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*bR60* 浅草岳と守門岳

        ―奥只見の名峰2座を登る―
(歩程約11時間25分 ランクC1)マップ

浅草岳(1585、5m)は新潟県と福島県の県境に位置し、
守門岳(1537,2m)は越後三山只見国定公園にある。
山麓の宿に泊り、1泊2日の山旅を楽しんできた。
関越道を走りながら雪を残した谷川岳、関越トンネルを抜け
巻機山や八海山などの展望を楽しんでいるうちに小出ICにつく。

この週末は久しぶりに青空が期待できそうだ。

   6月7日(土)晴のち曇
浅草大橋を渡った五味沢の駐車場でマイクロバスとワゴン車に乗り換え、ネズミモチ平駐車場まで上がる。
駐車場から登山口まではゆるやかな登りがつづくが、登山道に入ると道がぬかるんで歩きにくい。
二つ目の沢を渡るあたりからタムシバの白い花びらが目立つようになった。
キクザキイチゲ、ミツバオウレン、コイワカガミ、ツバメオモトなどが雪解けを待ちかねたように咲いている。


ネズミモチ平駐車場

前岳への雪渓

前岳の雪渓を乗り越え、木道をすこし登ると1等三角点のある浅草岳の山頂に着いた。
眼下に田子倉湖が広がり、鬼ヶ面山の岩壁が荒々しい。


浅草岳山頂

浅草の鐘

いつか霧が立ち込め、視界が閉ざされてしまった。前岳の雪渓を慎重に下り桜ゾネにでる。
木道の長いくだりにうんざりするころ、嘉平与ボッチにつく。
ユキツバキがあちらこちらに咲き、足元には可憐なイワウチワの群落が点在している。
ネズミモチ平の駐車場が見えると桜ゾネの登山口についた。
皇太子のご成婚を記念して「浅草の鐘」が建てられている。
ここから雪のところどころ残る林道をネズミモチ平駐車場へくだる。

今夜の宿、大雲沢ヒュッテは山小屋風民宿。オーナーの浅井拓也さんは森林インストラクターで、スキーの上級指導員でもある。
夕食はワラビの辛しマヨネーズ和え、ウルイの酢みそ、ウドの酒粕炒めの山菜3点盛に、コシアブラ、コゴメ、ウドなどの山菜天ぷら。カラスカレイの煮付けにはアザミのきんぴら。 ゼンマイと身欠ニシンの煮物、ニジマスの刺身。
魚沼産のおコメで炊いたご飯となめこのケンチン汁。
オーナー差し入れの銘酒「緑川」の味が一段と深まる。あと1本と行きたいところだが、明日の長丁場を考えて早めにフトンに入った。
 

    (文:小林利秋・写真:中里宗弘)

6月8日(日)晴時々曇 守門岳班
猿倉橋の駐車場でガイドの大島さんと森山さんと合流し登山口の二分キャンプ場へ。
ここから守門岳登頂班(13名)と自然観察班(大岳往復・13名)とに分かれる。
コイワカガミやウラジロヨウラクなどが咲く道を30分ほどで保久礼小屋につく。
今日は守門岳の山開きで、小学3,4年生の団体が元気よく登っていく。
延々とつづく木段は足につらいが、チゴユリやミツバオウレンに慰められながら見晴台を過ぎて不動平の小さな広場についた。

ここから傾斜もゆるくなり気が楽になる。空が急に広くなって大岳の山頂にでた。
谷の向こうに青雲岳、そして待望の守門岳が高い。
網張のコルまで130mほど急下降し、二口分岐まで登り返すのだが、つらい登りだった。


大岳山頂にて

青雲岳から守門岳

シラネアオイやカタクリの大群生に疲れが癒される思いだ。青雲岳の山頂は残雪で地面が見えない。
木道の敷かれた休憩地にベンチやテーブルが置かれていた。
ここからひと登りで守門岳の山頂に到着。広くない山頂は山開きの登山者であふれるくらいの賑わいである。

すっきりとした展望は得られなかったが、昨日登った浅草岳はすぐ目の前、その右は毛猛山が荒々しい。
二口コ−ス分岐まで戻りカタクリの大群生を見ながら4等三角点のあるオカバミの滝展望台へ、ヤマツツジが満開だ。


