| 蒲郡国道23号凱旋橋架橋工事 |
| 蒲郡市中心街国道23号線凱旋橋架け替え | 平成24年1月〜平成24年2月 |
1.凱旋橋の概要
凱旋橋は1907(明治40)年に現在の蒲郡市中心街を流れる西田川に架けられ、日露戦争の勝利を記念して「凱旋橋」と名付けられました。
木橋だった凱旋橋は1938年、拡幅のためコンクリート製に架け替えられましたが、重厚な欄干が当時の栄光を物語っていたということです。その後、1968年に拡幅して歩道帯を設けるために欄干は取り除かれました。
橋が老朽化し、河川改修とともに改築されることになりました。橋を渡る道路は現在、国道23号となっています。改築工事は2012年度中に終える予定で、工事中は仮橋によるう回路を北側に設置しています。
2.凱旋橋梁架設工事
凱旋橋は蒲郡竹島前の国道で、交通の大変激しい場所にあります。
川幅は25mと狭いのですが、橋を結ぶ両側の道路添いには商店・民家が立ち並び、道路を上げることは不可能です。
川面と道路の間は3mほどで、また河川法があるため、特別の形態の橋が架けられることになりました。
平成24年1月28日夜、360トン巨大クレーンが運び込まれました。クレーン重量が大きいため、クレーンのアームの部分は道路交通法により別の車両で運搬され、現地で組み立てられました。
早速1月29日運び込まれたクレーンを見に行ってきました。これだけ大きなクレーンはなかなか見ることができません。当HPサイトはクレーン大好き人間です。
橋は川幅の25mです。ブロック桁を7本掛けます。従って桁を置くシューは片側2×7で14個設置してあります。
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| 巨大クレーン | クレーン先端部 |
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| 架橋する川幅 | シュー この上に桁を置きます |
3.凱旋橋桁構造
通常の高架の橋脚に桁を掛けるときは”I”の字形に鉄板を組んで、主桁にした鈑桁(ばんげた)を、橋脚間に渡します。この鈑桁の高さは通常2m〜3mほどあります。
しかし凱旋橋は街中の橋であり、橋と水面が近いために鈑桁の高さを大きく取ることができません。そこで桁の高さを小さくし、桁を組んで7本架設します。1組のブロック桁には3つの小型の鈑桁があります。鉄板の厚さは高架橋で使われるのと同じ約3cmになっています。下図を参考にしてください。
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| 一般の高架橋の鈑桁 | 建設中の凱旋橋の桁 |
橋桁は1月30日から掛け始められました。1日に1ブロック桁掛けられてゆくので2月6日で掛け終わります。1月31日、2つ目の桁が掛けられるので見に行ってきました。真ん中に昨日掛けられた桁が架かっています。今日架けられる桁は昨日の桁より幅が少し広くその横に掛けられます。この桁は33トンあります。
この桁は1個を3つに分けて、特殊技術をもつ津の工場で造られ運ばれて来ました。現場で1つに組み立てられるので、クレーンでの桁架けは午後になります。今日は小雪のちらつく日でした。無事2つ目の桁も架かりました。後5つあります。
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| 昨日掛けられた最初の桁 | 吊り上げられ運ばれています。長さは25mです |
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| 昨日掛けられた桁の横に運ばれています | 据えられようとしています |
1月5日にまた見に行ってきました。今日は日曜日なので工事はされていません。予定通り6組のブロック桁が架けられ、後1組を残すのみとなっていました。ほとんど隙間なく架設されています。両端の桁は形態がやや変わっています。
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| 7組のうち6組の桁が掛けられ、残すは左の1つです | 両端の桁はこんなふうになります |
各組のブロック桁は鉄の板でブロック桁同士を繋ぎます。まず垂直方向を合わせて繋ぎます。次にブロック桁を鉄の板で水平方向に繋ぎ合わせます。全長にわたって繋ぎ、板はボルトで締めます。まだ仮締めです。
それぞれの鈑桁の上は特殊加工があります。ややギザギザの波型になっています。その理由は通常の高架橋であると鈑桁より25cmほど高くなりますが、この凱旋橋では道路面は鈑桁上面より16cmほど高くなるだけで済むようしてあります。
それは鈑桁の上を波型にすることによって鈑桁とコンクリートが滑らないようにしてあります。このあと鈑桁の上に鉄筋を組み、コンクリートを流し込みます。コンクリートが鈑桁も包み、鈑桁・鉄筋・コンクリートが一体となります。
そのときコンクリートが鈑桁上を滑らないようにするための波型です。鉄筋コンクリートでも中に入れる鉄筋には凸凹が付けてあるのを見たことがあると思います。これは鉄筋とコンクリートが滑らないようにしてあるのです。
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| ブロック桁を繋ぎ合わせる鉄の板 | 黒い鉄の板で隣の桁と仮繋ぎしました。鈑桁の上は特殊加工してあります |
2月12日にその後を見に行ってきました。7組のブロック桁はすべて掛けられ、クレーンも撤去されていました。最後の桁が掛けられて、5日経っていると思いますが、補強作業が続けられていたようです。概観に大きな変化はありません。
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| 端の桁。クレーンはもうありません | 橋全体 |
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| 川上側から川下側を見ました | ボルトですべて補強されました |
凱旋橋の日本車両の工事は3月20日で終了します。3月18日に完成具合を見に行ってきました。コンクリート舗装は別の業者が行いますが、塗装、耐震設備も施されていました。
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| 工事は完了しました | 耐震設備 |
この工事は息子が担当しました。