< 地R元・洞穴技術向上講習会
タイトル 地底旅団ROVER元老院第316回CAVING
サブタイトル 第1回洞穴技術向上講習会
分 類 合同・訓練ケイビング
入洞洞穴 白蓮洞(空穴第2洞・滝観新洞)、滝観洞(風吹き穴・大洞の岩窟・大洞の洞窟)、大岩の岩穴(大祝洞)、小松洞穴(ホイトウ穴、小松ほいど穴、小松ほいど洞)
日 程 2015年10月16日(金)〜18日(日)
参加者 細野、家崎、菊地敏雄、山口泰史、土田孝之、松本力(以上、東山ケイビングクラブ)、鈴木雅子(洞窟救助隊)、森下玲奈、東口和樹、倉片宏樹、新井健汰、松本雄介、佐藤朋哉(以上、明治大学地底研究部)、田島大貴、吹上優芽、有馬千夏(以上、東京農業大学探検部)、小池優志(東洋大学探検部) 以上17人
洞穴技術向上講習会は、昨今の大学探検部の実情を憂慮し、東山ケイビングクラブが主催で行ったものである。洞穴調査全般に必要とされる知識と技術を、各分野別に講座を設けて講習する。

家崎は測量製図講座の受講者として技術の向上を目指し、細野は探検技術講座の講師として参加した。


16日9:00、家崎は岩手県岩泉町の自宅を出発。「ローソン 岩泉店」で朝食・昼食の買い出し。
仕事の用事で岩手県立博物館に立ち寄ってから、遠野街道(396号線)を南下する。
1ヶ月振りの「白蓮洞」に胸が高なり、細野からビール1ケースのお使いを頼まれていたものの、うっかり1パックしか買っておらず、スーパーマーケット「みずかみ 大迫店」にて購入。

12:40、滝観洞観光センターに到着。菊地・山口・土田・松本・小池・吹上・有馬と合流。社会人は各自家用車で、学生達は普通電車を乗り継いてきたそうだ。
すでに講習会&宿泊場所である2階和室はカメムシの大群が窓にへばりつき、掃除機を持ったカメムシバスターが徘徊して除去。独特のにおいが広がる。

13:00、各講座開始。予定されていた開会式は翌日参加者が全員集まってから行うことに。
滝観洞観光センター
測量製図講座 内間木洞の測量図を見る
【測量製図講座(山口・家崎)】
まずは講師:山口が手掛けた内間木洞調査の際の100分の1の図面を見ながら、測量図の見方を学び、測量時のエピソードを聞く。
その後、翌日使用する測量器具を用意。滝観洞観光センターのベランダで、ポケットコンパスのセットの仕方、クリノコンパスの扱い方を順番に教わる。
家崎は水平を合わせることに手間取り、最初の1ポイントを設置するのに1時間程かかってしまうものの、何ポイントか練習で測る。片付けも、ポケットコンパスをケースにしまうのに苦戦する。

【探検技術講座(松本力・有馬)】
講師と参加者がマンツーマンだったため、別講座への参加をすすめていたが、有馬の「洞窟入りたい」発言に講師:松本が触発される。
「大岩の岩穴(大祝洞)」の洞口から竪穴部のピッチヘッドまでと、「小松洞穴」に入洞する。

【洞穴基礎講座(菊地・土田・吹上・小池)】
事前課題の答え合わせをしながら、洞穴生成の過程や、洞穴に関わる地下水・生物・鉱物・考古学などの様々な分野の話を包括的に行う。
翌日からの参加者もいるため、座学の講座は早めに切り上げ、「滝観洞」の観光を行う。

17:00、各講座終了。

17:30、夕食(鍋・野菜炒め)。今回は滝観洞観光センターの方が食事を用意して下さるので、講習会に集中でき感謝。

19:00、女性陣の家崎・吹上・有馬から先に滝観洞観光センター内の浴室を借りて順次入浴。部内恋愛について語る。

20:10、JR上有住駅にて細野合流。松本力・家崎がお出迎え。細野も交え、お酒が入りながら東北圏ケイビング事情を話し合う。

24:00、就寝。


17日6:30、賑やかな声に目が覚めると、明治大学地底研究部の森下・東口・倉片・新井・佐藤・松本雄、東京農業大学探検部の田島が到着していた。2大学は乗り合わせで来たそうだ。ほぼ寝てないからかハイテンションである。
東洋大学探検部OGの林は体調不良のため、菊地に欠席連絡が来る。

7:00、ごはん・味噌汁・鮭の切り身の日本人らしい朝食。松本の「ご飯は盛れるだけ盛ってみろ!」発言に家崎・細野のハートに火が着く。茶碗を合体させて超山盛りごはんを食べさせる。

