三芳町ハイキングクラブのホームへ

*bR42* 滝沢から会津駒ヶ岳

ー お花畑と女性的なやさしさに出会える ー
(歩程約8時間15分 ランクB3)マップ

8月18日(土) 曇り時々雨
檜枝岐村は、深い山に囲まれた細長い集落だ。国道を挟んで民宿「こまどり」 と、「すぎのや」があった。どちらも今夜の宿だ。バスはそのまま林道に逸れて 1時間、昼前に帝釈山登山口に着いた。
車内で昼食をすませ、雨具を着けて、空身で登ることになった。
横殴りの雨に「山は止めて、温泉だな」と言い合っていたものの、小雨になれば、 「ここまで来たからには登らなければ損だ」と思えて きたからおかしい。

足下にはオサバグサが群生し、濃緑の葉っぱだけなのになかなか美しい。コメツ ガ、オオシラビソ、ダケカンバの間を縫いながら続くぬかるんだ山道は、木道で 歩きやすいように整備されていた。
樹林が切れて、明るいハイマツに変わったの で、「半分くらい登ったろうか、小休止だ」とみんなで喜んだら、なんと山頂に 着いてしまった!一瞬だけ見えた山並みに歓声が上がる。 雨具の上着を脱いで腰に巻き、ズボンをたくし上げ、写真を撮り合ってから滑ら ないように気を付けながら、ゆっくり下った。往復1時間半ほどで、明日の足慣 らしには丁度よい上、こんな山深い登山口を再訪する機会もなかろうと思うか ら、得をした気分になりまたおかしい。

帝釈山登山口

帝釈山山頂
バスで1時間、無事宿に着いた。夕食ま で3時間ある。「ソバの実煎餅」とお茶を頂き、くつろぐ。
小雨が降る中を公衆浴場「駒の湯」 へ行く人たち。履き物が足りなくなったので、宿のお風呂で汗を流す。温泉貸切 に満足してから村内歴史散歩に出掛けた。
六地蔵始め道沿いにお墓が沢山あり、 星姓が多い。伝統ある檜枝岐歌舞伎が奉納される祭礼日とのことで、幟が立つ藁 葺き屋根の舞殿まで足を伸ばす。舞台を三方から囲んだ石段の観客席は満員だ。
隈取りが描かれたクッションを貸してくれ、特製うちわをプレゼントされた。大 きな座布団を持った村人が後から後から集まってくる。
夕食はソバ、はっとう、すいとんなどソバ粉を使った料理が多い。珍しいところ ではサンショウウオの天ぷら。お祭りだからという赤飯も嬉しい大ご馳走だっ た。

駒の湯

桧枝岐歌舞伎

8月19日(日) 曇りのち晴れ
いよいよ今日は深田久弥「日本百名山」でお馴染みの名峰、会津駒ヶ岳(213 3m)を目指す。
早朝4時40分に用意して貰った朝食の弁当を持ち、不要な物 はバスに置いて滝沢登山口に集合する。運転手さんから、昨夜星が出ていたと聞 き、晴れることを願う。ストレッチをしながら仰いだ空を白い雲が流れていた。
背の高いカラマツ林の近道を30分ほど歩くと林道の終点、駒ヶ岳登山口だ。ビ デオで見た急な木段をしっかり踏みしめる。東の空が薄赤く染まり、やがて雲間 から白い太陽が顔を覗かせた。ムシカリの実が赤く色づき始め、秋の訪れを感じ させる。ミズナラの巨木がブナの巨木に変わり、時々晴れ間から遠くの山並みが 見渡せた。
オオシラビソが目に付くようになり、やっと水場分岐に着いた。冷たい水で喉を うるおし、待望の朝食だ。大きなおにぎりも、煮卵も美味しい。
道がいくらか緩やかになり、ハリブキの赤い実やリンドウの花に癒されながら進 むと、視界が開けて広い湿原に出た。ガスって遠望が効かず、残念だ。
花の最盛 期を過ぎたとはいえ、キンコウカなど数え切れないほどいろいろ咲いている。
駒の大池前で小休止後頂上に向かう。木段の短い急登を頑張ると会津駒ヶ岳山頂で ある。中門岳(2060m)までの下りは心地よい風に吹かれながら苦にならな い。

会津駒ケ岳山頂

中門岳へ
鉛色の池の向こうに丈の低いオオシラビソが煙っているだけで、尾瀬の山々 が見られず、返す返すも残念だ。
帰りは山頂脇のトラバース道を緩やかに下り、駒の小屋前でランチタイム。食べ 切れなかった朝のおにぎりとシャケで満腹だ。
尾瀬方面は見えないが、昨日登った帝釈山(2060m)があんなに立派な山 だったのかと再確認したり、今下ってきたばかりの会津駒ヶ岳、中門岳の全容も 見ることができ本当によかった。
池塘が点在する湿原をたっぷり楽しみながら、今朝登った道を慎重に下る。
日差しを受けてリンドウの花が笑っているようだ。

駒の小屋付近下山路から

ハクサンフウロ

「生まれて初めてこんなに歩きましたよ」とおっしゃる男性。みんなよく頑張っ たし、MHCに素晴らしい山行の思い出をひとつ加えることができた。気の休ま る時がなかったろう係の方々、本当にありがとうございました。
(文:鈴木繁子・写真:中里宗弘、牧 英雄)

平成19年8月18日(土)〜19日(日) 参加者27名 
CL 大森昇司 SL 宮原律子

8月18日(土)
ポイント     到着時刻      出発時刻      所要時間
帝釈山登山口 11:10       11:47        ー
帝釈山    12:30       12:50       0:43
帝釈山登山口 13:30       13:45       0:40
                        所要時間 1時間23分)
8月19日(日)
滝沢登山口     ー            4:50        ー
駒ヶ岳登山口   5:10         5:12       0:20
ブナ林のベンチ  5:45         5:50       0:33
水場分岐     6:52         7:20       1:02
池ノ平ベンチ   8:30         8:35       1:10
駒の池      8:50         9:10       0:15
会津駒ヶ岳    9:21          9:30       0:11
中門岳      10:07        10:17      0:37
駒の小屋     11:10        11:42      0:53
水場分岐     12:57        13:07      1:15
アンテナ     13:43         13:48       0:36
駒ヶ岳登山口   14:25        14:30      0:37
滝沢登山口    14:52         ー        0:22
                        (所要時間 6時間51分)
                           (総所要時間 8時