加藤 様

 

 この度は大変お世話になりました。8月20日〜25日、シドニーからグレートオーシャンロードを経由しアデレードまで、マシントラブルも無く予定通り楽しくツーリングする事が出来ました。

 最初の3日は天気が良かったのですが、それから天気が崩れだし曇りや小雨で、晴れたり曇ったり雨が降ったりで寒かったのですが、目的地のグレートオーシャンロードでは晴れ、大変良い思い出ができました。

 特に初日の、Lost Baggageの件では空港のインフォメーションへ電話を掛け荷物の所在を確かめて頂いたり、空港まで一緒に取りに行って頂いたりで大変助かりました。ありがとうございました。

 このLost Baggageは、初めての経験で、ブリスベーンからシドニーへ飛行機で到着し、私と一緒に荷物も届くはずが、荷物だけ手違いでパースへ行ってしまうというハプニングでした。(バイクレンタル開始の前日)

 幸いなことに、ヘルメットやジャケットの入っている荷物は無事に受け取り、下着や着替え等の入った荷物が来なかっただけなので、あまり気落ちはしなかった。(下着やバックパックは買えば何とかなると思っていた)

 20日の朝8時にホテルに荷物が届く予定だったが、この件で、「オーストラリアでは時間通りには来ないよ」と言われ、この言葉が後にそう感じさせられることがあった。(“郷に入っては郷に従え”です)

 というわけで、最初からパプニングがありましたが、初めて海外ツーリングを考えてみえる方にも分かるよう、私のオーストラリア体験記を書かせて頂きます。

【バイクツーリングでの装備】

 アウトバックのような水、燃料等の心配のあるハードな場所ではなく、日本、アメリカでのツーリング経験があるのであまり細かく考えていなかった。ただ、心配なのはパンク等のマシントラブル、事故が起こらないようにと思っていました。

 今回のツーリングは、一切のマシントラブル、事故はありませんでした。

 装備については、今回のコースは温帯性気候の地域を走るので、基本的に日本でツーリングする様な装備で十分だと思います。雨、防寒対策は勿論のこと、ツーリングロープ+ツーリングネット(ネットは地図やペットボトルを簡単に挟めるので大いに役立ちます。大きいサイズがよい)は必携。

 あとは、方位磁石です。(太陽が北と南逆になるからたまに方角が分からなくなる)

 荷物は大きくかさばらない方がよいので、ジャケットの下にバイクを降りてからでも着られるようなフリース(fleece)やトレーナー(sweat shirt) などで、バイク用・町歩き用と分けない方が良いです。

 寝袋は、キャラバンパークに泊まったときに使ったので、泊まる施設にもよりますが持っていた方が良いと思います。

 ツーリングと直接関係ないのだけど、日本人の必需品「お茶(粉末緑茶)」(お茶の好きな人限定)は持って行った方が良いですお勧めです。ソフトドリンクやジュースばかり毎日飲んでいられません、ミネラルウォーターを買って溶かして飲めば元気ハツラツです。(注意:緑色の粉末を溶かして飲む怪しい東洋人に間違われないよう)

 

【旅の英会話】

英語が話せないと思っている方はそんなに話せなくても大丈夫です。中学校レベルの英語で十分です。最悪、旅行英会話の本を丸暗記で通じます。そんな私もあまり話せません。

  

【その他】

 道が分からなくなった場合はすぐ聞くことです。この場合、道中でなくちょっと大きな町に出てくると幹線道路が複数あったりCity(市街地)まで行かず分岐したり、案内標識に目的の町名が表示してなかったりする場合は迷いやすくなります。ちょっとしたハプニングの場合は、英語の話せる人にお願いして解決した方が早いです。(Lost Baggageの件でホテルのスタッフおよび加藤さんにお願いして空港のスタッフに話をしてもらい無事解決できました)

 どんな小さな町にもガソリンスタンド(コンビニ付)、モーテルは最低1件はあります。だだし、町から町(最低でも30km位は離れている)はほとんど牧草地帯で牛、羊、馬が放牧してあるくらいです。

 昼食は、ツーリング中は時間も無いのでファーストフードがあれば良いんだけど、無い場合は、コンビニの様な店にある暖かいミートパイ等のパイがお勧めです。とても美味しいです。

 安宿を探す場合は、そこの町まで行き、ガソリンスタンドのスタッフに聞けば教えてくれるので直ぐに見つかります。(当たり外れ、満室になっている場合がある)

 小さな町に宿泊する場合は、食べ物屋、スーパー、各種店舗が6時から6時30分位には閉まってしまうので、早めに到着し、宿を決めて余裕を持ったほうが良いです。

 案内標識は、分岐してすぐや町から町の中間地点位にあり、大きな都市名、次の町名を覚えておけば迷うこともないと思います。市街地から外れるとすぐに法定速度が100or110km/hになり、車はビュンビュン飛ばすので、追い越させてあげた方が安全です。