守門岳山頂にて

オカバミの滝

ブナの原生林を抜けると護人清水についた。美味しい清水を有難くいただき、猿倉橋の駐車場で大岳班の帰りを待つ。
小出ICの手前にある道の駅でお土産などを買い、8時すこし前に鶴瀬駅前広場に帰着した。

 (文:原田哲男・写真:中里宗弘)

6月8日(日)晴時々曇 大岳班
昨日の浅草岳登山の疲れとブヨの後遺症のためか、やや体調のすぐれないメンバーが出たので、
守門岳登頂班とは別に、自然観察をしながら大岳まで往復する班とに分かれる。
大岳班のガイドは自然観察指導員の大島一男さんである。
守門岳班がスタートしてからのんびりと歩き始める。大島さんが軽妙な語り口で、これはクロモジ、これがオオカメノキなどと説明してくれる。楽しい雰囲気の登山になりそうだ。

保久礼小屋下の清水でノドをうるおす。キビタキ小屋で大休止。
かつてキビタキがこの小屋に飛び込んだので、それ以来キビタキ小屋となったそうだ。
どことなく牧歌的な話だ。汗を慕ってまたまたブヨの大群が押し寄せてくる。
浅草岳ほどではないが、ユキツバキの紅い花が新緑の山道を華やかに飾っている。


ユキツバキ

ヤマツツジ

ヤマツツジ、ミツバオウレン、マイズルソウ、ウラジロヨウラクなどの花々を数えつつ大岳の山頂に到着。

守門岳の山名の由来ともなった「巣守神社」の石祠と石塔が祀られている。
守門岳の方へ10mほど下ると青雲岳から守門岳につづく山並みが目に飛び込んできた。


大岳山頂

大岳山頂にて記念撮影

青雲岳の雪渓の上にゴマ粒のような黒い人影がいくつも見える。
全員で大声をあげたり、バンダナを振り回すと、先方もなんとなく気がついたようだ。
守門岳や毛猛山、未丈ヶ岳などを眺めながらランチタイム。
雪渓の上で記念写真を撮り守門岳に別れをつげた。

(文、写真:小林利秋)

平成20年6月7日(土)〜8日(日) 参加者26名
CL 小林利秋 SL 大森昇司、沢ソノ子

6月7日(土)
ポイント     到着時刻     出発時刻    歩行時間
鶴瀬駅前      −       5:26      −
五味沢駐車場   9:05     9:17      −
ネズミモチ平〃  9:30     9:40      −
登山口      9:50       −     0:10
第2の沢    10:22       −     0:32
前岳      12:15    12:20    1:53
浅草岳     12:33    13:10    0:13
前岳      13:20       −     0:10
嘉平与ボッチ  13:48       −     0:28
桜ゾネ登山口  15:05    15:10    1:17
ネズミモチ平  15:40       −     0:30
(歩行時間 5時間13分)
6月8日(日) 守門岳班
二分キャンプ場  7:20     7:35      −
保久礼小屋    8:07     8:15    0:32
キビタキ清水   8:45     8:50    0:30 
不動平      9:49     9:51    0:59
大岳      10:15    10:32    0:24
網張      10:55       −     0:23
二口分岐    11:20    11:25    0:25
青雲岳     11:42    11:45    0:17
守門岳     12:02    12:30    0:17
青雲岳     12:43       −     0:13
二口分岐    12:57    13:00    0:14
滝見台     13:57    14:03    0:57
護人清水    15:03    15:11    1:00
猿倉橋     15:38       −     0:27
                 (歩行時間 6時間38分)
 6月8日(日) 大岳班  
二分キャンプ場  7:20     7:40      −
保久礼小屋    8:22     8:40    0:42
キビタキ小屋   9:35     9:45    0:55
見晴台     10:26    10:35    0:41
大岳      11:13     12:10   0:38
見晴台     12:45     12:50   0:35
キビタキ小屋  13:26     13:40   0:36
保久礼小屋   14:25     14:45   0:45
二分キャンプ場 15:17        −    0:32      
                (歩行時間 5時間24分)
           (総歩行時間:守門岳班 11時間51分)
           (総歩行時間:大岳班  10時間37分)