例会報告

七種三山薬師峯616、七種山683m、七種槍577m 

探訪月日 

2017年11月11日(土) 

参加者 

亀野・釜本・小松・峰松・長浜〔L・記〕  計5名  

コースタイム 

福崎町青少年野外活動センター08:35~08:40峰の薬師登山口~09:30三枝草分岐~09:40七種薬師09:50~11:15十字峰11:20~11:55七種山分岐~12:10七種山〔昼食休憩〕12:40~12:50七種山分岐~13:20小滝林道分岐~14:10七種槍14:20~15:15点名奥山15:20~15;30金取岩~15:45関電送電鉄塔~15:55田口奥池~16:15福崎町青少年野外活動センター 

                  【行動時間】7時間40分 

GPSデータ 

【沿面距離】12.3km【累積標高差】+1590m、-1560m 

 

10月に入ってから実に3週間近く秋雨前線が停滞した。東京都心においては15日連続の降水となり、10月としては1890年以来の127年ぶりに長い連続降水を記録した。本会の例会も10月15日の高取山、10月22日の弥仙山注1、10月29日の扇ノ山と3週間の雨続きで流れた。さて今回も前日まで弱雨の予報が出ており、4週間連続の流会となるのか気を揉んでいた。幸い前線の通過が早く、朝から青空の好天になった。 

今日のメンバーは雨天中止の例会が続き、足がウズウズしていた女性軍4人(健脚を誇る3人のKさんと大久保の歌姫Mさん)と筆者の5名である。常連でいつもシンガリを務めてくれるYさんが体調不良で不参加のため、男性は筆者一人であった。男1対女複数というのは56年の登山経験中、数えるほどしかない。今日は「両手両脚に花!」の日だ。 




福崎町観光協会推奨のコースは三つあり、①初級…七種山往復(コースタイムは2時間10分)、②中級…七種槍から七種山の二山を周回(5時間40分)、③上級…薬師峯から七種山を経て七種槍の三山周回(7時間20分)である。三山周回はアップダウンが大きく、かつ時間がかかるので実行する人は少ない。多くの登山者は七種槍から七種山に向け二山周回をする。登りに岩場を通過するので安全なコースでもある。
 

七種山域で直近例会が催行されたのは昨年の5月22日注2であった。前回例会に比し、今回の課題は、①三山周回で時間がかかること、②日暮れが2時間早く17時には暗くなること、③600m前後の低山周回とはいえ、尖峰を繋ぐ山稜には時々滑落者を出す岩場を下りにコース取りしなければならないことであった。 

青少年野外活動センターを予定通り8時35分に出発した。ハナから標高差500mの薬師峯の登りが始まる。視界を遮らない程度の灌木帯の中を順調に進む。気温が低く登り易かったのか、途中で暫し休憩を求める声もなく、所要75分で薬師峯山頂に到着した。山頂には薬師如来の石仏があり、両手の薬壺と頭上の梵字「バイ」がその証拠である。石仏の左に前ノ庄の文字が判読できた。その昔、前ノ庄の住人が石仏を担ぎあげたものだろう。東に七種槍・七種山、その奥に笠形山・千ケ峰が見え、西に明神山と七種山系の地獄の鎌尾根・ゴリラ岩を近くに臨むことができた。元々、薬師峯または峰の薬師と呼ばれていたが、多田繁次氏が著作注3の中で七種薬師と命名してから、それが通り名になったようだ。 




10分の休憩を取り、七種山に向かう。このゾーンは植林帯が多く暗い。アップダウンが多く、七種山直下には標高差150mの登りが待っていた。台風21号・22号によって新しい裂け目が入った倒木が散見され、風によって折られた小枝の類や落とされた杉の葉が登山道を分かりにくくしていた。10時半過ぎ、Kさんのスマホに庄司さん逝去の訃報が入る。40代の若いホープの突然の死に対する驚きで、暫し沈思黙考しながら歩く重苦しい時間が続いた。所要2時間10分で七種山に着いた。七種山系の最高点だが三角点はない。三角点「七種」は七種山の南西600mの地点にあり、誰にも足を運ばれることがない寂しい孤高の三角点である。どうなっておるのか行ってみたい気がする。
 

