
新緑の名郷バス停広場の川向こうにも、青空のもと、ニセアカシアの大樹が白
い花をいっぱい下げていた。
ここから橋を渡って、車道を歩き始める。大鳩園キャンプ場を過ぎた大場戸で、
今日歩く二つの峠、妻坂峠(800m)と鳥首峠(900m)の道が分岐する。
『県立奥武蔵自然公園』の標識を見ながら右に進む。
からっとした晴天に恵まれ、スギの木陰歩きが何とも爽やかで気持ちいい。
ウツギやヤマアジサイの清楚な花があちこちに揺れている。
熊に注意の標識もあり、車で名水を汲みに来ていた男性が子連れの熊を見たと言う。
熊は遠慮願いたいと思いながら歩く。
舗装道路ながら道端には柔らかい草が茂り、突然出くわした長い蛇には思わず悲鳴を上げてしまった。
|
山中(さんちゅう)集落跡を過ぎると間もなく林道も終わりだ。 腰を据えて休んでいる人たちに見送られて、小さな橋を渡るといよいよ妻坂峠への山道に入 る。 沢筋から離れてジグザグに急斜面を登って行くと、明るい稜線が見え、一頑 張りで妻坂峠に着いた。 昔から秩父と武蔵野地方を結ぶ、重要な交易路として栄えた峠だという。 旅人を見守ってきたお地蔵様は、今もハイカーを静かに見守ってくれている。 |
![]() 妻坂峠 |
| 峠から大持山(1294.1m)へ向かう尾根道は、コナラやリョウブなど多 種類の落葉樹に囲まれ、明るい若葉に溢れている。武甲山もここからは、豊かな 緑に覆われて美しい。なだらかで快適な尾根あり、苦しい急登ありだ。防火帯に 沿ってゆっくり正確なピッチを刻むチーフリーダー。山頂手前の眺めのいいピー クは深呼吸だけで通過したが、10分の我慢で頂上の3等三角点にタッチでき た。 |
![]() 大持山への急登 |
|
山頂は伐採されて眺望がよくなったそうだ。 ほぼ貸し切りで、日だまり、木陰も思いのままにお弁当とたっぷりの食休み。 小持山、武甲山、武川岳はじめ、丸山から顔振峠などなど、最高の展望を楽しんだ。 大持山展望(カシミール3Dで作成) |
![]() 大持山々頂 |
|
帰りは先ほどのピークでもう一度伊豆ヶ岳方面を眺めてから、右のコースを下
る。 落葉樹の自然林はブナ、ミズナラ、ホオ、ダケカンバなどの巨木が見事だ。 アセビの大木も目立つ道を進むと、奥にカラマツ林が続く草の窪地に出た。 ウノタワと呼ばれ、昔は鵜が集まった池だったらしい。 |
![]() 鳥首峠へ |
|
白い石がごろごろしている鉄塔の下を通って、鳥首峠に着いた。 木漏れ日が揺れる祠の前で小休止してから、植林の中をこれでもかこれでもかの急下降。 はっとする風景は白岩の採石場だった。 麓の集落は朽ちたままで、かつて庭だったのか、大きなツツジが白やピンクの花を付けていた。 人の姿もないのに、絶え間なく大きな音がしている採石工場の脇を通り抜け林道に出た。 |
![]() 鳥首峠 |
「ランクB3だから不安だわ」とか言ってた人たちもみな、足取り軽やかにす
たすた元気だ。
大場戸からは朝と同じ車道歩きで、まだ日も高い。
キャンプ場の水辺に遊ぶ人たちも多く、いつもながらの周到な計画と実践に感謝して、予定よ
り早い名郷始発のバスに乗ることが出来た。
平成19年5月27日(日) 晴 参加者 30名 CL 小林利秋 SL 斉藤裕子 ポイント 到着時間 出発時間 所要時間 名郷 8:12 8:27 ー 山中 9:20 ー 0:53 林道終点 9:32 9:35 0:12 妻坂峠 10:12 10:25 0:37 大持山 11:43 12:30 1:18 ウノタワ 13:12 13:15 0:42 鉄塔 13:33 13:47 0:18 鳥首峠 14:04 14:15 0:17 白岩 14:40 14:45 0:25 大場戸 15:28 ー 0:43 名郷 15:45 ー 0:17 (5:42)