タイトル 地底旅団ROVER元老院第91回CAVING
サブタイトル 文化の日は洞穴で健全な心身を育む日 at 鹿島町・大穴鍾乳洞
分 類 合同・ファンケイビング
入洞洞穴 大穴鍾乳洞(大穴・立石鍾乳洞・立石大穴鍾乳洞)、子宝の泉(水穴)、さんしょう洞(三生洞、山椒洞)、入水鍾乳洞
日 程 2002年11月2日(土)〜4日(月)
参加者 千葉、村野み、細野、酒井、大池、宮野原、平宗雄、渡辺欣孝(以上、あぶくま・けいばぁず・くらぶ)、森住貢一、松岡千晴(以上、東京スペレオクラブ)、戸田聡(亀戸ケイビングクラブ)、中村允彦(明治大学地底研究部OB)、山下氏、白石親子、鈴木親子(以上、相馬市及び鹿島町の方々) 以上17名
大穴鍾乳洞・洞口
集合写真
八木沢トンネル
取水トンネルアプローチ(許可済)
大穴鍾乳洞・旧洞部
キクガシラコウモリを観察
大穴鍾乳洞・旧洞部
キクガシラコウモリ・コロニー
大穴鍾乳洞・新洞部入口
鉄柵に油を差してメンテナンス
大穴鍾乳洞・自然淘汰の門
狭洞部を通過
大穴鍾乳洞・長寿の泉
リムストーンプール「長寿の泉」
2002年5月、「第41次内間木洞調査委員会プロジェクト」の際に平さんと2年振りに再会、そこで「大穴鍾乳洞」巡検の話が持ち上がり、「地底旅団ROVER元老院」「東京スペレオクラブ」「あぶくまけいばぁずくらぶ」合同ファンケイビングとして企画された。地R元としては1999年以来2度目の巡検である。


2日22:30、東京組は新宿出発、常磐自動車道にて現地へ向かう。満点の星空のなか、鹿島町に入ってから迷ってしまう。

28:00、やっと立石に到着する。早々に設営。

28:30、消灯。気温は1℃・・・。


3日6:30、起床。2時間睡眠である。
朝食、徹営、準備を行っているところへ平さん到着。挨拶後、全体集合場所である真野ダムへ移動する。すでに渡辺さんや地元の方々は到着しており、こちらも早々に装備を調え、朝礼を行う。

9:15、アプローチ開始。今回は平さんが許可を取ってくれたために、真野ダム取水トンネル・ルートである。30分足らずで「大穴鍾乳洞」到着。すこぶる近い。

9:50、記念撮影をしてから全員で入洞開始する。旧洞部を進むとキクガシラコウモリが数10頭確認できた。千葉はコウモリ生態を説明、写真撮影を行ってから洞奥へ向かう。
新洞部入口である鉄柵に到着。前回かなり鍵が渋かったので、用意しておいた潤滑油を差し開錠する。すると平さんも潤滑油を持参しており、2人で大笑いである。
難関「自然淘汰の門」へ到着。ここは幅30p・縦60p程度の狭洞部で、ゆるやかなプラス勾配の上にかるく屈曲している。第12回CAVINGで村野が再三アタックするものの、自然淘汰された場所である。平さんを先頭に各自順調に通過していく。鈴木(父)氏がつっかえるものの、平さん・千葉の2人で引っぱり出しに成功。
 そして、村野のリベンジ。第1アタックは大腿部が引っかかり失敗、第2アタックは前後からフォローするものの失敗、第3アタックはインナーを脱いで挑戦するものの失敗に終わる。端から見れば通過できそうなのだが、どうしても大腿部がはまってしまうらしい。そして今回も断念と言うことになってしまった。
その後は白石親子も通過断念、山下氏も案内役をかって出て旧洞部に残った。ここより4班体制で活動を行う。


【紫紺の滝班(千葉・細野・宮野原・戸田・中村)】
記憶をたどりながらクラック「真野の峡谷」を通過し、リムストーンプール「長寿の泉」に到着。千葉と戸田君は縁に注意しながら写真撮影を行う。
先へと進み、支洞でジプサムボールを観察してから「コウモリの館」へ到着する。冬眠時期には1ヶ月早く、予想はしていたがコキクガシラコウモリは約30頭しか確認できなかった。
火成岩のナチュラルブリッジを観察していると最奥班・初心者班が合流、すぐさま再び別れて支洞「Crazy Run Passzge」へ突入する。水流沿いに進み、半身浴しながら狭洞部を通過すると、保存状態の良い二次生成物が次々と現れる。豊富に垂れ下がるつらら石を見ていると、まるで南方の洞穴のようである。プールには浮遊カルサイトも確認でき、あらためて訪れる者が少ないと実感させられる。明治大学地底研究部が発見した「紫紺の滝」に到着。滝もさることながら、フローストーンなどの発達も著しい。ここで戸田君が写真撮影、タイムアップとなって洞口へ向かう。
帰路、「エメラルドの泉」入口で最奥班と合流。ここは+4m段差となっているため、大池と松岡さんフォローして一緒にプール見学、その後再び別れて旧洞部へ向かった。
最奥班の出洞を待っている間、千葉と戸田君は泥地獄へ突入、入口は狭洞であるため、まさに泥地獄であった。

