センターテーブルと簡易シンク

 

(1) センターテーブル 傷一つ付けることなく、車内に広いテーブルを設置することも可能です。当旅車では四季の気温や天候、フィールドの環境と状況に対応して、テーブルをフロントセンターラゲージスペースリアアウトドアと、好みの位置に設置出来ますが、これが全天候メインテーブルになります。駐車地の傾斜 に対応して、テーブルは水平になるよう、メインテーブル(下段)、補助テーブル(上段)アジャスター 機能を持たせてあります。天板は既製のステンレスカット板45cm×100cmに合わせて、9mmのベニヤ板を46cm×101cmにカットし、両面テープで貼り付けて製作してあります。この天板を二枚使用していますので、車内キッチンとしては充分な広さです。下段から上段への立ち上げ部中央には、巾45cmのステンレス断熱板を設けていますので、シングルバーナースタンドを2台使用して、安全に煮炊きすることが出来ます。併せて別掲バーナースタンドも参照して下さい。車の構造を徹底的に利用すれば、車体に金具や部品を固定しなくても、何とか方法があるものです。脚を設けず、吊り上げ方式がベターだと思いますが、その場合は前下方向への強力な引きが重要になります。具体的には拡大写真による説明のように、フロントシートのスライド金具部と、シフトレバーからゴムバンドを組み込んだチェーンで強力に引っ張っています。メインテーブル(下段)は、片側を後部座席上部の取っ手(アシストグリップ)からチェーンで吊り上げ、もう一方は前席背凭れの取っ手(グリップ)か、ヘッドレスト差込穴を利用し、Sフック等で固定します。補助テーブル(上段)は、一方を前席背凭れに乗せ、もう一方はサンバイザーの基部からチェーンで吊ります。メインテーブルは調理等で大きな力が掛かる場合は、必要に応じて下から支持棒で支えておきます。テーブルは傾斜地では水平になるようアジャストしますので、支持棒にもスライド機能を持たせます。車種により車内の構造は異なりますので、状況に合わせて対応して下さい。当然のことですが、ガスを使用し、高温での煮炊きをしますので、テーブルの設置方法には最大限の注意を払い、安全に配慮して下さい。また身体の接触等による衝撃や弾みで、金具等が外れることがないよう、要所に使用するフックは、確実にキャッチするスプリングフックを使用します。さらに、車内で火を使用する場合は、換気に充分の注意を払って下さい。(2) 簡易シンク テーブルが完成しても、キッチンとして欠かせないのがギャレーということになります。ギャレーとは、本来船内や機内の調理室のことを指し、各種棚類、給排水から調理用ガス又は電気を含む調理室のことだと思いますが、旅車では給排水のセットのみでも、便宜上ギャレーと称しているケースもあるようです。シンクを自作したり、既製または特注の小型ギャレーを装備している旅車は多いですが、普通車の旅車ではスペース的にも、また車高を考えても、固定設備としてシンクまたはギャレーを装備することには無理があります。乗車定員にもよりますが、ギャレー優先で考えれば、普通車に装備することも不可能ではありませんが、電源考察の項でも触れていますように、サブバッテリーやソーラーシステム同様、普通車を前提として考えた場合、快適車中泊の装備のバランスから考えても、必要不可欠なものではありません。当旅車では、機材収納を兼ねている5リットルの角バットを、シンク兼排水受けとし、2.5リットルのタンクに灯油用の手動の給水ポンプを組み合わせ、簡易シンクとしてテーブル上で使用しています。調理用の水は、別に用意してある2リットルタンクから片手で給水出来ますので、このシンクは野菜洗いや食器洗いに使っています。旅慣れてくれば、キッチンペーパーと併用して、食器洗いの水は2リットルもあれば足りますので、5リットルの角バットをシンクとすれば、別に排水受けの容器がなくても不便ではありません。さらに、固定式ではありませんので、車内でもアウトドアでも使用場所を選びません。アウトドアポンプとして電池式の給水ポンプも市販されていますが、節水を旨とすれば、水量調節し易い手動ポンプで充分です。⇒《拡大写真12枚》