 食べ物を注文(注文の方法が分からない場合等)する時、宿を探すとき、尋ねるとき、良い意味で大胆になれば何とかなります。

 

 

永田さんのツーリングルート
2004年8月20日〜25日

【オーストラリアに決めた理由】

 春から初夏くらいに今年の夏休みは何処へ行こうかなと考えていた。アメリカでバイクツーリング?(去年行ったしなあ)、シベリア鉄道でロシア横断?(ロシア語分からないなあ)カナダ、ヨーロッパと色々考えていて、オーストラリアへ行った皆が「オーストラリアは良いよ」と口々に言うので、「そうだ、オーストラリアにしよう!南半球もまだ行ったことが無いし行くならバイクだ」と決め、インターネット検索で色々とキーワードを打ち込み見つけたのが”BLUE WAVE ADVENTURES”でした。

 次は、日程と場所でした。日程は9月の土日、祝日が重なり比較的連休が取りやすい17日〜27日、ブリスベーンに住んでいる知り合いのオーストラリア人に会いに行きその後ツーリング。場所は、オーストラリアは初めてなのであまり無理はしないように考え、一度は行ってみたいと思っていたグレートオーシャンロードに決定。

 加藤さんとメールでやりとりをして、ルートはシドニーからアデレードで決定。

【体験記】

8月20日(月)晴れ

 午前7時、前日の土砂降りの雨は止み天気になっていた。バックパックが戻ってくるか心配だったが、キングスクロスのホテルで午前8時に加藤さ んと待ち合わせをし、Lost Baggageの件を話すと空港に取りに行けるよう話をつけてもらい無事、バックパックが戻ってきた。予定外だった空港経由でショップへ向かった。

 ショップに着き一通りの書類の手続きや説明を終え、今日はCowra くらいが丁度良いよと教えてもらいBlue Mountains N.P方向を目指しYAMAHA XT600に乗りCowra を目指し出発。

 初日のため、また、慣れるため安全運転でバイクを走らせた、山を越えるのでワインディングが続き、ある程度速度が出せる道路で下りの急勾配のカーブ(日本では考えられない線形)等が続いた。

 山を越えると丘陵地帯になり、牛、馬、羊の放牧地の中を走り抜け、菜の花のような黄色い花があたり一面に咲いていた。

 午後5時過ぎCowra に着き宿(モーテル)を決め町中を散策。

 経 路  Sydney→Lithgow→Bathurst→Blayney→Carcoar→Woodstock→Cowra

 走行距離 約250km

 

 8月21日(火)快晴

 朝起きると雲一つ無いとても気持ちの良い朝だ。8時30分に出発し、昨日と同じく牧草地帯の中を走り抜けた、カンガルー注意の標識を所々で見るけれど、野生のカンガルーはまだ見ていないが車にはねられたカンガルーは3、4匹見た。路肩に大きな物体が転がっている、なんだと思ってみるとカンガルーだった。

 Jerilderieのガソリンスタンドで給油を済ませ遅めの昼食を取るためフライドチキンとパイを注文し、店内のテーブルで食べようとしたら、ちゃんとしたフォークとナイフが出てきてちょっとしたレストラン気分だった。

 Finleyに着きガソリンスタンドで給油を済ませ安宿を聞いてみたら、一泊 AU$35と安宿(パブホテル)が確保できた。

 経 路 Cowra→Young→Cootamundra→Junee→Wagga Wagga→Lockhat→Urana→Jerilderie→Finley

 走行距離 約425km

 

 8月22日(水)曇り 

 朝8時30分に出発しようとホテルのレセプションへ行ったが鍵が掛かっている。仕方がなく9時まで待ったが誰も来ない、お金は後払いらしくまだ払 っていなかったので誰かが来るまで出発できない。部屋の中にお金を置いてインロックしていく方法も考えたのだけど不安だったのでもう少し待ってみることにした。9時15分頃にスタッフらしき人がいたのでAU$35を払い出発した。平日だったので、私一人しか宿泊客がいなく忘れていたのか、商売気が無いのか、いつもこうなのか分からないが日本と感覚が違うので大変だ。45分もロスしてしまったと思ったが焦らないように気を落ち着かせた。