七種山は東面のみ展望が開けている。展望の先には「つなぎ岩」なる40cmの割れ目が入った怖い名所がある。30分の昼食休憩を摂り、七種槍に向かう。七種山から20分で市川町分岐、ここから七種山塊から大中山を経て鶴居城山に続く稜線がよく見える。今年の1月に寒波襲来で流れた例会注4で歩く予定であった稜線の説明をした。「この稜線を歩きたい」との声があった。なんと頼もしい。早速、来年1月14日の例会に組むことにした。ここから最低鞍部まで250mの激下り、その後は七種槍まで200mの登り返しが待っていた。 

七種山から1時間半で七種槍に着いた。筆者の若い頃はコウジャ峯と呼んでいた。古い山友は今でもコウジャ峯と呼ぶ。コウジャ峯も多田繁次氏の命名で今では七種槍に変わってしまった。確かに槍と命名されるだけあって尖峰である。播但道から七種山塊を見るとピラミッド形をした尖峰が多い。七種薬師・七種山・七種槍・点名七種・点名奥山・そうびろ山然り、1/25000地形図で見ると等高線で2~3線分が円錐形なのだ。その分が同じように尖って見えるのだ。 

時刻は14時10分。日暮れは早い、帰りを急がねば・・・。10分の休憩後、いよいよ下りの岩稜歩きに入る。香寺町在住の橋元正彦氏によれば、七種槍の岩石は流紋岩質溶結火山礫凝灰岩という。学者はなんと長い名前を好むのだろう。岩稜帯を歩くのは注意が要るが、木が生えないので展望はよい。気分はよくなる。高御位山がその典型だ。約1時間で点名奥山、奥山から10分で最も危険な金取岩のトラバースがあった。岩稜帯が苦手なKさんもつつがなく通過した。あとはよく見るコシダ帯を下るのみ。16時15分に青少年活動センターに着いた。暗くなりかけていた。行動時間7時間40分、沿面距離12.3㎞。累積標高差+1590m、-1560mは、南アの甲斐駒ケ岳を北沢峠から往復する±1460mを凌駕する。甲斐駒ケ岳の上り下りより凄いんだよ。頑張ってよく歩いた。合格ですよ! 

 

 

【注】 

1.中止の一次要因はリーダーの体調不良であった。体調に問題がなかった場合でも、台風21号襲来で中止となっていた。 

2.高山三恵子リーダー、参加者7名。七種槍~七種山の二山周回、行動時間…6時間5分。 

3.多田繁次(1973)『「続兵庫の山やま』のじぎく文庫 

4.2017/1/15公開ハイク、鶴居城山~点名木屋ケ谷(大中山)、鎌田リーダー  

 

【参加者感想】  

●念願の七種山登頂ありがとうございました。感謝です。  (峰松) 

●最初から急登をハイペースで登り、バテ気味でした。薬師峰に登ってからは、素晴らしい景色を眺めながらの尾根歩き、そして午後は朝から歩いてきた山、尾根を何度も見れて快適でした。岩場もスリル満点! ありがとうございました。  (亀野) 

●低い山なのに、回らずに、まっすぐ上に上ったり、下ったり、急な坂が多かったです。最後の槍からの下りは、滑落の危険あり、とのことで、ずいぶん心配していたんですが、大丈夫でした。色々なことを思いながら、歩きました。頑張りました。  (小松) 

●七種三山は見晴らしよし、スリルあり、歩きごたえもある日本アルプスを思わせる贅沢な山でした。思い切り楽しみました。山頂前後の急坂でも先頭を歩くリーダーの一定のペースに、メンバー全員が等間隔に歩けているのは何故? 途中山の説明もして下さるし、あおられる事もないのにゴールは予定時間ドンピシャ。リーダーは何か持ってるわ。   (釜本) 











 

 





















































































































































































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