明神山 668m〔兵庫50山〕…T字尾根~A 

探訪月日 

2018年5月27日(日)、天候…晴 

参加者 

長浜〔L・記〕・梅・亀野・小山・阪井・鈴木・中村・福嶋・横山・柳瀬  

〔非会員〕1名   計11名  

コースタイム 

セブンイレブン前之庄店8:35=8:55夢やかた駐車場〔デポ車配置〕9:00=9:20菅生ダム管理事務所駐車場9:40~9:55T字尾根登山口~10:55T字尾根核心部11:00~11:10大蛇嵓11:15~11:30西の小明神11:35~12:30明神山〔昼食休憩〕13:00~13:40 Bコース分岐13:05~14:05西の丸14:15~15:20夢やかた駐車場15:45   【行動時間】5時間40分  

GPS諸元 

沿面距離…6305m、累積標高…+677m、-728m 

  

明神湖傍の駐車場に車を置き、登山口に向け出発したのは9時半を過ぎていた。湖岸の道はイロハモミジで鬱蒼としていた。山側に白い小さな木が枝先に円錐状の花をつけている。「この花は何ですか?」と柳瀬さん。「唱歌卯の花の匂う垣根に※1・・・に出てくるウツギです」。初夏の山はウツギを初めとしてエゴ・ヤマボウシ・アズキナシ・スイカズラ・カマツカ等の白い花で彩られる。春に向かう頃は、レンギョウ・オウバイ・ミツマタ・サンシュユ・ミモザ等の黄色い花いっぱいだった。日本は自然の豊かな国、老境を迎えた今、介護施設で往生するのではなく、西行法師のように花の下で死にたい※2ものだと願う。 

駐車地から15分で山方向に切り開きがある登山口に着いた。「これ、登山口ですか?」と小原さん。「そう、ここが登山口なんです」。T字尾根コースは、まだマシな方だ。最も分かり難いのは北方稜線コースで経験者でないと入り口が分からない。 

「最初の30分はしんどいですよ」と伝えていた。T字尾根まで平均斜度24度。激登りが始まる。同じ斜度でもメジャーな山なら道はジグザグに切ってあるが、ここはそうではない。汗を拭い、休憩を入れながら登る。ロープ場もあって、アルペン気分も味わえる。 




樹林帯の尾根を抜け1時間、T字尾根に達した。手を広げた程度の幅しかない天空回廊、両側は切れ落ちている。辛うじて、南側下方に灌木があり、恐怖感を和らげている。主岩稜中央部あたりから派生して一本の岩稜が伸びている。その姿が「T」字に見えるのでT字尾根と呼ばれる。山ヤにとっては興味津々の楽しいコースなのだが、多くの人は知らない。明神山はA・B・Cコースしかない山だと思っている。筆者も本コースを知ったのは5年ほど前のことだ。もっと多くの人に知ってもらいたいコースだと思う。
 

T字尾根からの眺望を堪能したあと、大蛇嵓に向かう。長さ100mほどの岩稜なのだが、展望の雄大さから大台ケ原の大蛇嵓に見立てたものであろう。南に見えるVキレットの大きな切れ込みに登攀欲をそそられたメンバーもいたようだ。フリクショが利く岩※3なので、岩ヤの柳瀬さんは下方探索にスタコラサッサと下って行った。 

小休憩後、西の小明神※4を登り返し、杉林を通り過ぎると、ゴロゴロ石帯に突入した。 

テープナビ・踏み跡を探しつつ、転ばないように注意しながら歩くと、やがて表側からの登山道に合流した。山頂付近はプロレスのリングさながらにロープが張りめぐらされ、今まで歩いて来たT字尾根のような自然の良さはない。一部常連さんたちが私財を投じた親切がこのような光景を作り出してしまったのだが・・・。やりすぎである。 

常連さん達は既に引き揚げていたが、牢名主格のT氏だけ残っていた。書写山1000回、明神山1000回登山の名物男である。彼は筆者と同年齢だが、書写山と明神山だけしか知らない一穴主義者で、筆者の登り方とは対極に位置する。人懐こい性格なのか、参加者とも山座同定で言葉を交わしていた。 

 昼食時間が終わる頃、「キャー」という悲鳴あり。ムカデのお迎えがあったようだ。ヤマヒルにも西の小明神を下ったあたりで遭遇した。山中のムカデは仕方ないにしても、ヤマヒルの拡散は鹿だけでなく、明神山では人も関係しているという。沢沿いのBコースにいるヒルが山頂まで人について来たものが、拡散されているというのだ。さもありなん! 

 13時、Aコース※5の下山開始。夢やかた登山口まで2時間強。サンタ岩・達磨岩・マンモスの背・大黒岩があり、岩稜歩きの楽しさを味わえる登山道であった。 

 

次回、明神山例会予告 

 秋にVキレットコースを下山路に使う(登りに使うと危険)例会を計画予定。Vキレットは雪彦山上級コース下山路に匹敵する難ルート。今回例会も当初はVキレットコースを下山する案で考えていた。今回例会の本来リーダーである小松さんと下見に来た時に、例会として採用するのは危険だということで止めた経緯がある。 

 

【注】 

1. 卯の花はウツギのことで、日本百名山「空木岳」の山名由来になっている落葉低木。茎を折ると中空になっていることから命名されている。匂うはよい匂いを鼻が感じるの意ではなく、花の色が他に照り映えるの意。 

2.『新古今集』雑下に収録されている西行法師の最も有名な歌。 

ねがはくは花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ 

3.香寺町在住の地質学者橋元正彦氏によると、七種・明神山系の岩石は、地下から噴出した噴出物が固まってできた火山岩の一種で、流紋岩質火山礫凝灰岩という。フリクションが利き易い。 

4.明神山頂の北東に小明神ピークがある。東方から眺めた見覚えがある風景は、山頂と小明神の二つの突起を見ている。東方から西の小明神は見えない。 

5.常連さんは年金生活者ばかり。Cコースを登り、Aコースを下るのが定番である。 

 

【参加者感想】 

●(柳瀬) 急登に岩稜歩き、見返りキツネに大蛇ぐら、マンモス岩に大黒岩と面白いコースを堪能した。最初の急登を上がり切ると谷向こうにM字状の岩峰が見えたが、右が西の尾切れ、左が東の尾切れと呼ばれているそうだ。次回は是非そちらを体験してみたい。 ●(梅)会に参加2回目、完走できたので嬉しくなりました。 ●(中村)初めての裏明神、岩場を何度も越え枯葉を踏み、いい汗をかきました。明日あたり足が「イタイ」と文句いいそうです。  ●(阪井)岩もあり、ロープを使っての登り降りも体験出来ました。大畑さんにご迷惑をかけました。ビビリですが、今回チャレンジ出来楽しかったです。 ●(亀野)登山口から突然の急登と岩登りで、地図に書いてあった「やばい!」の通りでした。帰りも岩場で激下り。ヒルやムカデとも出会い、いろいろスリリングな山行でした。 ●(福島)27日は天気に恵まれ、私にとっては久しぶりの山登り。明神山登り途中で呼吸が乱れ、休憩を取りながら頂点に着く。下山の時は足がつり、皆さんに助けていただき無事降りて来ました。ありがとうございました。自分の反省として、体力不足でもあり、山登りは体力も必要だけど知識も大事だと気付きました。 ●(小山)最後まで気の抜けない、スリリングな登山を楽しませていただきました。次回は、今回行かなかったVキレットを通り、大蛇嵓から紅葉が見たいです。 

 

 

 

 

 





























































































































































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