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Milton Nascimento / Milagre Dos Peixes (Ao Vivo)

曲目 参加ミュージシャン
1. A Matanca Do Porco / Xa-Mate
2. Bodas
3. Milagre Dos Peixes
4. Outubro
5. Sacramento
6. Nada Sera Como Antes
7. Hoje E Dia De El Rey
8. Sabe Voce
9. Viola Violar
10. Cais
11. Clube Da Esquina
12. Tema Dos Deuses
13. A Ultima Sessao De Musica
14. San Vicente
15. Chove La Fora
16. Pablo
Milton Nascimento e Som Imaginario
Milton Nascimento (vo, g)
Luiz Alves (b)
Robertinho Silva (ds)
Toninho Horta (g)
Nivaldo Ornelas (ss, ts, fl)
Wagner Tiso (p,org)

and orchestra
録音年:1974  
 「Joni Mitchellの"Shadows and Light"と双璧をなすライブの名盤中の名盤」というふれ込みは、ちょうど本作を含むミルトンのブラジル盤CDがまとめて発売された頃(1993〜95年頃)、京都のバージンメガストアで目にした本作の宣伝文句だった。いったいこれは誰が言い出したのか、またどこの世界で言われているのか知らないが、いずれにせよ両作品とも感動の嵐吹き荒れる、全人類(?)必聴盤であろう。
 さて、本アルバムはエレピ、ドラム、ギター、ベースの4人による演奏で怪しく厳かに始まる。特にToninho Hortaのギターが音色・フレーズ共に怪しげでイイ。4分過ぎからソプラノサックスが、これまた怪しげに絡む。5分過ぎからはストリングスに交替、悲しげなメロディーが徐々に盛り上がる。7分30秒あたりからホルン・トロンボーンが重なり、重厚さを増す。一段落したところでしばらくオルゴールのような音が間を埋める。引き続いて2曲目へ突入、汽笛のようなサックスの咆吼とのたうち回るドラムが静寂を破る。1曲目から2曲目の初めの方まで、ミルトンはまだ登場しないが、ここまでで既に名盤の域に達している。2曲目の1分14秒あたりでやっと、満を持してミルトンが登場、ステージが始まってからもう10分以上経過している。ここで観客も沸く。3曲目は名曲"Milagre Dos Peixes"、しかしここに到達するまでが凄すぎて、名曲が既に霞んでいる。
 4曲目は信じ難い展開の連続。最初は怪しげな雰囲気、ミルトン独特のファルセットによる「ヒャーーーアーッ」というスキャットが輪をかけて怪しい。イントロの後のメロディーが素晴らしい。2分〜2分30秒に向けた、タッタタタタタッタッタッというリズムで盛り上げて行くところが激しく素晴らしい!盛り上がりきった後はストリングスが官能的なメロディーでつなげる。ここで鳥肌を立てなさいと言っているも同然。5曲目は緊張感ピリピリのバラード。針の穴を通す繊細さ。6曲目でやっと緊張の糸がほぐれる。全体的にリラックスした雰囲気だが、Robertinho Silvaが時折放つ三連符のシンバル音・スネア音が引き締める。7曲目、初めはちょっとアップテンポでなにやら怪しげな雰囲気。ゆったりした中間部のメロディーが美しい。8曲目はボサノバのリズムに乗せた優しいバラード。ギターも、フルートも、オルガンも、非常にいい雰囲気を醸し出している。9曲目からは再びオーケストラが入り、緊張感を盛り返す。急速テンポになりオーケストラはちょっとバラバラになるが、そんなことはお構いなし。オーケストラの奏者たちもSoulに満ちあふれている。
 10曲目も怪しげな、緊張感のあるバラード。ここでもオーケストラがよく盛り上げてくれてホントに素晴らしい。11曲目は、コロコロしたパーカッションのお陰か、ブラジルの海岸でのんびりたたずんでいるような気分にひたれる曲である。12曲目の"Tema Dos Deuses"は、とにかく激しく盛り上げる。1973年のアルバム"Milagre Dos Peixes"での演奏の方が私は好きだが、こっちも負けてはいない。12曲目はアルバム"Milagre Dos Peixes"の同曲と同じ音源のような気がするが、どうだろう?13曲目はこれも名曲の"San Vicente"、オーディエンスも歓声で応える。静の部分から動の部分へ移行するときのドラムの突っ込み方が唐突でカッコいい。15曲目、これだけはちょっとよくわからないのだが・・・。16曲目も名曲"Pablo"、アタマからしばらくは同じメロディーを延々と続ける。3分19秒、ドラムが全然別のリズムを刻み始め、Pablo (2nd part, Party) へつながり、しばらくしてフェードアウトで終わってしまう。せっかくなら最後ももっと引っ張って欲しかったと思うのだが、制作者側はこれだけやってしまえばもうええやろ、とでも思ったんだろうか。それともLPの時間制約か。痛い。もうちょっと引っ張って欲しかった。
 以上、感情的全曲解説(?)終わり。すごい作品です。

 


2003/05/31 修正