西国20番札所:善峯寺〜金蔵寺〜小塩山:かたくりの花

05.04.17.日

JR向日町(むこうまち)9:15発
バスは深い山に入る。
写真では分からないがかなり木が高い
下りてから更に少し先に行くと
分かれ道.。右が参道。
とっても急な道を少し行くと山門が。
¥500です。
桜は今日が満開だろう こうしてみると分からないが、
かなあ〜〜り!大きいしだれ桜だ。
3万坪といわれる境内は、
あちこちから京都市内が見渡せ、
桜も多い。

  

善峯寺・北門から出て道なりに進むと
三鈷寺がある。
ここは京都市内を一望できる
最高の見晴らしの良さ!
しばらく激しい急な坂道。
頑張って抜けると杉谷の集落に出る。
舗装はしてあるが東海自然歩道だ。
更に行けば、このように立て札が
現れるので
逢坂峠から金蔵寺の方へとる。
途中で「金蔵寺0.9km」という立て札がある。行きかけたが墓がたくさん並んでいて何とも気が向かないみちなので、まっすぐ進む。舗装された道なのでどこかへ出るだろうと気楽に進む。
するとまた「金蔵寺300m」の札が。道を少しバックする風に登る坂道だ。行けば滝が現れる。
金蔵寺だ。
山門に寺の維持費として
200円以上お願いしますと
書かれてあった。

本尊は十一面千手千眼観世音菩薩で、
霊木を神と人とが一緒に
天狗の爪で掘ったとか書かれてあった。
建物は元禄5年徳川綱吉の母が建てた
そうだ(間違ってるかも〜?)
「幸運の鐘」自由につける。

庭の桜をあらゆる角度から写している夫婦がいた。帰ろうとしたら奥さんが「今、カタクリの花が満開ですよ。群生しているから見事ですよ。本堂の左横から登っていけば35分くらいで小塩山の頂上に着きますよ」
と言う。そこから帰りの方向にも下っていけるので案外早いという。
幸運の鐘をついた私は「これが幸運かもしれへん」と思い、行く事にした
確かに幸運だった・・・?・・・
この桜を夢中で写していた。

毎年来ているようだ。

他にも何人かやってきて写している。
この撮影のあと、山に登って
カタクリの花を写すようだ。

登りはじめて驚いた。急な山道!でもまあ行くって言うたし〜と進む・・・と!大きな声が聞こえる。
「オレは、もう行かへん!もう嫌や!」
「何いうてんのん!早ういこ」
夫婦がもめているところに出くわした。
ご主人は座り込んでいる。奥さんは少し上に登っていて見えにくい。

私が登って行くと
「え〜あんた1人で登るん?」
「はい」
「何が嬉しゅうて登るんや?」
「さあ?なんででしょう?」
「え〜?自分でも分からへんのん?」
「そうですねえ。行くって言うたから行かな女がすたるでしょう」
「わあ〜!すごい!おい!おまえみたいな人が登って来たぞ!この人をオレの代わりに連れて行け」

「え〜?そんなん言わんと行きましょうよ」
「ええねん。オレは男やから、すたってもエエねん。下で待っとるからな」
すると奥さんが
「はいはい。じゃあ2時間ね!」
これにはビックリして
「え〜?いいんですか?私が余計な事いうてしもうたんかなあ?」
「ええねん。ええねん。いつもや。気にせんとって。ここ初めて?」


などと話していると、バス停に向かう分かれ道を教えてくれるという。
よかった〜と安心する。

「ここや。ここを行けばバス停の方へ出るからな。心配せんでも、ここまで連れて帰ってあげる」
ほっと安心するが・・・と、いう事は、ずっと一緒って事?・・・まあ、これもご縁だなあ。