8:30、各講座開始。
滝観洞観光センター
測量製図講座 測量風景
【測量製図講座(山口・家崎・森下・佐藤)】
8:30、山口手製のテキストを見ながら、測量の意義・手順・役割分担・機器の取り扱いを流れに沿って、詳細に教わる。
12:00、昼食(牛丼・サラダ)。入洞準備。
13:00、測量器具の確認を行ってから「白蓮洞」へ入洞。担架搬送訓練を行う探検技術講座とすれ違う。
観光部「寂寛の間」にて実際に測量を行う。記録森下、コンパス家崎、メジャー佐藤の体制。
ホールのポイントをとり終わり、スケッチを佐藤が行ったが苦戦し、山口に代わる。的確かつ詳細な指示でポイントをとる。
メジャー佐藤の迅速な動きに山口も絶賛し、本当は一番難しいといわれる、メジャーボーイに推薦する。
途中でコンパスを森下に変更。普段から訓練を行っているだけあり、調整が早い。
全部で15ポイントとり、スケッチも終わった所で片付け。
17:00、出洞。自分より先にコンパスをきれいにせよ、という山口の指示で、着替えより先に器具の片付けを行う。

白蓮洞
探検技術講座 狭洞の突破(松本力氏撮影)
白蓮洞
探検技術講座 スケッドによる担架搬送
【探検技術講座(松本・細野・有馬・田島・新井・倉片)】
9:00、「白蓮洞」入洞。
午前中は最北部入り口付近から「転落の壁」へ抜ける「エイリアン」ルートを通過。
講師として同行した細野は、あえて最後尾を選び全体を見ていたのだが、単純な横穴移動の中でも受講者全員のスキルはまちまちであった。
前方と後方の状況伝達の必要性、心身的なケア等々、洞内で個々が意識しなければいけないことと、リーダーとしての全体への目配せと気遣いについて洞内移動しながらレクチャーしていた。
12:20、一旦出洞。当初は洞内で昼食の予定だったが、観光センターに戻っておにぎりの昼食。
13:00、「白蓮洞」にて逆エイリアンルート通過と、担架搬送の訓練を行う。
その後、「滝観洞」の「小滝」付近にてチムニーの練習。高低差もそこそこあり、上方向だけでなく横方向に移動するときのレクチャーを行った。ついでに観光。
16:00、出洞。

【洞穴基礎講座(菊地・土田・小池・東口・倉片・吹上・松本雄)】
午前中は座学を中心とした講座。
昼食(牛丼・サラダ)を挟み、午後からは翌日行う予定だった計画渉外講座を行う。参加者が今まで作成した計画書を見せ合いながら、活動地域への渉外方法と計画書作成、緊急時の対応などを学んだ。

17:00、各講座終了。

17:30、夕食(カレー・スープ)。

18:00、鈴木がJR上有住駅に到着、合流。

滝観洞観光センター
応急処置講座 要救助者を担架へ乗せる
【応急処置講座(鈴木・菊地・山口・土田・松本力・細野・家崎・森下・東口・倉片・新井・松本雄・佐藤・田島・吹上・有馬・小池)】
19:30、講座開始。
傷病者の意識のABCや、外に伝える情報GUMBAなど、チェックポイントを教わる。
その後、個人の医療パックの中身を見せあいながら、洞内で必要なもの、必要な処置を学ぶ。ありがちなパターンとしては、バンドエイドや風邪薬は洞外で使うものであって必要ない。
20:30、4人でチームを組み、担架に乗せる際の動きを確認する。女子班の要救助者役は菊地さん。若い女の子に照れる。

21:30、講座終了。

21:40、松本雄が離脱。

測量製図講座班以外は本日で講習が終わっており、お酒をたしなむ。学生大好き・力さんを輪の中心にわいわいと飲む。
一方、測量製図講座班は測量結果を整理し、OnStationに入力。手間取ったものの、基線の印刷も行う。

24:00、宴もたけなわな所、新井が酔っぱらってトイレで爆睡。吹上が連れ出し皆で看病。社会人は気づかず爆睡。


18日6:30、起床。朝食(ごはん・味噌汁・ソーセージ)。

7:30、測量製図講座班以外の参加者は宿舎掃除。

【測量製図講座(山口・家崎・森下・佐藤)】
8:30、講座開始。各々、昨日印刷した基線に、山口が洞内で書いたスケッチを清書していく。清書を正確に行うことに苦戦し、空間を平面におとしこむセンスを問われる。
11:00、3人とも製図に目途をつけ、講座終了。

12:10、閉会式を行ってから全体解散。
細野は松本車にて仙台に向かう。菊地・家崎は滝観洞観光センターにてジンギスカン定食の昼食。

13:00、家崎が離脱。宮古経由で沿岸を北上していく。

16:00、細野はJR仙台駅に到着。新幹線で帰路へ。

17:00、家崎は岩手県岩泉町の自宅に到着。

19:00、細野は東京都小金井市の自宅に到着。


講師として参加させてもらったが、第3者として見回しながら活動すると、ビギナーケイバーには自分自身が普段無意識に取っている行動を伝えることの必要性を感じた。(細野)

今回測量を実践練習したが、初日は中々調整できなかったコンパスが、次の日にはすんなり調整できた。少しづつだが新しい技術を取り入れることができ、今後の活動に生かしたいと思う。(家崎)
(文責 家崎晶・細野誠)

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