タイトル 地底旅団ROVER元老院第164回CAVING
サブタイトル 奥多野かんな姫計劃・第3次神流町旧万場地区洞穴調査
分 類 調査ケイビング
入洞洞穴 下穴(仙人窟、蛇窟)
日 程 2005年10月22日(土)〜23日(日)
参加者 千葉、村野て、細野、星野、村上、本田圭吾(無所属) 以上6名
下穴・洞口2000年から発動した奥多野地域調査「奥多野かんな姫計劃」。2005年1月「立処西尾根の蝦蟇穴」測量をもって第1章立処山を終え、報告書を発行することができた。第2章は旧万場町地区、叶山麓、持倉地区など神流町残地域、及び鬼石町地区における調査となる。
本活動は明治初期の地誌にも報告されている「下穴」測量を目的として企画された。また、過去の測量図によると単純形態の洞穴のようなため、測量講習も兼ねることにした。


22日20:00、東京府中の千葉宅出発。天気予報によると今晩は雨。気温と共に天候悪化が見られる。現地ではテント泊の予定であるため、強風、豪雨、低気温になるのでは・・・と、集合時点より不安が募る。

21:00、不安と天気予報通り、天候が怪しくなる。秩父・正丸峠は気温10℃、稲光、小雨がぱらつく。

21:30、奥多野地権者「木古里」へ連絡。突然ではあったが「木古里」に泊めさせていただけることになった。その後、風雨も強くなってきた。

23:00、「木古里」到着。飲みながらブリーフィング。

25:30、消灯。


23日6:30、起床。朝方まで強風雨が続いており、「木古里」の有難さをいま一度実感する。目がテン、マジレンジャーを見ながら朝食、準備。地権者孫娘の野々香からは自作団子の差入れが届き、ありがたく頂戴する。

8:30、墓参り後に「木古里」出発。

9:00、坂丸林道起点に到着。林道工事中に付き車両通行不可となっていたため、林道起点にて準備。

9:30、徒歩で林道アプローチを開始、途中から沢沿いの踏み跡を進む。1999年に一度訪れたことのある千葉の記憶によると、「立派な登山道があるから、すぐに見つかる」と言うことであったが、登山道と呼べるものではなく、更に随所で崩壊・決壊。地形や道は大変化、そして千葉も痴呆が始まっており、なかなか確認できない。個々に持ったプロット地形図を頼りに分散し、山狩りが始まる。

11:00、千葉がホイッスルを掻き鳴らし、一旦集合してミーティング。更に上流部へ山狩りポイントを移すことにした。

11:30、村野が洞口発見。ホイッスルにて全員集合をかけ、洞口前で昼食をとる。

12:30、入洞及び測量開始。人数的には2班組めるが、半分が初測量であるため、1班で行うことにする。体制は平面スケッチ星野、縦断スケッチ細野、コンパス村上、メジャー本田君、スケッチサポート千葉、コンパス&メジャーサポート村野。
星野は冒頭の洞口セクションから千葉に罵倒され、開始より数分も経たないうちから顔を赤らめ涙目になる。そんな星野を横目に細野は、縦断スケッチをしながら洞口から洞口ホールへ移動。洞内では村上と本田君がポケットコンパスの読み方、メジャーの張り方などの指導を受けながら、洞口ホールの測量を始めていた。星野は相変わらず洞外で罵倒され、時折、棒で叩いているのか鈍い音がする。
そんななか、洞口ホールにて新洞部(未測量部)を確認。編成を組み直し、村野・細野・村上・本田君で測量を行う。

17:00、タイムオーバーにより、洞口ホールのみ測量完了。次回の起点となるマーカーのみ残す。

17:30、弾丸で洞内全体を探検。想像していた以上に支洞やループ箇所があり、ざっと見ただけでもあと1回の測量では完了しなさそうな気配が漂う。再奥部付近には筆で書かれた壁書が多数あり、ほとんどが入洞記録(村名と氏名)であるが、中には「洞故多蝙蝠〜」という記載も確認できた。他団体から「江戸時代の落書がある」と聞いていたが、文体から明治年間のものと推測していたところ、「明治十一年」という文字がが確認できた。また、コキクガシラコウモリが乱舞していたが、コロニーは確認できなかった。

18:00、出洞。洞外に出たものの外は真っ暗。洞内では「寒い・・・。」を連呼していた村上だったが、川中へ足を踏み外しても無言。足元をヘッドライトで照らしての下山となった。

19:00、小鹿野町名物「わらじカツ丼」で夕食。1998〜99年に行った「小鹿野町藤倉地区洞穴探査」以来の名物食に、千葉と細野はあのころの活動を懐かしむ。

22:00、東京府中にて解散。


今回の基線距離は約45m。殆どが洞口ホールの放射距離となってしまったが、測量初心者の星野、村上、本田君にとっては良い勉強が出来たのではないだろうか。次回測量は洞口ホールからとなる予定であるが、通路が想像以上に複雑に入り混じっているように感じられたため、測量は当初の予定通りには行かなそうである。
また、壁書の全解読はもちろんのこと、なぜこれほど多くの探訪者がいたのか興味津々である。
本活動では洞口確認に手間取り、大幅なロスタイムがあったあったが、並行して報告書用GPS測定も行ったため、次回からは一直線でたどり着くことができるであろう。(文責 細野誠)
下穴・洞口 下穴・洞口ホール 下穴・最奥部付近
ポケットコンパスの使い方を教示 洞内で実践講習 最奥部付近の壁書

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