タイトル 地底旅団ROVER元老院第165回CAVING
サブタイトル 疾風の洞穴、怒濤の冷麺 at 岩泉町・素岩の穴
分 類 合同・ファンケイビング
入洞洞穴 龍泉洞、素岩の穴
日 程 2005年11月12日(土)〜13日(日)
参加者 千葉、黒田、村野て、菊地敏雄(東山ケイビングクラブ)、光田克朗、塚本有記(以上、ケイビングクラブ蜘蛛の糸)、山口真也(明治大学地底研究部OB) 以上7名

東山ケイビングクラブによる「素岩の穴(はだかぐらのあな)」現状確認活動に便乗させていただくことにした。また、年末年始に行われる「第2次龍泉洞測量調査」の事前打ち合わせも兼ねた。
「素岩の穴」は、1970年に日本大学探検部らによって調査が行われた東北地方最深クラスの竪穴(−87m)である。日本唯一のV字型竪穴(洞口から最深部に達すると、反対方向へ同様に昇りとなる竪穴)ということであるが、洞穴情報が少ない上に洞内水位の変動が激しいなどの理由から、この穴を訪れるケイバーはほとんどいないとのことである。


12日(土)20:00、東京都府中市を出発。
天気予報によると、明日の盛岡市最低気温は2℃という。菊地さんからの連絡によると、現地では空から白いものがちらついているとか。何も知らずに薄着で参加してしまった村野は、早くも先行きが不安になるのであった。寒さにはめっぽう弱いのだ。骨まで冷えちゃうから。


13日(日)6:00、現地到着。空は良く晴れており、予報通り寒い(途中の早坂峠の温度計は氷点下1度を示していた)。もう温度計は見ないことにしよう。
車内でシュラフに潜り込み、しばしの仮眠を取る。

8:00、覚醒。おもむろに車内で朝食を取っていたところ、菊地さんらが到着。
塚本さん、光田さん、山口君は「素岩の穴」のリギング作業へと向かっていった。菊地さんと地R元組は「龍泉洞」へと移動。

8:30、「龍泉洞」入洞開始。さすがに11月となると、日本三大鍾乳洞の1つといえども洞内は閑散としている。観光ルートを一通りたどりながら、年末年始の測量活動におけるベンチマーク設置ポイントや測量エリアの確認作業、測量上の注意点などの確認を行った。この季節になると洞内の水量が7月よりかなり減っており、前回は水没してよく見えなかったところもかなりはっきり見えるようになっていた。
菊地さんによると、年末にかけてさらに水量が減るそうだ。ってことは、夏は水没して入れなくなってしまうところにも入って測量できるってことだな。うれしいやら悲しいやら(笑)。
この測量作業と同時に、「第3地底湖」付近に放置された木材撤去作業を行うことも検討された。

9:30、出洞。やっぱり洞内の方があったかくていいや。近くの土産物屋を物色したあと、安家地区に向けて移動開始。

10:30、安家地区追子沢に到着。沢沿いの林道に車を止め、入洞準備をしているところに塚本さんがやってきた。塚本さんの先導で洞口へ。林道を外れて素岩沢を200mほど登ると、沢の真ん中に大きな石灰岩がデンと腰を据えていた。洞口は基部から少し上ったところに直径1mほどの竪穴状に開口しており、下から見上げたのでは分かりにくい。

11:00、「素岩の穴」入洞開始。まずは村野が降下していく。最初は下り斜洞だが、7〜8m行くと、垂直に10mくらい落ちていた。そこを降下すると「第1テラス」に到着。テラスといっても結構急な下り傾斜で、おまけに礫が堆積しているので迂闊に歩くとすぐ落石を起こしてしまう。ちょいと神経を使った。
「第1テラス」からさらに降下しようとしたところ、下から電動ドリルの音が聞こえてきたのでコールをすると、「もうちょっと待ってて」と、山口君の返事が返ってきた。そこで後を追ってくる黒田にも待機を指示。村野は特にすることもなく、ヘッドランプを消してボケっとして過ごす。腹が減って寝そうになった。
30分も経っただろうか、下からOKのコールが来たので、上で待機しているはずの黒田にも降下を指示。・・・が、返事がない。何回コールしてもシ〜ンとしている。不審に思い、1つ上のディビエーションまで戻って呼んでみる・・・静寂。また1つ登って叫んでみる・・・沈黙。もともと黒田が風邪気味だったこともあり、「ひょっとして急に具合悪くなってみんなで山から担ぎおろしているんじゃないか」「それとも深夜の移動だったので、みんな疲れて寝てしまったのだろうか」などと不安に駆られながら、とうとう洞口直下まで登ってしまった。すると、はるか遠くから皆の談笑が聞こえてくるではないか。どうやら待ち時間にみんなでランチを楽しんでいたらしい。何だ(怒)。だったら俺も誘ってくれよ、ったく!(笑)

気を取り直して皆で再入洞。村野、黒田、千葉、菊地さんの順で降下する。
「第1テラス」より下は、竪穴というより狭くて急な斜洞といった印象である。ボアパッセージであることがわかるポイントもあり、その点は興味深かった。「踊り場」と呼ばれるホールの先の狭洞部を抜けると、再び急な下り斜洞となり、小ホール「戻りの間」で光田さん、山口君と合流した。
「戻りの間」から先は礫の堆積した緩い斜洞となり、その先は5mくらいの段差になっている。この段差を降りた先が最深部らしいのだが、スタティックロープが「戻りの間」で終わってしまったため、ここで引き返すこととなった。地R元組のタイムリミットも迫り、わき目も振らずに急ピッチで上昇する。

14:30、出洞。山口君がまだデリギングの最中であったが、地R元組は遂に制限時間一杯となってしまい、慌しく撤収。疾風のように現地を後にするのであった。
そして盛岡市内「盛楼閣」の冷麺を怒涛の勢いですすり上げたら、東京目指して一目散。

25:30、東北道において数十メートル先でのトレーラー横転に遭遇、ギリギリ回避しながら帰京、解散となった。


地R元としては、もはや"おなじみ"となりつつある岩手弾丸活動(笑)。村野個人としては初めての経験であったが、やっぱり岩手は遠いなぁ〜、冷麺はうまいなぁ〜と感じる活動であった。
「素岩の穴」は、二次生成物が少なく、全体的に地味な洞穴ではあったが、初めての穴はやはり楽しい。また訪れる機会があれば、今度はV字反転の先、最奥のホールまでチャレンジしたいものである。(文責 村野哲雄)

龍泉洞 素岩沢 素岩の穴・洞口
龍泉洞観光部での打ち合わせ 枯れ沢をアプローチ 洞口出現
素岩の穴・−80m地点 素岩の穴・−80m地点 素岩の穴
戻りの間でハイ、ポーズ! 全体的に通路は狭い 急ピッチで登り返す

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