【最奥班(森住・酒井・大池・松岡)】
「真野の峡谷」を進み、「長寿の泉」に到着。森住さんは写真撮影を行う。「コウモリの館」で紫紺の滝班・初心者班と合流した後、「グアノ山」を経てホール「黄泉の窟」に到着する。ここに荷物を置き、最奥を確認、折り返して昼食をとる。 すると、初心者班が「東の物見」から声を掛けてきた。
出洞時間を考え反転、帰り際にプール「エメラルドの泉」へ寄ることにする。支洞入口が分からずリムプールホールまで行ってしまうが、初心者班と合流、入口を教わる。大池・松岡さんが+4m段差に苦戦しているところへ紫紺の滝班が合流、一緒にプール見学、その後再び別れて旧洞部へ向かった。
「自然淘汰の門」では、松岡さん・酒井と足から出洞(通常は頭から)するが、大池は苦戦、10分後に通過した。最後の森住さんは更に苦戦、そこへ千葉と平さんが様子を見に駆けつけ、アドバイスにより無事通過した。

【初心者班(平・渡辺・鈴木親子)】
ゆっくりながらも「東の物見」まで進み、珊瑚の化石などを観察して出洞した。

【自然淘汰班(村野・山下・白石親子)】
「旧洞部」を巡検、その後「子宝の泉」へ向かう。この洞穴は「大穴鍾乳洞」の排出洞として機能している水穴である。山下さんに洞内説明をしていただき、今回は数mのみの入洞とした。次に「さんしょう洞」の旧洞部へ向かい、例のサイフォンにてメクラヨコエビ観察を試みるが、今回は確認に至らなかった。


15:00、全員出洞。全体解散をする。

16:30、真野ダムを撤収する。
平さんは一旦自宅へ戻り、我々は旅館「風穴の湯」へ向かう。ここはその名の通り、石灰洞から湧水している鉱泉で、ケイバーには精神的にも癒されるものである。
その後、買出し班と調理班に別れる。

17:30、平さんの口利きでお借りすることになった宿泊所(旧食堂)合流。鹿島町少年少女化石探検隊の八巻さんとともに酒宴を開く。キムチ鍋とサーモン刺身をつまみに、「大穴鍾乳洞」「あぶくま洞」「大久保の風穴」などの話で盛りあがる。

24:30、消灯。
入水鍾乳洞・洞口
洞口
入水鍾乳洞・深水洞
顕著なつらら石
入水鍾乳洞・Bコース
濡れながら観光通路を進む
4日6:00、起床。朝食を取る。

8:00、ご主人に挨拶して鹿島町を出発する。

10:00、滝根町「入水鍾乳洞」到着。ここは第6回CAVING以来の巡検で、酒井が非地R元として初活動した洞穴である。Aコース(照明あり)のみ入洞する細野を除いて横穴装備に着替えるように指示するが、大池は濡れた泥だらけのオーバースーツを拒み、ダウンジャケット・ヘルメットで入洞するという。着替えを勧めるが聞く耳を持たない。後悔するのは本人なので承認。

10:30、管理事務所にて渉外、最奥部までの入洞許可を頂き、インナー姿で入洞開始する。ホール「一休洞」でオーバースーツに着替えて巡検を開始する。細野は出洞。
まずは最奥部を目指しカルスト川を進むが、早くも大池の泣きが入る。再三最後尾に付きたがるが、そのまま逃げ出しそうなので許さず、ずぶ濡れになってCコース終点「第3洞入口」に到達する。ここで大池は離脱。
他の者は帰りながら上層部を散策する。しかし、「あだちホール」は遂に見つからず、戸田君と中村君のみ「雄洞・雌洞」を見学、写真撮影を行った。「一休洞」にて装備洗う。

12:30、出洞。
着替え後、4月にオープンしたばかりの「星の村ふれあい館」にて入泉、昼食、土産購入。その後、「仙台平」を見学、「鬼穴」の看板を確認。

14:30、滝根町を出発する。

17:00、常磐自動車道・谷田部東SAにて酒井分流。

18:30、JR新宿駅にて解散となった。


2度目となった「大穴鍾乳洞」は、5時間という短時間であったため鉱物などをゆっくり観察する事は出来なかったが、「紫紺の滝」「エメラルドの泉」見学など十二分に楽しむことができた。しかし、時季はずれのために確認できなかったコキクガシラコウモリ・コロニーや、メクラヨコエビ観察をする事が出来ず、初入洞の者にとっては残念であった。
また、またしても自然淘汰された村野は更なるダイエットに励み、3度目の正直として新洞部に連れていきたいものである。
今活動をもって2002年地R元ファンケイビングは終了となった。(文責 千葉伸幸・村野光男・細野誠・酒井智文・大池香里)


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