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Christian McBride / A Family affair

曲目 参加ミュージシャン
1. I'm Coming Home
2. A Dream of You
3. Family Affair
4. Theme from Our Fairytale
5. ...Or So You Thought
6. Summer Soft
7. Brown Fumk (for Ray)
8. Open Sesame
9. Wayne's World
10. I'll Write a Song for You
11. Freedom Jazz Dance
Cristian McBride (b, elb)
Tim Warfield (ts omit 10)
Charles Craig (p, elp omit 10, 11)
Gregory Hutchinson (ds omit 10)
Russell Malone (g on 4, 7, 10)
Munyngo Jackson (perc on 1, 4, 5, 6, 7)
Will Downing (vo on 2)
Vesta (vo on 5)
録音年:1998  
 アルバムはハンドクラップとスネアドラムによるグルービーなリズム刻みに始まる。そこかしこから歓声が聞こえる。さながら小さなジャズクラブでのライブのような雰囲気で、聴いてる方の気分も否応なしに盛り上がる。そしてベースと、一昔前を思わせるエレキピアノが突っ込んでくる。黒々としたファンキーなグルーブ、聴いてる人の半分はもうこのオープニングで腰が揺れているに違いない。私は首まで揺れていた。このグループのライブを移転前のブルーノート東京で聴いたのだが、その時はエレピのCharles Craigも巨体を揺すぶりながら演奏していた。このアルバムのハイライトは何と言っても6曲目Stevie Wonderのカバー曲"Summer Soft"である。この哀愁を帯びたメロディーとコード進行、長調っぽいのにどこかにちょっと影がある。Tim Warfieldの気だるい、乾いたTenorが非常に良くマッチする。ドラムも、エレピも、もちろんMcBrideのベースも申し分ない。原曲は未聴であるが、ライナーノートによると本曲のMcBrideのアレンジは原曲のイメージとあまり変わらないものだそうだ。ということは、いずれ原曲も聴いて、S. Wonderに敬意を表すると共にあらためて目頭を熱くしなければならない。そしてもう一回涙をちょちょぎらせてくれるのが輸入盤ではラストとなる10曲目、McbrideのアルコベースとRussell MaloneのギターとのデュオによるEarth, Wind and Fireのカバー曲"I'll Write a Song For You"である。McBrideのアルコベースが優しく包んでくれる。日本版ではさらに最後の最後に駄目押しのBonus Track, "Freedom Jazz Dance"でガツンと一発かましておしまいとなる。私は別にレコード会社の回し者でも何でもないが、これは絶対Bonus Trackの入った日本版を買うべきである。
 このアルバムはどこを切ってもブラックアメリカンの誇りとその音楽のカッコ良さが滲み出ており、トータルアルバムとしても、個々の曲を見てもとしても、極上のアルバムである。

 


1999/05/22 作成