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Milton Nascimento / Milagre Dos Peixes

曲目 参加ミュージシャン
1. Os Escravos De Jo
2. Carlos, Lucia, Chico e Tiago
3. Milagre Dos Peixes
4. A Chamada
5. Cade
6. Pablo (2nd part)
7. Tema Dos Deuses
8.Hoje Dia de el Rey
9. Aultima Sessao de Musica
10. Sacramento
11. Pablo (1st part - 2nd part)
Milton Nasimento (vo, ac-g, and p on 9)
Novelli ? (b)
Paulinho da Costa (ds, perc)
Nelson Angelo (viola(?), g)
Nana Vasconselos (perc)
Wagner Tizo (p, elp)
Paulo Moura(ts)
and so on.
orchestra added on 3,6,7,8,11
録音年:1973  
 HancockとShorterが、Nascimentoと出会うきっかけとなったといういわれのある名盤。彼らが本作に感動し、Nascimentoコンタクトを取り、生まれたものがShorterの名盤"Native Dancer"、とのこと。"Milagre Dos Peixes"という曲はNative Dancerと本作の両方で演奏されているが、こちらはShorter盤よりずっと野性的でアフロ色が濃い。悪く言えば(本アルバム全体を通しても言えるが)洗練されておらず荒っぽい。だがしかし、この荒削りなお陰でよけい魂が揺さぶられる。Native DancerにおけるMilagre Dos Peixes(=Mircle of the Fishes)の方が洗練されており、かつショーターが暴れ回っているのでそっちの方が好きだし、完成度も高いことは確かだが、しかしこっちにはこっちの味わいがある。
 さて、本作のハイライトとなるのは7曲目"Tema Dos Deuses"である。曲名の意味はさっぱり分からないが、とにかく凄まじい盛り上げ方。曲はスローなリズムを刻むギター1本から始まり、perc、ds、voと重なり、stringsが乗ってくる。短いブリッジ部を挟みながら一つのメロディーをMiltonがスキャットで歌う。メロディーが繰り返される度にオーケストラの楽器が一つ一つ加わる。Wagner Tizoのピアノが、これまた怪しげな不協和音で絡む。Paulinho da Costaのdsが激しく煽る。激しい緊張感と感動の嵐が襲ってくる。曲はたった3分24秒で終わるが、10分以上の曲に相当するくらいのドラマがここにはある。8曲目、11曲目も凝った作りで驚かされる。1曲目はいきなり生々しく強烈なパーカッション群の音と、これまた生々しいMiltonらメンバーのスキャットで圧倒される。
 Milton一人の話ではないが、ブラジルのミュージシャンは、独特のトーンで歌う人が多い。受け付けられない人はしょうがないかもしれないが、これさえ受け付けられば、新たな世界が大きく開けることは間違いない。

2003/05/31 修正