タイトル 地底旅団ROVER元老院第185回CAVING
サブタイトル 第3次小鹿野町二子山東岳洞穴調査
分 類 調査ケイビング
入洞洞穴 二子山東岳北面尾根下の穴、二子山の水天宮の岩穴(二子山の祠穴、水天宮洞)、天風洞北の小穴第1洞、天風洞北の小穴第2洞、二子山の天狗穴

日 程 2007年1月28日(日)
参加者 千葉、村野て 以上2名
西秩父林道2001年6月、小鹿野町役場産業観光課の新井忠雄氏より電話連絡があり、二子山東岳に開口する2洞穴を確認したので調査して欲しいとのことであった。本地域は1985年にパイオニアケイビングクラブの新洞探査が入っているが、報告書類は未発行である。従って、二子山東岳周辺洞穴調査を行うことにした。
2001年6月の予備調査においては「二子山の水天宮の岩穴」を測量、同年7月の第1次調査には「二子山東岳北面尾根下の穴」を測量、さらに2002年6月の第2次調査には「天風洞」の測量を行った。
今回は一連の調査を完結すべく、東岳残り半分の新洞探査と測量を行うことを目的として計画された。


28日9:30、現地到着。気温は2度。周囲は雪景色であるが、やはり暖冬の影響か、例年よりは少ないようである。

10:00、活動開始。まずは二子山東岳山頂に向かう。登山道が整備されていて危険そうなところには一応鎖が設置されているが、足元の岩場が凍結しているため結構怖い。しかし慣れてくれば西岳の立派な岩壁なども見えて、少し景色を楽しむ余裕も出てきた。

10:30、東岳山頂に到着。山頂といっても古びた看板があるだけである。南面は急峻な断崖となっている。山頂周辺を軽く探索するが、穴らしいものは見当たらなかった。標高が高すぎるだろうか。

11:00、山頂を後にし、登山道周辺を探索しながら山を下る。股峠付近より登山道を外れ、東岳北面の岩壁基部に沿って移動。

11:30、「二子山東岳北面尾根下の穴」に到着。5m程度の小穴であるが、よくもまあ、こんな変なところに穴が出来たものである。洞口には小さな氷筍が出来ていた。ここでGPS測定を行う。

12:00、さらに基部に沿って東へ移動し「二子山の水天宮の岩穴」に到着する。この穴は洞口は立派だが、意外と奥行きがない。内部には祠が祀られており、たまに参拝者が訪れるのか供え物が置かれていた。

12:30、岩壁に沿って標高を下げ、「天風洞」に到着。この付近で2m程度の小穴2本を確認。あまりに小規模なので見なかったことにしたいところだが、人が入れてしまったし二次生成物もあることから、仕方なく測量することにする。スケッチ村野、コンパス・メジャー千葉の体制でてきぱきと終わらせた。洞内にこれといった特徴もないので、名称は「天風洞」に近いものから「天風洞北の小穴第1洞」「天風洞北の小穴第2洞」とした。

13:00、岩体基部に沿って今度は東岳の南面に移動し、昼食を取る。日当たりは良いものの、じっとしていると寒さが身にしみてくる。

13:30、探索再開。南面はクライミングのゲレンデとなっており、多くのクライマーで賑わっていた。こんなところでつなぎ姿で歩いているのがなんとなく場違いな気がしてくる。よく見ると随分と上の方まで登っている人がいるではないか。同じ石灰岩を活動の場としているものの、こんな明るい中で岩壁を登るのは想像するだけでも怖い。休憩中のクライマーと情報交換を行う。

14:30、「二子山の天狗穴」に到着。この洞穴は1985年、パイオニアケイビングクラブによって確認されたものである。洞口は大天狗小天狗の祠の右側約5m地点に開口している。洞口から1m程度で狭洞となるが、ヘルメットを外して通過すると人が立てる空間となる。形態は母岩の割れ目に沿って発達した単純なものであるが、奥にはフローストーンも見られ、今回の活動でようやく穴らしい穴に入った印象である。スケッチ・コンパス千葉、メジャー村野の体制で測量を行う。

15:30、測量終了。「二子山の天狗穴」を後にする。

16:00、現地出発し、16:30、久しぶりに赤谷温泉小鹿荘にて入泉。

17:30、秩父市内の「そば処大むら」にてわらじかつ丼を食し、19:30、解散となった。


今回の調査活動において、二子山東岳北面に新洞2洞、また南面に1洞を確認、各洞穴の測量を行った。全調査活動を通して計6洞を調査したこととなる。二子山は母岩自体の標高が高いため、大規模な洞穴の存在は期待薄のようである。これまでの成果について、近日中に報告書にまとめて公表したいと考えている。(文責 村野哲雄)
二子山・西岳 二子山・東岳 二子山の天狗穴
東岳からみた西岳(標高1165.8m) 東岳の急斜面で山狩り 二子山の天狗穴

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