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         No.370 大峰沼から吾妻耶山

                               ---展望と秋の林間の静けさ--

       (歩程約5時間30分、ランクB2マップ

 

群馬県月夜野町にある大峰沼から大峰山(1255m)と

伝説のある吾妻耶山(1341m)に登った。

              

                   水上町上牧上空800mからの吾妻耶山、谷川連峰展望

                                (管理人提供、カシミール3Dで作成)

 

大峰沼の周辺は紅葉の盛りだが人の姿はない。ポッンとたつ休憩舎の屋根に紅葉が降り積もっていた。日本最大の浮島があるという沼に映える紅葉を鑑賞しながら大沼越の上り口につく。

 

 登山道は沼から離れるとやや荒れた急斜面になるが、色とりどりの紅葉の素晴らしさに気をとられ、いつの間にか大沼越の峠についていた。

      大峰沼

 大沼越から緩やかな登下降を繰り返す。足元が切れ落ち、長い下りの鉄階段と同じよう長さの登り階段があらわれた。階段を踏みしめる足音にあわせるように、色づいた葉が風に乗ってハラハラと落ちていく。

     鉄階段

テレビ中継塔のある広場から、利尻山登山のトレーニング山行で登った武尊山の鋭い山稜が、曇った空を背景にして黒く浮かんでいた。

上州武尊山を望む

大峰山に向かう途中、サルの悪戯か、むしりとられたような道標があった。大峰山の山頂は尾根上の一角といった感じで、展望はなく山名板となかば草に埋もれた一等三角点標石があった。

    途中の道標

 赤谷越峠から急斜面のジグザグ道を登り仏岩分岐につく。葉をほとんど落とした雑木林を抜け吾妻耶山に到着、大峰沼から3時間30分かかった。

 

 高さ2mほどもある3基の石祠が立つ山頂からは、頂上付近を雪雲で覆われた谷川岳から、万太郎山方面の山並みがぼんやりと見えた。武尊山の右手のドッシリとした山は、日光白根山だろうか。

吾妻耶山頂から谷川岳方面

 

すこし厚着をしてランチタイム。下りは水上ノルンスキー場の上部を横切るようにして大峰沼までもどる。黄金色に染まったカラマツ林、真っ赤なイロハモミジ。黄色から赤に変化していくすべての色調が集まったような紅葉の道を歩いていると、フッといつかこんな風景と枯葉の匂いをかいだような気がしてきた。

山頂でのランチタイム

 どこの山だったのだろうか・・・。記憶の底をさぐりながら山道を歩いていると、学生時代に友人と3人、鼻曲山から霧積温泉へ下った時の記憶が甦ってきた。あの時も今日のように、まさに「全山紅葉」。記憶に残っている初めての紅葉の美しさだった。

 

 ふたたび訪れた大峰沼は、朝とまったく同じように紅葉に埋もれ、ひっそりと静まりかえっていた。

 

 

 

全山紅葉のなかを降る

 

平成20119

CL:鈴木圀臣、SL:中里宗広

                   (文、写真:小林利秋、ブログ「山小屋の灯」から)