個人山行 北アルプス 奥穂高岳南稜 

 

    日程:201797〜10日  天候:晴れ 

参加者:L長岡、松本(記) 

コースタイム 

9月7日(木) 大阪21:40ー阪急バスー6:30松本 

9月8日(金) 松本7:00ー松本電鉄ー新島々ーアルピコバスー8:30上高地〜 

        12:00岳沢小屋13:30〜奥穂南稜取付偵察〜16:30岳沢小屋(泊) 

9月9日(土)  岳沢小屋4:00〜奥穂南稜〜12:00南稜の頭〜吊尾根〜14:30 

                前穂分岐〜17:00岳沢小屋(拍) 

9月10日(日) 岳沢小屋5:00〜7:15上高地7:50バスー新島々ー松本ーJRー明石 

 

 奥穂南稜は、岳沢から奥穂高岳に至るクラシックルートで、1912年に英国人宣教 

師&登山家のウォルスター・ウェストンが奥さんと共にガイドの上條嘉門次と初登攀 

している。これに先立つ1906年に測量士の阿部郡治が奥穂に初登頂している。ウェ 

ストンは1896年に「日本アルプスの登山と探検」Mountaineering and exploration  

in the Japanese alpsで日本アルプスを世界に紹介している。 

 出発前、低気圧通過で天候が悪くなり気を揉んだが、7日に上高地に着いたときと 

9日の吊尾根で少し雨に会ったくらいで、だいたい天気に恵まれた。 

 8日に岳沢小屋に着いて、午後に偵察しルートの取付を確認した。取付は岳沢小屋 

の横の雪渓を詰めた所にある。ガレ場を進み、雪渓が溶けて崩壊してできたクレパス 

をまたいで進み、雪渓と岩壁の隙間を雪渓の横壁をアイゼンの前爪で降りる。翌日の 

目印に雪渓に所々笹の枝を刺して小屋に戻った。雪渓からはトリコ二−(3つのこ 

ぶ)が見えた。 

 9日は暗いうちに小屋を出発して雪渓を歩きガレ場の取付まで登った。取付の岩壁 

にはハーケンが打たれているが、岩壁は水が流れてそのままでは滑って登れない。ハ 

ーケンと持参のカムにスリンゲ2本を掛け、足場にして岩壁の上に上がる。ちょうど 

昨日の下見で顔を合わせた男女2人のグループがやって来て、足場を貸す。2人は 

20m位のロープを結びっぱなしで下の人が上の人をビレーして登って行く。 

 ここから左に行くと岩登りで時間が掛かるので我々は一番右の岩稜ルートを行く。 

 草付きの岩稜ルートが延々と続く。滑りやすく滑落しやすいので緊張し嫌になる。 

 最後は唐松の下を抜けるが枝の間は簡単に抜けられないので非常に時間が掛かる。 

 草付きを抜けてトリコ二ーのT峰の岩場に差し掛かったところで、ガイドとの2人 

グループが下からやって来た。先に行ってもらったが、登るのを見ていると後ろの人 

が緊張したのか滑り、ガイドが上から心配して声を掛けていた。T峰の頂上で危ない 

所がありシュリンゲでビレイしてもらったが、回り込むと緩い岩の面になって危険で 

もなかった。U峰もノーロープであった。ここで男性2名、女性1名のグループが追 

い付いて来た。後ろの男性はGo-proのカメラを頭に着けて、しかもトレール・ラン 

のような軽装だった。彼らは非常に元気で、たちまち追い抜いて行った。U峰は最後 

に5mほど懸垂下降する所があったが、懸垂下降用にロープが残置されていた。 

 V峰はパスして左側のガレ場と草付きを登って行った。ここから延々とガレ場が続 

く。奥穂の頂上から稜線に掛けて人が歩いているのがよく見える。ようやく奥穂頂上 

に近い吊尾根にある南稜の頭に着いた。標識があるが、今まで奥穂頂上から吊尾根を 

前穂に向かって歩いたことがあったのに、全く気が付いていなかった。 

 今日中に上高地に降りる予定であったが、既に12時になっている。岳沢小屋から 

5時間の予定が8時間掛かっている。とりあえず吊尾根を前穂に向かう。ガスが出て 

きて天気が悪くなってきた。登り下りがあり意外に時間が掛かる。ウェストンは1日 

で上高地から奥穂を往復したらしい。すごい体力だ。 

 途中で地下足袋のおじいさんに会った。岩場で足が痛くないか聞くと痛くないとの 

こと。柔らかいので登山靴より楽らしい。防水でないのが欠点だが、ホームセンター 

で買って試してみる価値はある。重太郎新道への分岐で今日中に上高地は無理と判断 

し岳沢小屋に泊まることにし、バスの予約のキャンセルやら留守宅本部への連絡をし 

た。分岐から岳沢小屋への下りは急なのでバンバン下るヒザを傷めるのでゆっくり下 

った。おかげで5時頃にようやく岳沢小屋に到着した。この日は宿泊客が多く布団が 

なくなって、談話室で備え付けのシュラフで寝る羽目となった。夕食は残っていてラ 

ッキーであった。10日の上高地への下山中にも地下足袋の若者が登って来た。 

 伝統の地下足袋が復権しているのかなと思った。 




























雪渓末端とトリコニー 

 
























南稜から吊尾根を見る 

 

奥穂南稜ルート図 

 

例会報告


 

 
























































































































































































































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