タイトル 地底旅団ROVER元老院第338回CAVING
サブタイトル 日本洞窟学会第42回大会・苅田町平尾台大会
分 類 大会ケイビング
入洞洞穴 不動洞、青龍窟、目白洞、千仏鍾乳洞
日 程 2016年8月18日(木)〜22日(月)
参加者 細野、家崎、小池、カマネコ探検隊、東京スぺレオクラブ、パイオニアケイビングクラブ、東山ケイビングクラブ、J.E.T、佐賀大学探検部OG、大阪大学探検部、九州大学探検部、広島大学探検部、山口大学洞穴研究会、日本洞窟学会員多数 以上参加者76名
平尾台
平尾台
日本洞窟学会主催の大会が福岡県平尾台で行われた。開催期間は8月19日(金)〜22日(月)。地R元からは3名が参加した。


18日23:00、細野・家崎が「北九州空港」に到着。秋吉台で行われた地R元第337回CAVING(第1回SRT講習/訓練会)から合流した松本さんと共に「ベッセルホテル苅田北九州空港」にチェックイン。
近くの「博多金龍 曽根バイパス店」で豚骨ラーメン炒飯セットを食す。

25:30、ホテルに戻って就寝。


19日6:30、小池・木佐貫さん・阪本さん・佐々木さん・三浦さん・森安さん(以上、山大)が山口大学洞穴研究会部室に集合。清島さん(山大)が寝坊したらしいので迎えに行くことに。

6:45、清島さんを拾って出発。下関ICから九州自動車道に乗り関門海峡を抜けると、すぐに小倉南ICに着いた。大会会場「三原文化会館」を目指す。

9:15、平尾台台上に到着したところで、目的地は麓にあると発覚。急いで引き返す。

9:55、集合時間ギリギリで「三原文化会館」に到着。ここで細野・家崎・松本さんと合流した。
皆さんに挨拶を済ませた頃に染谷洞窟学会会長が登場、スケジュール説明をしてくれた。
その後、細野・家崎・小池は分かれて活動を行う。

【日本洞窟学会評議員会】
細野は来年度の大会実行委員長ということで、評議員会にオブザーバーとして出席した。
18:20に終了、家崎・松本さんと共にホテルへと戻った。

【プレ巡検:不動洞】
12:00、家崎は「千仏鍾乳洞」近くに開口する「不動洞」でのファンケイビングに参加した。入洞早々に腰まで濡れる。
白川リーダー(カマネコ)率いる先発隊は駆け足で進み、女性3人が置いて行かれてしまう。姿が見えないので焦って進むと、水くぐり後のホールで待っていた。体脂肪率の少なそうな細目参加者が震えてまっていたこともあり、中込さん(東スペ)がやんわりとリーダーに注意。
右洞と左洞の分岐点の山盛りの砂地で学生たちは滑って遊ぶ。
帰路、参加者の一人が2.5m程の段差で足を滑らせてしまう。左肘を打ったそうで、ゆっくりと出洞する。
青龍窟・東洞口
東洞口前にて記念撮影
【プレ巡検:青龍窟】
12:00、小池は「青龍窟」と接続している「田代の岩屋」から入洞。この時点で白い石灰岩が多く見られる。トラバースルートや水匍匐を抜けると真っ白な大理石で出来たトレンチがあり、そこを進んで行った。
15:15、「青龍窟」の東洞口から出洞。記念写真を撮影して帰路についた。

17:00、小池は木佐貫さんの強い勧めで「資さんうどん」で夕食。うどん屋なのにおでんやおはぎが売られていて面白い。肉&ごぼ天うどんを注文、九州特有の甘い出汁とコシのない麺が美味い。

18:00、「パンジープラザ」で入浴。200円という破格の値段である。しかし、ボディソープやシャンプーが置いてない。備え付けの石鹸で全身を洗う。

20:00、宿舎である「三原文化会館」に戻って談笑。酔った細野にすね毛を抜かれる。痛かったですよ。

24:00、就寝。


20日8:00、起床すると眼鏡がない。錦戸さん(九大)が確保していてくれたそうだ。
講演会の会場に向かうと、岩切さん(カマネコ/東洋大探検部OG)との再会を果たす。

9:00、学術講演会が開始。日本中から集まった研究者の方々が成果を発表する。発表には馴染みのある秋芳洞や青木ヶ原樹海のものから、月や火星の洞窟に関するものまであった。難しい話が多く全てを理解することは出来なかったが、洞穴に関する話を聞くのは面白い。
この間、細野・家崎は松本さんと「千仏鍾乳洞」を観光していたようだ。

15:15、続いて公開講演会が開始。「平尾台カルストの青龍窟−その自然と文化を探る」と題して、平尾台の歴史、広谷湿原の成り立ち、青龍窟の構造や保全についてなど、平尾台に関する発表がなされた。