 昨日と同じ様な景色の中を走り抜け、Bendigo からBallaratへ抜ける道はアップダウンのある道だった。

 Torquayまで行く予定だったが、雲行きが怪しくなり雨が降りそうだったので、Ballaratのビジターセンターで安宿(パブホテル)を聞き泊まることにした。

 バイクをホテルの裏にとめたのだが、宿泊客かどうか分からない人が(多分オーストラリア人)ここは治安が悪いので若者がバイクにいたずらするからバイクを門の中に入れてもらうようホテルの人にお願いしてもらいバイクを中に入れた。そして、明日は9時に門の鍵を開けるからと言ってくれた。とても有り難かった。

 オーストラリアに来てまだ一度もカンガルーやコアラを見ていないので明日は近くにあるBallarat Wild Life Parkへ行くことにした。

 経 路 Finley→Echuca→Rochester→Bendigo→Castlemaine→Ballarat

 走行距離 約360km

 

 8月23日(木)曇り、雨

 朝9時には、門の鍵が開くということで朝食や町中の散策を済ませ9時を待ったが門が開いたのは9時40分を過ぎていた。門が開くのかどうか不 安だったが無事に開いたので出発しBallarat Wild Life Park でカンガルー、コアラ、ウォンバット(巣の中で寝ていた)を見て回った。

 後は、この旅の最大の目的地Great Ocean Roadへ向けGeelong,Torquay を目指した。曇りで時々雨がちらつき風も強くとても寒く、一日こんな天気だった。

 Torquay からGreat Ocean Roadに入り最初は林の中ばかり走っていたけどだんだんと海や崖が見えてきたが、天気が心配で寒く明日いろんな所を見ようと思いPort Campbell を目指した。

 いつものようにガソリンスタンドで安宿を聞き行ってみたのだが1件目は満室、2件目は部屋が広くちょっと高いのでもっと安い宿の方が良いよと3件目を勧められ、やっとのことで3件目の宿(モーテル)が決まった。とても寒かったのと少し時間も遅かったので早く決めたかった。

 経 路 Ballarat→Geelong→Torquay→Great Ocean Road→Port Campbell

 走行距離 約320km

 

 8月24日(金)晴れ、曇り、一時雨

 朝、空を見上げると太陽が出ていたので今日は良いぞと思っていたら、出発時に雨が降ってきた。今までレインウェアーを着なくて済んだのにここ で初めて着て走ることにした。昨日見られなかったのでGibson Stepsへ最初に向かった。着いて少しすると雨が止み太陽が出てきた。次にこの場所の一番の見所であるThe Twelve Apostles (右記写真)へ向かった、ここは幾つもの独立した奇岩がそびえ立ちまさに絶景だった。Port Campbellで昼食を済ませ、Loch Ard Gorge へ行き歩いて幾つかの奇岩を見て回った、最後に、London Bridge を見てGreat Ocean Roadを西へ向かった。

 もっと時間をかけて見て回れば有名でないポイントも見られたのだけど、天候が悪かったせいもあり、予定より大幅に遅れており距離を稼ぎたかったので先に進んだ。

 明日は返却日なのでKingston SE 辺りまで進みたかったのだがMount Gambier が精一杯だった。

 ガソリンスタンドのスタッフにキャラバンパークを教えてもらい、初めてなのでどんなところか不安だったが寝るだけなので十分だった。一泊 AU$33

 日本にも幾つか景勝地はあるけれどこのスケールでは無いので一度はここに来てみた方が良いです。Great Ocean Roadはお勧めです。

 経 路 Port Campbell→Great Ocean Road→Warrnambool →Portland→Heywood→Dartmoor→Mount Gambier

 走行距離 約315km

 

 8月25日(土)曇りのち晴れ

 今日でツーリング最終日、アデレードまで約470km 余り走らなければならなかったので、8時に出発をした。途中雲行きが怪しく多少降られはしたがアデレードへ向かうにつれ晴れてきたので良かったが、替わりに虫がヘルメットのシールドやジャケットに付いた。(200km も走ればシールドは虫でいっぱいになった)

 景色は平坦で牧草地帯を駆け抜けた。

 午後3時すぎアデレードに着き、土曜日ということもあり返却場所のショップが午前中で閉店し、午後の場合はメカニックの自宅まで行くという条件だったのでアデレード郊外まで行き自宅を探し、メカニックが留守だったので張り紙のとおりバイクをガレージ内に納め返却終了。

 経 路 Mount Gambier→Millcent→Beachport→Robe→Kingston SE→Meningie→Tailem→Adelaide

 走行距離 約470km

 

【終わりに】

 無事に事故も故障もなく、シドニーからアデレードまでたどり着き全走行距離約2200kmを走り抜けた。今回の旅は、全行程舗装路や気候も温帯性気候の地域を走ったので無理もなく旅をすることが出来ました。

 次回は、機会があったら“地球のへそ”を目指し駆け抜けたいと思います。

 どうしようか迷っている方は、行った方が良いですよ、きっと良い思い出が出来ます。

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