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難く孤独な道を行け



■難しいゲーム(難ゲー)

こんなのクリアできません〜!
む、どうした、メディ娘。
聞いてくださいよ、師匠。だってこのゲーム、今更2Dアクションで古くさいカンジがするし、敵は多いのにアイテムは全然でてこなく、そのくせシステムに至っては無限コンティニューも中断もできな……。
ゴチャゴチャうるせー!!
ギャアアアアァーッ!!
いいかメディ娘、「難ゲー」は、決して古きを良しとする懐古主義に堕落した愚かなジャンルなどではない。
じゃあ、なんなんですか?
それはその……あれだほら……流行のやつ……あ、脳トレ! 大人のためのなんとか! 現代人の失った忍耐力を再び養う数々の不親切!
なるほど、攻略本は肝心な所で、「ここから先は自分の目で確かめてくれ」なんですね!
うむ。これなら売れるしやる気も出るだろう!
師匠、それを懐古主義と言うんです!



■昔のゲームは難しい?

しかし真面目な話、難しいゲームというのは昔に限ったものじゃないぞ。今でも難しいゲームはいくらでもある。
そうはいっても、やっぱり昔のゲームは難しかったと思いますよ。操作性やバランスなんかも洗練されていない気がしますし。
そうか? 今のゲームが親切になっているだけだと思うが。
それにヒントが少なかったり、コンティニューがなかったり、わざわざ難しくして時間をかせいでるとしか思えません〜! アーケード気取りですか!
まあ、実際アーケードが元になっているものも多いからな。ステージの途中でミスすると、装備がはがされて難易度がはねあがることも多い。
セーブやパスワードが少ないのも辛いところですよ。ゲーム機を一晩中つけっぱなしにしろというんですか。
当時はそうするしかなかったんだよ。それに加えてネットも発達してないから、雑誌や攻略本、友人の情報だけが頼みの綱だったもんだ。
ほら〜、やっぱり昔のゲームの方が難しいじゃないですか。
でも昔のゲームをクリアできるからといって、今のゲームを簡単にクリアできるとも限らないぞ。複雑さやボリュームなどは今の方が上だしな。
確かに、要求される知識や技術も違ってきますけど……。
昔ながらのゲーマーを意識した作品はトコトン難しく作られていることも多いし、一口に昔のゲームのほうが難しかったとはいえないんじゃないか。
ふーん。まあどっちにしろ、難しいゲームはキライです。自分がクリアできないくらい難しいゲームなんて無くなればいいんですよ!
そっちが本音かよ!



■易しさ/難しさを求める姿勢

だいたいゲームは娯楽ですよね? どうしてシンドイ思いをしなきゃいけないのか理解に苦しみます。
いいか、ゲームの楽しみは解くことだ。課題やストレスを与えられて、それらを達成することがゲームの楽しみの肝なんだよ。
簡単で面白い作品だっていっぱいあるじゃないですか。
しかし簡単なゲームには限界がある。考えなしにクリアできるような作品ばかり遊んでいても、ちょっと白けてくるのは否めないだろう。
そうかなぁ、雰囲気の良さがウリのゲームだって沢山ありますよ。
それをいったら、難しいことだって雰囲気を作る要素のひとつだ。
それに難しいとクリアに時間がかかります。レベル上げとか、下準備とか、対策とか、色々面倒です。
だが、そうして困難を乗り越えたときの快感は特別なものだ。他メディアでは味わえないゲームの醍醐味だ。
でも結局クリアできないほど難しかったら、意味ないじゃないですか。
そもそもゲームってのは、必ずクリアできないといけない訳じゃないだろう。ゲーマーなら誰だって、クリアできなかったソフトの一本二本はあるもんだ。
私はクリアできないゲームなら最初から買いたくないです。



■難易度設定

まあ、そもそも万人を満足させる難しさなんてのに無理があるのかもしれんな。だから難易度を選べる作品が多いんだろう。
でも難易度設定はキライです。
また文句が多いやつだな……いったい何が気に入らないんだ?
例えば、難易度EASYでクリアしたとしても、このゲームの面白さをちゃんと味わえたのか曖昧な気分が残ります。意外とあっさりクリアできると尚更です。
そのときは難易度を上げればいいだけじゃないか?
でも既に低い難易度でクリアしていると、行き詰ったときに「もういいか」と思いやすいんですよ。時間にも限りがあるし、諦めやすくなるといいますか。
難易度設定が自分に任せられているぶん、自分に甘くなるわけか。
この難易度が自分にあっているのか分かりにくいし、クリアできない難易度があるとちょっと損した気にもなりますし。集中して楽しむためにも、初めから一つの難しさに絞ってほしいです。
勝手な意見だが、まあ分からなくもない。確かに、そういったゲームバランスをとることも製作者側の腕の見せ所のひとつだからな。
それに、もうひとつ肝心なことがあります。
なんだよ?
難しいゲームだと、EASYですらクリアできないことも多いんですよ!
ぶっちゃけ難易度設定は難しさを求める方面に充実しているものだしな。ベテラン、マニア、マスター、ベリーハード、エキスパート、プロフェッショナル、ヒーロー、エキストリーム、クレイジー、マストダイ、インポジブル、ノーフューチャー、アルティメット、レジェンド、インフェルノ、ナイトメア、VRATED、激むず、めちゃすご、かみさま、豆腐、もっと不思議、情け無用、華麗に応援、etc、etc…



■難易度を変化させる要因

そうだ! プレイ状況に応じて難易度が自動的に変わるようなゲームを作れば全ての問題が解決するんじゃないですか? 私って天才!
残念ながら、そんなものはとっくにある。それだって難易度を決定する要因によっては、遊ぶ自由度が下がることもあるから一長一短かな。
残念。でも難易度が変わる要因は、なにもゲーム内に限りませんよね。
そうだな。攻略情報を見るか見ないかだけでも随分違ってくる。役立つ情報がわかるだけじゃなく、他愛のない見のがしで詰まることもなくなくなるし。
あとは同じ作品でも、TV画面より携帯機で遊ぶほうが簡単に感じますね。プレッシャーを感じにくくなりますし、画面の見漏らしも減るからでしょうか。
コントローラーが異なっても、操作性の違いで難しさに差がでたりするぞ。ヘタクソには多機能コントローラーがあっても関係ないらしいけどな。
とにかく、敷居ばかり高くなるエンターテインメントに未来なんてありません! 初心者をとりこむためにもゲームはどんどん簡単にするべきです!
いーや、古株ゲーマーは簡単なゲームには飽き飽きしている! 挑戦しがいのある難しいゲームをどんどんだすべきだ!
……しかし良く考えると、こういうジレンマをかかえてゲームを作るほうが、よっぽど難易度ハードなのかもしれませんね。
それは全くの同感。



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