タイトル 地底旅団ROVER元老院第168回CAVING
サブタイトル 第52次内間木洞調査委員会プロジェクト at 山形村・内間木洞
分 類 合同・調査ケイビング
入洞洞穴 内間木洞、レザーケイブ
日 程 2005年2月10日(金)〜12日(日)
参加者 千葉、村野て、黒田、星野、村上、本田、菊地敏雄、松本力(以上、東山ケイビングクラブ)、向山満(NPO法人コウモリの保護を考える会)、後藤聡、森住貢一、石川典彦、木崎裕久、松澤亮(以上、東京スペレオクラブ)、塚本有記(ケイビングクラブ蜘蛛の糸)、中野亜由美(山口ケイビングクラブ)、石山慎弥(パイオニアケイビングクラブ)、鶴巻琴子(亀戸ケイビングクラブ)、吉本亜裕美(京都大学探険部)、イセーンコ・イエフゲーニ(北海道大学探険部)、脇長、毒島由香(以上、東海大学探検会)、中込幸子、野口知子、小田桐慧(以上、立教大学探検部)、小倉慎吾、杉田寛臣、諸田正宏(以上、弘前大学探険部)、山口真也(明治大学地底研究部OB)、大野真由美、片山桂(以上、岡山大学ケイビング部OG)、高橋亜紀(ガールスカウト東京28団)、松本晶、椰野敬子、小林憲昭、森口信雄、大脇健、大岡真一郎(以上、無所属) 以上38名
内間木洞・間違いだらけの案内板前1995年から「東山ケイビングクラブ」を中心に行われている内間木洞調査委員会プロジェクト。今活動日程は2月10日(金)〜12日(日)である。
「レザーケイブ」の最終再測量と、氷筍祭りに伴うファンケイビングを目的として企画された。


10日20:30、東京府中を出発。出発前に東北道が一部通行止めという情報を得たため、各運転手は覚悟を決める。しかし、宮城・岩手では雪が降っていた
ものの通行止めは解除されており、無事に高速道路を通過することが出来た。


11日4:30、滝沢ICを降りる。ICを降りる直前で、1台の車が路肩の雪に突っ込んだ状態で停まっていた。周囲を見ると、歩いている人やジャンプをしている人が見えたが、「雪道の準備をしてこなかったんだろうなぁ。」とそのまま通過。しかし、その後1本の電話が・・・。なんと、停まっていた車は同じく東京から来ている東京スペレオクラブの車だった。ガス欠ということで、千葉・黒田が救助へ向かう。

5:00、コンビニで朝食・昼食を購入。また、ここから先の峠に備えてチェーンを装着し出発。

8:30、内間木ビジターセンター到着。宿舎へ個装の運び込み、ファンケイビングの班割を行う。稲妻洞、風寒洞、北洞の3コースを希望やスキルに応じて各自コースを選択する。

9:00、千葉・黒田は買い出し&イセーンコ(通称:ゼニャ)の迎えのため出発。それ以外のメンバーは各班に分かれて入洞準備を進める。


【稲妻洞班(石川・松澤・石山・本田・大野・片山)】
10:00、入洞開始。「千畳敷」にて氷筍を鑑賞しながら稲妻洞入口まで向かう。氷筍のすぐ脇を通るため、折らないように慎重に通過。洞内は水量が少なかったため、落差「魔のチムニーbP」「同bQ」を共に通過せず、難なく下層ルートを通過。途中、ムーンミルク「ボンボリ流し」を見学し、「銀河の滝」に40分ほどで無事到着。

11:00、写真撮影後、今度は「魔のチムニーbP」「同bQ」経由で戻ることにする。途中、分岐点「稲妻ジャンクション」でルート喪失。聞けば、内間木洞初心者定番の迷子ポイントとのことであった。

13:30、洞口付近にて偶然ゼニャと遭遇。時間に余裕があったので一緒に北洞に向かう。途中、北洞に詳しい中野さんとも遭遇したので一緒に最奥部を目指す。

15:30、出洞。


【風寒洞班(村野・山口・鶴巻・杉田・小田桐)】
10:00、入洞開始。狭洞部「押しの一手」を通過し、風寒洞に突入する。途中、3箇所にラダーを設置しながら進み、「宴会ホール」に到着。ホール上層のカルサイト結晶の美しいリムプールや、らせん状のヘリクタイトの観察を行った後、「竜宮の館」へ移動。ここでも純白の二次生成物群を堪能した。

14:30、一旦出洞してビジターセンターへ戻ったが、その場にいた石川さんから、稲妻洞の「魔のチムニーbQ」下層水没部が開通しているとの情報を聞き、諸田君も加えて急遽稲妻洞に入洞することにした。30分ほどで「銀河の滝」に到着。

16:00、出洞。


【北洞班(後藤・塚本・松本親子・小林・森口・椰野・大脇・大岡・星野・中野・小倉・吉本・中込・脇・野口・高橋・村上・毒島)】
10:00、19人という大所帯となったため、4班に分かれて行動開始。人数の多さから、途中で北洞最奥部「断層の間」と「うらぎりのホール」へ進む班の2つに分かれる。
星野・村上・高橋がいる班は、まずは「うらぎりのホール」へ。ホールではコキクガシラコウモリ・コロニーを見ることが出来た。大量のグアノと戯れた後は狭洞部「人選の門」を通過、真っ白なフローストーンを見学する。
その後「断層の間」へ移動、割れ目系を観察する。帰路は登り返しにくく、ここで村上は「自分の力だけで絶対に登るっ!」という誓いを立てたため暖かい目で見守る。色々なパターンを試し、自力で登ることに成功。こうやってスキルアップして行くんだ・・・と思った。

