10.柏原宿  (現在の滋賀県米原市柏原)


中山道69次柏原宿の浮世絵  (『木曾海道六拾九次之内 柏原』より)

美濃近江国境を越えて、とりあえず最寄りのJR柏原駅まで歩くことに。
国境には、次のような『寝物語』の逸話が伝わっています。

寝物語
近江と美濃の国境は、この碑の東10m余にある細い溝でした。 この溝を挟んで両国の番所や旅籠があり、壁越しに「寝ながら他国の人と話し合えた」ので寝物語の名が生まれたと言われています。 また、平治の乱(1159)後、源義朝を追って来た常盤御前が「夜ふけに隣の宿の話声から家来の江田行義と気付き奇遇を喜んだ」所とも 「源義経を追ってきた静御前が江田源蔵と巡り会った」所とも伝えられています。 寝物語は中山道の古跡として名高く、古歌等にもこの名が出ていますし広重の浮世絵にも、ここが描かれています。(案内板より)


寝物語の碑

柏原宿へ向かう道は、周囲に民家が少なく、行き交う車も少なく、何となく心細くなってきます。
さらに「熊出没注意」の看板が!!!
しまった、熊除けの鈴を持ってくるんだった。恐怖で歩くペースが無意識のうちに速くなります。

中山道の風景  熊出没注意

途中、神社の脇に「東山道」という看板を発見しました。東山道とは中山道の前身となる古代の道のこと。 この獣道のようなものが東山道の名残らしい。 ちょっと歩いてみたい気もするのだけど、先程見た「熊出没注意」の文字が頭から離れず、怖くて東山道を歩くのは断念。 急ぎ足で先に進みます。

東山道の名残

JR東海道線の踏切を渡ります。

踏切を渡る  

踏切を渡ると「中山道 柏原宿」の石碑があり、この辺りから徐々に民家が増えてきます。
ここまで来れば熊もそうは出てこないだろう、と一安心。

中山道柏原宿の碑  お堂 

現在の柏原宿の様子です。ちょうどJR柏原駅の近くになります。
北を見れば雪化粧をした伊吹山がくっきりと見えます。実にきれいな景色だ。

柏原宿の町並み  伊吹山

『木曾街道六拾九次之内・柏原』にも描かれている伊吹もぐさ亀屋佐京商店です。
江戸時代から続く、お灸を売っているお店だそうです。

伊吹もぐさ亀屋佐京商店

宿場町内には、雰囲気を出すような工夫が凝らされています。ここは昔は旅籠だったようです。

柏原宿の町並み  旅籠跡

柏原宿の町並み  柏原宿の町並み

復元された柏原一里塚を眺めつつ、次なる醒井宿へ進みます。
この一里塚はまだ復元されて間もないので木は小さいのですが、あと十数年後には立派な一里塚になっていることでしょう。 その頃にまた中山道を歩いてみたいなと思います。

柏原一里塚

柏原宿を出ると徐々に民家は少なくなり、再び心細くなってきます。 道路と森の間には熊除けのための電気が流れる柵が設置されており、これが余計に恐怖をかき立てます。
急ぎ足で醒井宿に向かいます。

中山道の風景


back home go