電源についての考察他
世の中にはテレビ無しでは夜も日も明けぬという人、また、各種電化生活から離れられない方もいます。この状態を車旅でも求めるならば、何をさておいてもサブバッテーリーやソーラー充電システムの装備を考えるべきでしょう。この一点を考えるならば、普通車でも不可能ではありませんが、夫婦二人定員を前提として、快適な車旅の装備のバランスを考えるならば、大型のワンボックスかキャンピングカーを選択すべきでしょう。
夜間、家庭と同じように、明々と照明を点けて、テレビをみながら、電子レンジ等の調理機材を使用して食事や歓談する、また、食材を冷蔵や冷凍保存してキャンプ場で数日以上も定点滞在しようとするならば、それには大量の電力を消費しますのでサブバッテーリーやソーラー充電システム、発電機を装備した上で、電源サイトのあるキャンプ場等を利用する旅車を選ぶべきです。
もちろん普通車による車旅でも、エンジン停止時に、ある程度の電気が必要になります。当旅車でも、一時、配線工事不要のポータブル電源(注)を携帯してみましたが、家庭でフル充電して携行しても、テレビ等の電源として使えるのはせいぜい二日が限度で、メーカーのカタログ通りに走行中にシガーライターソケットにつないでも、フル充電の状態に回復することは、通常走行では全く不可能と分かり、長旅には無用の長物になってしまいましたので、メーカーさんにお引取りいただきました。最小限充電が必要になる携帯電話、シェーバー、カメラの電池などは走行時にインバーターを使用すれば解決します。食材の保存はクーラーボックスを使い、スーパーマーケット等で、こまめに食材を補給しながら、備え付けの氷を補充したり、コンビニの氷を購入することで充分満たされます。氷は《密閉式の樹脂容器》に入れてクーラーボックスに入れるようにすれば、1.5倍以上長持ちします。(注…ポータブル電源は某社の一製品のみの経験ですが、走行充電ではフル充電出来ない旨、メーカーさんから回答を貰っています。)
パソコンを携行すれば、リアルタイムでブログを発信したり、現地で日帰り温泉や観光ポイントの検索という利点もありますが、私は車旅ではパソコンを使用していません。従って、エンジン停止状態でのパソコンの消費電力については未経験の為、この項では論外とします。電源の話から逸れますが、当車旅では旅の計画段階でパソコンや観光案内書で広範囲に情報を得るようにしています。ただし、情報をバラバラに所持していても、あまり役立つことはありません。通り過ぎてしまって翌日になってから、あそこにいい温泉があったのに、なんてことはよくある話です。経験的に言いますと、情報を項目別に色分けして、温泉情報は黒字で、無料または格安のキャンプ場は緑字で、その他の車中泊可能地は赤字でといったように、《同じ地図上に書き込み》、情報を一元化しておけば、役に立つことが多いようです。その上で、親しくなった旅車の友人からの口コミ情報を書き加えていけば万全です。
電源の話に戻りますが、夕食時の室内の照明として一、二時間の使用ならば、前席、後席の《室内灯の球をLED》に交換すれば、消費電力はおよそ八分の一程になりますから、長期定点滞在でなければ、走行充電により回復しますので、バッテリー上がりを心配することもありません。就寝までの寛ぎには、《乾電池使用のLEDランプ》を使用すれば、電池寿命も長く、必要な明るさも得られ、不自由なことはありません。この場合、効率的に使用するためには、車の中央部の天井から吊り下げる工夫をしておく方が良いでしょう。
問題は、情報源あるいは娯楽としてのラジオとテレビですが、消費電力の小さいラジオでも、車載のものを聴くためには、車のスイッチをONにしなければなりませんので、その状態での消費電力は無視出来ません。当車旅では旅の出発時から、《携帯ラジオ》を受信状態の良い場所を選んで装着しています。当車旅の場合、日常でも、車旅でも音楽を聴くことが趣味ですので、夜の過ごし方としてはこれで満足しています。
テレビは《ダイバーシティーアンテナ》の中型テレビを車載していますが、消費電力が大きいためエンジン停止の場合は、天気予報などの短時間の使用以外、原則的に視聴出来ません。ただし、環境問題やマナーには若干抵触しますが、NHKの大河ドラマ等どうしても見たい番組があれば、騒音、排気ガス等で他者に迷惑を及ぼさない範囲で、短時間のアイドリングを許してもらうこともあります。
それも不可能な場合に備えて、当旅車では、《外部アンテナ》接続の乾電池式超小型テレビを携行しています。画面は小さく見にくくはありますが、連続番組や、どうしても見ておきたい番組を見るには、バッテリーの消耗も心配なく、電池代は安価でもありますのでそれなりに重宝しています。
個人の生活の嗜好に関することなので、軽々しく私個人の意見を押し付けることは憚りますが、新たにフル装備の大型旅車の購入を選択するのではなく、日常利用している普通車での車旅を目指すならば、電力の消費指向は極力抑えて、電化のために使うスペースは、快適な生活空間作りに費やすべきで、たとえ、貴方が日常生活ではテレビ人間であったとしても、アウトドアとしての車旅ですから、せめて、旅の空では、大自然に目を向け、星空を眺め、月明かりの中で、しばし、虫の音に耳を傾けてみたり、地球の回転の周期に合わせて、日が暮れたら休み、日の出と共に起きるといった生活を試みてみませんか。
オール電化生活の日常から、ひと時、距離を置く覚悟をすれば、普通車の車旅は、より容易く、快適なものになります。そこには移動別荘のようなキャンピングカーとは一味違った、普通車ならではの車旅の醍醐味があるのではないでしょうか。
(追伸)デジタル化後のテレビ視聴について---当旅車では、元々テレビへの志向は大きくありませんので、デジタル対応の機器を購入することなく、これを機に、車でのテレビ視聴は止め、カーラジオをUSBデバイスのオーディオファイルをプレイ出来るものに代えて、1000曲余を常時携行、旅先では音楽を楽しむことにしています。但し、天気予報、ニュース、朝ドラ等は携帯電話のワンセグを最小限利用しています。
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