17:00、出洞。


【レザーケイブ班(千葉・黒田)】
13:30、買い出し終了後、3回目となる「レザーケイブ」測量へ向かう。思い起こせば、1回目は2班体制で行ったものの別班が大誤差により製図放棄(再測量へ)、2回目は新洞部発見と千葉発熱により完了しなかったのであった。今回こそ完了させねばと気合半分、嫌々半分。
洞口までは雪で埋没した道なき道を進むことになるのだが、山口・立教大に「ファンケイビング前に道をつけておくように」と指示しておいたため、氷筍祭りの露店主から頂戴したタイヤキをほお張りながら遠足気分で進む。しかし、1/3も行かないところで道はなくなり(タイムオーバーだったらしい)、その後は八甲田山雪中行軍のごとく、時折胸まで埋まりながら洞口を目指す。意味わかんない。。。

14:00、洞口到着。残念ながら洞口は埋没していなかった。昨年同様に洞内は凍結しており、氷筍や氷ヘリクタイトが観察できる。スケッチ黒田、コンパス&メジャー千葉の体制で、テンションをあげながら測量を進める。

18:00、レスキュータイムとなったところで村野・星野・山口が様子見に来る。もう少しで終わることを伝え、測量を続行する。

18:30、測量完了。暗闇の中をビジターセンターへ帰るのであった。


18:00、べっぴんの湯が改装(大浴場工事中)につき、数回に分けて入泉に向かう。

20:00、夕食。事前から菊地さんよりテーマは鍋と指定されていたため、「海鮮&豚キムチチゲ鍋」と「鶏の水炊き鍋」の2種類。冷えた身体にアツアツの鍋、穴話と盛り上がりながらの夕食となった。

23:00、ゼニャのロシア氷河洞窟や松澤さんのカムチャッカ火山DVDを鑑賞しながら順次消灯したのであった。
レザーケイブ・洞口 レザーケイブ レザーケイブ
埋没していなかったレザーケイブ洞口 測量班2人だけの氷筍祭り・・・ 氷のヘリクタイト

12日7:00、起床。朝食後、撤収作業班とファンケイビング班に分かれて活動する。


【稲妻洞班(菊地・森住・ゼニャ・小林・森口・梛野・大脇・大岡・村上・高橋・毒島)
9:00、入洞開始。「ボンボリ流し」でムーンミルク観察。その先の「銀河の滝」では、落ち口までヘッドランプの光が届かず、とても高く感じられた。滝付近には過去の滝跡も観察できた。
帰路は村上・高橋は隊列についていくのがやっとだったが、菊地さんがずっと一緒にいてくれたので心強かった。「魔のチムニーbQ」下層部では「普段はこの先の通路には水があるんだよ。水があったらここを9mぐらい登るんだよ。」などと説明してもらった。村上は「稲妻洞にはコウモリはいないのですか?」と質問すると、「あれ?いたのに見てなかったの?」とキクガシラコウモリを見つけてもらった。最後にウサギコウモリも観察することができた。

11:30、出洞。


【北洞班(千葉、黒田、村野、山口)】
9:30、入洞開始。まずは黒田のフェレットと氷筍の記念撮影。

10:00、まずは「うらぎりのホール」へ向かう。コキクガシラコウモリ・コロニーを観察していたら残り時間が少なくなってきたため、足早に移動開始する。久光支洞「観覧の回廊」からフローストーンの急斜面を登って「空中庭園」へ。ここはもっとも新しく発見されたところだけあって二次生成物群が美しい。帰路は「観覧の回廊」へ−約15mのクラックを一気に降り、狭洞部「人選の門」を速攻通過。洞内マラソン状態で「神秘の門」を矢継ぎ早に潜り抜けると、そこには氷筍観察会の参加者が目を丸くしていたのであった。

11:00、出洞。


【撤収作業班】
9:30、ファンケイビング班が洞内へ消えるのを待ち、「使用前よりも綺麗に」を合言葉に清掃開始。

11:30、ほぼ完了したところで、内間木集落の方々が振舞う熊汁を頂く。臭みはなく、ニンニクが効いていて身体は暖まる。そしてなぜか食欲も増進されたようで、自腹で数名がたい焼きを購入していた。


13:30、ビジターセンター離脱。地権者:内間木さんに挨拶をしてそれぞれ帰路へ。途中、またもや東京スペレオクラブ号が路肩に落ちてしまうというハプニングもあった。
今回は出発時間が遅くなってしまったため、恒例の冷麺は諦め、長者原SAで名物のタン塩丼を堪能した。
その後、吹雪となり東北道通行止。しかし、ギリギリのタイミングで途中下車させられずに済んだ。

25:00、東京府中へ到着。解散。


今回で6年に渡った内間木測量合宿はひと段落した。長年の積み重ねの結果、内間木洞も総延長が伸び結果を出せたのではないだろうか? 測量した千葉・黒田もファンケイビング三昧だった者も満足した合宿であった。(文責 星野亜沙子・村野哲雄・村上桃子・本田佳吾)
内間木洞・千畳敷 内間木洞・千畳敷 内間木洞・北洞・空中庭園
千畳敷」の氷筍(ゼニャ撮影) フェレットめいちゃんと氷筍 「空中庭園」のカーテン

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