タイトル 地底旅団ROVER元老院第239回CAVING
サブタイトル −155mの地底を求めて at 郡上市・熊石洞
分 類 合同・ファンケイビング
入洞洞穴 熊石洞
日 程 2009年11月28日(土)〜29日(日)
参加者 木嵜、細野、千葉の、村野て、芦田、佐野、田中則清(パイオニアケイビングクラブ) 以上7名
「熊石洞」は岐阜県郡上市にある深さ155mの竪穴である。地R元では合同活動を含め、この竪穴で何度か活動をしている。
今年度はCL木嵜を中心としてこの「熊石洞」を目標とし、茨城県「大久保の風穴」でのSRT訓練を重ねてきた。いよいよその成果が問われるときである。
今回は木嵜・芦田が「熊石洞」初入洞、佐野にとっては前週の洞窟救助委員会主催「熊石洞救助訓練」に続く2週連続の入洞であった。


28日20:00、村野・木嵜組は一足先に東京を出発。

21:00、千葉宅にて細野・千葉・芦田・佐野・田中が集まり、後発隊として出発する。

29日4:00、後発隊が現地到着。まだ夜が明けておらず、運転手の千葉・細野にとっては数年ぶりの「熊石洞」であったため、熊石集落への道を少し迷う。前週に来たばかりのはずの佐野はまったく頼りにならず。
先発隊の村野・木嵜組は到着するも、暗闇の中で洞口が発見できず、リギングは開始されていなかった。村野は風邪を引いており、非常に体調が悪そうである。

熊石洞・−90m地点4:30、千葉が木嵜を洞口に案内。気温は4℃と寒い。木嵜は千葉・村野に見守られながらリギングを開始。今回は通称「裏ルート」を使う。各ピッチのリギングが完了次第、木嵜、細野、田中、佐野、芦田の順番で下降していく。
佐野は数日前に買ったばかりのフットアッセンダー「パンタン(Pantin)」を持ってきたが、入洞前に千葉にばれてしまう。その場でパンタンは没収され、洞口に残置。これで地R元裏会則「フットアッセンダーは男30歳・女26歳まで使用禁止。」は事実であったことが判明した。(※パンタンは忘年会の際にガムテープでぐるぐる巻きに封印された状態で返却。ご丁寧に「30歳まで使用禁止」と書いてあった)

5:30、千葉・村野は、細野が第1ピッチを降りるのを確認してから、車へ戻って仮眠をとった。

8:30、千葉・村野が起床。すぐさまケイビングジャーナルの原稿チェックに取り掛かる。ケイビングゲレンデに来てまで編集作業を行なわなければならいないとは、これぞまさにケイビングジャーナルである。

11:30、千葉・村野が入洞開始。

12:30、第3ピッチのリギングが完了。そこへ千葉・村野が合流するも、千葉はなにやらご立腹の様子である。第3ピッチを降り、−100m地点に全員が揃うと、千葉がリギングに対して叱責する。支点のほとんどがシングルであったり、バックアップが機能していなかったり、リビレイのスラックが少なかったりしていた。リギングをした木嵜はもちろん、それに気づかなかった、もしくは気づいても修正しなかった2nd以降にも重大な責任がある。スピーディーにリギングを行なうには、1stが張ったロープを2nd以降が修正していかなければならない。思い返せば確かにおかしい箇所はいくつもあり、怒られるのも当然のことである。
千葉の怒りはなかなか収まる気配はなかったが、ここで救世主登場! 怒りながらも2m先の岩壁を這う「メクラチビゴミムシ」を発見、千葉はその採集に夢中になる。結局、採集後に回覧していた最中にチビゴミムシは逃してしまったが、千葉の怒りはなんとか収まったようである。

13:30、木嵜・田中は第4ピッチのリギング、他のメンバーは千葉を中心にホールの撮影を行なう。ストロボをいくつか使い、上からの撮影を試みたが、残念ながらイメージしていた写真は撮れなかった。

14:30、撮影を終えて第4ピッチの始点に戻ると、意気消沈の木嵜はリギングが全く進んでいない。田中にリギングを託す。千葉・村野・木嵜・芦田は出洞開始。

15:00、田中が第4ピッチのリギングを終え、希望した佐野のみが下降して−120m地点「ザマミロホール」に到着。しかし、レスキュータイムが迫っているため、すぐにデリギングを開始。

16:30、千葉・村野・芦田が出洞。その間、木嵜はひとりルートを見失い、洞内をさまよう。

17:30、千葉・村野・芦田は地権者へ挨拶。

19:00、全員出洞。外はすでに暗く、小雨が降っていた。

20:00、旧観光洞「熊石鍾乳洞」の洞口を確認。この洞窟には様々な恐竜が生息している(らしい)。その後、東京へ向けて急いで車を走らせる。

22:00、駒ヶ岳SAにて名物「ソースカツ丼」を食す。閉店にギリギリで間に合った。ここで村野車と別れる。

24:30、東京都に入る。すでに終電を過ぎているため細野が各宅まで車で送る。

26:00、全員解散。


今回は木嵜が熊石洞初リギングということもあり、かなり時間がかかってしまった。また、2nd以降が自分の役割を意識していなかったため、ロープの張り方が不十分なまま下降してしまっていた。自分がリギングをやっていないからといってお客様気分でいてはいけない。SRTでは当然「落ちたら死ぬ」わけだから、その自覚をもって注意深く行動する必要がある。
ただ、今回のように夜明け前から入洞して日暮れ後に出洞するという長時間ケイビング(地R元名物「弾丸ケイビング」)は自分にとっては初めてであったのでいい経験になった。次回の「熊石洞」までにはもっとレベルアップして、今度こそ最奥部に到達したい。(文責 佐野洋輔)
熊石洞・洞口 熊石洞・−90m地点 熊石洞・−80m地点
リギングを開始する木嵜 手直ししながらの降下 疲れ果てた芦田

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