジラ仲間と合流していよいよ出航だ。

 港を出た時点ではまだクジラの情報はなかったが、しばらくすると先に出港した船長からマッコウ発見の情報が入って来た。約20マイルと少し遠いが、一日ツアーなら余裕で行ける距離だ。1時間半ほどで前方に信正丸が見えてきた。マッコウの姿は確認できないが、海面が妙にざわついている。イルカの群れだ。あまり接近できなかったので確証はないが、おそらくカズハゴンドウだと思う。相当な数のカズハたちが辺り一帯に散らばっていた。

 そうこうしているうちに前方にブローが上がる。いよいよマッコウクジラの登場だ。この日出会ったのは雌と子どもを中心とする育児群のマッコウたち。雄に比べると身体は小さいが、群れで行動しているので一度発見すると立て続けに何頭も見つかることが多い。まずは船上からじっくりと観察。初っ端からかなり接近できて、仲間たちも大満足だ。

 これならカヤックで接近するのも問題ないだろうということで、次に浮上したらカヤックを降ろすことに。この日のカヤッカーは私一人のみ。本当は自分もカヤックとクジラの写真を撮りたいが、それは無理なので漕いでいるときはモデルに徹することにした。1回目の挑戦は残念ながら失敗。浮上してからだいぶ時間が経っているクジラだったので、近づく前に潜ってしまった。接近するためにはカヤックを降ろすタイミングが重要だ。

 その後しばらくして絶好のチャンスが訪れた。前方にはまだ浮上したばかりのマッコウが3頭並んで浮かんでいる。急いでカヤックを降ろしてゆっくりと近づいて行く。黒潮の中にいるので波の感覚が普段とはかなり違う。そうこうしているうちにクジラのすぐ後ろにたどり着いた。後ろからやってくる波に不意に乗ってクジラにぶつからないように注意しながら、クジラとの距離を保つ。すぐ目の前の水面下には大きな尾びれが上下している。次の瞬間、クジラが大きく身体をしならせたので、尾びれを上げるときに大接近してやろうと力強く漕ぎ、見事成功した。

 その後も同じ群れのクジラたちを追い続け、時間いっぱいまでマッコウウォッチングを楽しむことができた。船長さんを始め、一緒に乗船した仲間たちのおかげで、今回も素晴らしいウォッチングをすることができた。関わってくれた全ての方々に感謝したい。ただ一つ残念だったのは今回も雄の大マッコウに出会えなかったことだ。このまま挑戦を続けていけば、いつか大マッコウにカヤックで接近できる日が来るだろうか。
全区間データ
日時
2012/05/19 8:54~16:31
移動時間 実移動時間
07:37:11 07:37:11※1
移動距離
96.14km
平均速度
12.62km/h (12.62km/h※2)
最高高度
22m (23m)※3
最低高度
0m (0m)※3
トラックログ総数
2690 (399 ※4)

Photos
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