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*bR44* 北八ヶ岳と池めぐり

― 苔むす山岳を静かに歩く ―
(総歩程約11時間30分 ランクB2)マップ
   9月15日(土) 晴れのち曇り
 麦草峠からの出発だ。山道に入ってすぐの池は、木道工事をしていたので右側 から入り直す。コメツガの林の中は厚く苔むしているが、木洩れ日で明るい。
5分も行くと木道が切れ、湿った石で滑らないように気を付けて歩く。

苔むす山道
 地獄谷は消滅し、行き止まりになっていた。ダケカンバやナナカマドも見ら れ、木道になったり乾いた草地になったりする道を進むと、両側のクマザサを刈 り込んだ林道に出た。
しばらく日差しの中を歩き、再び木道の林に入ると間もなく雨池に着いた。
細かく揺れる池面は、濃淡様々の緑と空と雲を映して美しい。

雨池
 池めぐりの途中から八柱山(2114m)へ向かう。カラマツ尾根コースの表 示に沿って緩やかなアップダウンを繰り返すと、日だまりの山頂に出た。
マツムシソウが蝶を遊ばせている。群れ飛ぶ赤とんぼを見ながらのランチタイムが嬉し い。

八柱山山頂
 往路を戻り、雨池めぐりを八分通り終わった分岐から林道の上部に出た。
クマザサが伸び放題で道幅は半分以下だ。
雨池峠(2245m)を越える登りはちょっときつく、ゴゼンタチバナの赤い実に励まされる。
霧が流れ、すっかり曇ってしまった。縞枯れ現象の木々を見ながら登り切った八丁平に、青い三角屋 根の縞枯山荘はあった。煙の匂いに迎えられ荷を解いてから、たっぷりの自由時 間は坪庭めぐりなど。ガスって遠くが見えず残念だ。

縞枯山荘
 山荘では太陽光発電と風力発電でまかなっているとのこと。オレンジ色の灯が ロマンチックなランプの下に集い、あるいは穏やかに燃える薪ストーブを囲ん で、夕食前のひとときを和やかに過ごす。
 食堂では「ケルンの一石」と書かれた森村誠一の古びた色紙が目にとまった。
サバの味噌煮、トウガンの鶏そぼろあんかけなど料理はどれも手作りで美味し かった。山荘一の財産だという、フックが10本も付いた大きな圧力釜のお陰 で、沸点86℃の高所でもふっくら炊けるご飯をみんながお代わりした。
 トイレは新しくて明るく清潔だったし、各部屋に明かりがないのはびっくりだ が、何とかなるものだ。長い夜である。

ランプ

 9月16日(日) 晴れのち曇り一時雨

 東の空が赤く染まり、山の端のシルエットと、朝霧の中に木道が続く夜明けの 風景は素晴らしい。働き者の小型風力発電機と、山荘と同じ青い三角屋根の下に 立つお地蔵様に別れを告げ、昨日散策した坪庭へ。最初の休み場で眺めの良さに歓声が上がる。
北横岳方面へ高度を上げる度に、視界が広がるのだからたまらない。


坪庭からアルプス方面を望む
 北横岳ヒュッテ入り口の温度計は12℃。全く寒さを感じない。七ツ池をめぐ り、一登りで北横岳山頂(2480m)だ。

七ツ池
近くには蓼科山、南八ヶ岳連峰、荒船山も見える。遠くはぐるっとアルプスが連なり、 槍ヶ岳も青くくっきり突き出ているし、鹿島槍の双耳峰まで見えた。
大満足して大岳に向け下り始めた頃からガスってきた。大岳山頂(2381m)からの眺望はなかった。
大きな岩の道は乾いているものの、よじ登ったり、両腕を使っての懸垂下降だ。
 天狗の露地で早めの昼食を頂き、気を抜かずに双子池まで下りる。
雄池を見てから、雌池の脇を通って亀甲池へ。天祥寺平を経て、道はほぼ平坦になったもの の、みんなすっかり疲れて、龍源橋までの長いこと長いこと。
おまけにもう少しの所で雨が降り出した。
無事にバスに乗り込んだ安堵感ときたらない。  係、リーダーはいうに及ばず、みんな本当によく頑張ったものだ。拍手!!

北横岳山頂
(文:鈴木繁子 写真:牧 英雄)


縞枯山

天候のせいで山行写真にはありませんが、このモダンな縞模様は北八ヶ岳の代表的な風景で、珍しい現象です。
なぜこうなるかは割愛しますが、一本のストライプは約100年かかって 山頂に到達するそうです。(解説:管理人)

 平成19年9月15日(土)〜16日(日) 参加者29名 
               CL 鈴木圀臣 SL  寺島邦雄
 9月15日(土)
 ポイント  到着時刻  出発時刻  所要時間 
 麦草峠    8:30   8:55    ー 
 地獄谷    9:15   9:20 0:20 
 林道手前  9:45   9:50 0:25 
 雨池    10:30 10:45 0:40 
 八柱山  11:23 12:20 0:38 
 雨池    12:50 12:55 0:30 
 林道への分岐 13:35 13:45 0:40 
 縞枯山荘 14:27   ー      0:42
  (所要時間 3時間55分) 

 9月16日(日)
 縞枯山荘 ー 6:15 ー

 坪庭の休み場 6:33   6:38 0:18 
 (見晴らし場所)7:03  7:13 0:25 
 北横岳ヒュッテ   7:25   7:35 0:12 
 七ツ池一周   7:48   7:53 0:13 
 (北横南峰) 8:07   8:15 0:14 
 北横岳       8:20   8:25 0:05 
 大岳分岐     9:40   9:50 1:15 
 大岳       10:05 10:10 0:15 
 大岳分岐   10:20 10:27 0:10 
 天狗の露地 11:28 12:10 1:01 
 双子池     12:47 13:00 0:37 
 亀甲池     13:50 13:55 0:50 
 分岐       14:25 14:30 0:30 
 龍源橋手前 15:00 15:05 0:30
 蓼科高原   16:05     ー     1:00
(所要時間 7時間35分)
    (総所要時間 11時間30分)