三原文化会館
豊玉姫と(撮影:柴田倖輔氏)
18:00、講演会終了後、すぐさま同じ会場で懇親会が始まる。多くの方々と洞窟の話で盛り上がった。
団体紹介の時間には3人で地R元オリジナル法被を羽織って壇上に登り、家崎が熱弁した。
途中、青龍窟のイメージキャラクターである豊玉姫が会場に舞い降りたので、小池はツーショットを撮ってもらった。

21:00、懇親会で余ってしまった食べ物をいただき、「三原文化会館」に泊まるメンバーで二次会を始めた。ここで広島大探検部が合流。再会を祝って盛り上がる。

25:00、就寝。


21日8:30、起床。この日は洞内講習会及び洞窟巡検だった。細野・家崎・小池は分かれて講習に参加した。

【洞窟地球科学講習】
細野が参加。講師は吉村先生(九大名誉教授)。
山間のカルスト台地との境目にある湧水を下流より流出口までの水質調査を行うことで、科学的な意味を考察した。
3ポイントで採水し、pH、電解度、水温を測定し、同水流における水質の変化を確認した。途中、トゥファ(洞外に生成される炭酸塩の二次堆積物)が所々に見られた。

【ファンケイビング:広谷の穴】
家崎が参加。
この横穴は総延長約300mの地下川洞窟である。入洞してすぐに腰まで浸かりながら水流沿いに進んでいく。高さ0.1mの水くぐりを体験し、次は天井高約0.3〜0.5mの砂の上の匍匐前進。水平天井が美しく、何より砂利ではないので痛くない。
天井高約2.5mの開放感のある通路にたどり着き、そこでハーネスを装着。事前に秋吉台のSRT講習会を受けていた木佐貫さん・柴田さんが1年生の川本さんをサポート。落差10mの滝へ挑むも、ピッチヘッドへの入口は狭く、体をよじりながらわずかな足場にたどり着く。滝降下した後は5mのフリーが待っている。アブミがあるとはいえ、手をかける場所の少ないほぼ垂直かつ濡れた壁を登っていくには冷や汗もの。登り切った後は洞口へ抜ける幅約50cmの通路である。木佐貫さん・肌野さん(カマネコ)は通過を断念し、引き返すことにする。
他の4人は通過して出洞した。

青龍窟
青龍窟のシャワー
【洞窟写真講習】
小池が参加。講師は後藤さん(東スぺ)・成清さん(カマネコ)・村瀬さん(山大)。
10:00、「青龍窟」の東洞口から入洞。滴下水のシャワーがある箇所で撮影することにした。後藤さんにコツを教わって器具を借りると、自分で撮ったとは思えないような綺麗な写真を撮ることができた。まさか自分が撮った写真で感動する日が来るとは。
その後も大理石でできた白い通路や洞口付近で撮影を繰り返し、15:00に出洞した。

16:30、閉会式。ここで帰宅してしまう人が多かったので挨拶をする。全員で集合写真を撮影して、この日は解散となった。

18:50、小池は中尾さん(佐賀大OG)の車で「パンジープラザ」へ。入浴後には再び「資さんうどん」へ。一昨日は食べなかったおでんとおはぎを注文した。東日本ではうどん屋でおはぎなど見たことがないが、西の人間にとっては割と普通のことらしい。
細野・家崎は岩切さん・肌野さんとラーメン屋「一燈」で夕食。ちょい焦げ焼豚が印象的。

21:30、宿舎で談笑。この日は前日までと違い、大学探検部に関するちょっと真面目な話もした。技術継承や金銭面など、どこの探検部にも悩みは尽きないようだ。

25:00、田島さん(東スぺ)の膝枕で就寝。


22日8:00、起床して宿舎を片付ける。最終日だと思うと名残惜しい。この日はポスト巡検である。

目白洞・最奥の滝
最奥の滝(撮影:島田隆行氏)
【ポスト巡検:目白洞】
小池が参加。ガイドは久保さん(平尾台自然観察センター)。
二次生成物や溶食が綺麗な洞窟であり、持ち込んだコンパクトカメラで写真を撮りまくった。最奥には大きな滝があり、滝行をしたり滝壺に入ったりして楽しんだ。
13:00、出洞して宿舎へと戻った。

【目白洞観光】
細野は体調不良のため巡検をキャンセル、家崎と共にレンタカーを借りて観光部を楽しむことにする。
管理人さんのお孫さん(小学生低学年くらい)と一緒に観光した。
三原文化会館に戻ってからは、染谷会長と来年度大会についての話し合いをした。

15:30、完全に解散して皆に別れを告げる。
小池は岩切さんの車でJR博多駅まで送っていただき、博多で一泊。23日の飛行機で成田へ帰った。
家崎は18:00に羽田行きの便に乗って羽田へ。23日の新幹線で岩手へと帰った。
細野は北九州にもう一泊し、23日8:00の便で羽田へと帰った。


人生初の福岡が洞窟目的になるとは思っていなかった。私が入った洞窟は全て生成物や溶食が美しかったので、次に平尾台に行く時は今回入らなかった洞窟にも入りたいと思った。
また、今回は多くの方と交流できたので、そういった人脈を生かして合同で調査をしてみたい。(文責 小池優志)


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