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Gary Bartz NTU Troop / I've Known Rivers and Other Bodies

曲目 参加ミュージシャン
1. Nommo-The Majick Song
2. Sifa Zote
3. Jujuman
4. Bertha Baptist
5. Don't Fight That Feeling
6. Mama's Soul
7. I've Known Rivers
8. The Warrior's Song
9. Uhuru Sasa
10. Dr. Follow's Dance
11. Peace and Love
Gary Bartz (ss, as, vo)
Hubert Eaves (p, elp)
Stafford James (b)
Howard King (ds)
録音年:1973  
 「マイルスを聴け!」以来、マイルス電化時代の「Live=Evil」では 神懸かったプレイを繰り広げたとのことで知名度も上がったと思われるGary Bartz、 しかし多くのブート作品から、実は単調なプレイの方が遙かに多かったことも露呈してしまったBartz。 そんなBartzがマイルスバンド参加時代と重なるように(もしくはその直後???)、 NTU Troopという名のグループを率いて、 ブラックネス溢れる良作を連発していた時代があったことまでは、 あまり大きくクローズアップされていないのが現状ではなかろうか。 ところが今年の10月か11月、本作の再発盤レコードが売り出されているのを ディスクユニオンのHPで発見。 私にゃ無縁のクラブシーンでかなり受けそうな臭いがプンプンするこの時代のバーツ、 もしかするとそろそろ(既にか?)脚光を浴びるのかもしれない。

 本作はモントルーにおける1973年のライブ盤だが、スタジオ録音では「Harlem Bush Music / Uhuru」、 「Harlem Bush Music / Sifa」、「Follow, the Medicine Man」、「Juju Street Song」 等の作品がある。いずれも捨てがたい良作であり、しかも以上4作はそれぞれ 組で2in1でCDが発売されており(時間オーバーでFollow, the〜の1曲がカットされているけど)、 廃盤になる前に買っておけ!と言っておきたいアルバムである。

 さて本作では、上述4作の曲もふんだんに取り入れつつ、 ライブらしい熱い濃い流れを作り上げている。 特に最初7曲では切れ目無しで延々と50分近く、ぶっ通しでノリノリの 熱演を繰り広げており、聴いている方もドッと疲れが出る。 しかし、この疲れはスポーツの後のような、非常に心地の良い疲れである。 7曲メドレー最後を飾る「I've Known Rivers」、ここに至るまでが激しい アドリブ主体の演奏が連発した後というせいもあり、 ウキウキ明るい系の曲想と気の抜けたバーツのボーカルになんだか癒される。

 8曲目は前半はマルコムX、後半はコルトレーンに捧げたという、激しいフリーインプロビゼーション。 9曲目、気の抜けた、しかしディープにファンキーな短い曲。 10曲目、「Juju Street Song」のオープニングを飾った「Dr. Follow's Dance」。 跳ねるような、しかし腰に響くノリのビートに乗って軽やかにBatzとEavesが飛び跳ねる。

 どのシーンを切っても、黒々とした濃いスピリット溢れるディープな 演奏でありながら、バーツの音色とボーカルと、飛び跳ねるようなドラムのせいか、 どこか尻軽さが漂い、なんとも言い難い類い希なる気持ちのイイ演奏が繰り広げられている。

 ちなみにドラマーのハワード・キングという人、あまり聞かない名前ではあるが、 なんと20代で事故死してしまったとか。もしもっと長生きしていたら、 名ドラマーになったであろうと思わせるプレイを聴かせてくれる。

 


2004/11/29 作成