しかあ〜し!登っても登っても!まだかいな!ホンマに30分ほどで着くんかいな!と思うくらい急な山道を登って行く。
下りは滑って大変だろうと思うくらいの山道だ。

しかも頂上のカタクリの群生地は、これまた急な斜面で・・・
ボランティアの方が多く出て、誘導と監視とを行っている。
すごい人!子どもも多い。

  カタクリの花は、覗き込めば中に桜の花のような模様がある

白いカタクリは珍しいそうだ。これを目当てに列ができている。 

その人はボランティアの方達と知り合いのようで、みんなに挨拶している。その度に、
「この人、誰?見かけんなあ」
「そうやろ。さっき下で拾ったばっかりや」
「え〜?あんた、落ちとったん?」
「そうなんですよ〜ゼイゼイ言いながら登ってたら、哀れに思って拾ってくれたんですよ〜」

とか、
「ダンナが歩くのが嫌になった時に、ちょうど、この人が登って来たから、身代わりにしよってん」
「え〜?あんた、災難やなあ」
「そうなんですよ〜。下の金蔵寺で幸運の鐘をついたばっかりに・・・」

とか、いろんなパターンで、ふざけながら歩き回った。
すっごお〜く気があって、冗談も似ていてノリノリだし、時間が過ぎるのも忘れた。


「ほな、帰ろか。今から下りたら、ちょうど2時間や」・・・そんなに時間が経っているとは思わなかった。
これが・・・スゴイ経験に・・・
本当に急な山道で、ただでさえ滑り落ちそうな道なんだけど・・・

「ん〜。同じ道を戻るのは嫌いやねん」
と言ったかと思うと突然藪の中へ!
「おいで〜!」・・・行ったろうやないか!・・・
右肩をかばうものの、歩けるような角度じゃあないんだなあ・・・これが。
腰を落として上手に滑って下りたり、斜めになってズリ落ちるように・・・もう!必死!

彼女は小柄だからいいけど、大柄の私は顔に木の枝やら何やらが〜ぶつかって〜痛いのなんのって!

「私が登ってない山はない」というくらい登山をしているそうで、昨日四国から帰って来たばかりだという。
一週間くらい山に行きっぱなし、というのも珍しくない事で、これからシーズンだから忙しいと言っていた。
もう最初から私とはレベルが違いすぎる!

途中でバス停の方への分かれ道に差し掛かった時
「もう駅まで送るよ。バスったって1時間に1本しかないんやろ?」
と言って下さった。
無事に金蔵寺に着いた時は、心底ホっとした〜!
脱臼しなくてよかった〜!もう絶対こんな事にならんように気を付けよう・・・と思っちゃった。

ご主人は車の中でシートを倒していた。
私も一緒なのでビックリしていたけど、とおっ〜っても気持ちよくOKして下さった。

ご主人「おい。おまえ。この人に悪い事を教えたんとちゃうやろな?」
奥さん「え〜?楽しい事しか教えてないで」
わたし「そうですよ〜。大丈夫です。大事な事だから、キッチリ覚えました」
ご主人「あんた、コイツは完全な病気やから、コイツの言う事聞いたらアカンで」
奥さん「いやいや。この人、基本が分かったら自分でやっていくタチやから大丈夫や」
ご主人「何が大丈夫なんや。危ないやないか。なあ。あんた。ホンマに聞いたらアカンで。忘れ〜や」
わたし「いやあ〜・・忘れようと思っても衝撃がスゴかったんで忘れられないですよ〜」

などと車中でも楽しく会話を弾ませて、吉本新喜劇の如く騒ぎながら駅まで乗せて頂いた。。
いつも通り、お互い名前も聞かずに「また、どっかの山で会おうな」と別れた。
金蔵寺で「幸運の鐘」をついて良かったと思った。


今、こうして書いていると・・・右肩の習慣性脱臼や左股関節の痛みやらを抱えていなかったら、私も、あの人のようになるかも〜?う〜ん。なりそうやなあ・・・と。

兎にも角にも素晴らしい一日だった!