タイトル 地底旅団ROVER元老院第134回CAVING
サブタイトル 日本洞窟学会第30回大会・平尾台大会
分 類 大会ケイビング
入洞洞穴 千仏鍾乳洞、牡鹿洞、目白洞、目白穴、雷神洞、青龍窟、秋芳洞
日 程 2004年8月17日(火)〜22日(日)
参加者 千葉、細野、雨宮、黒田、宮野原、渡辺、鈴木ほか 以上参加者約130名
ポスターセッション「地底旅団ROVER元老院」としては6回目となる俗称:ケイフェスへの参加である。当初は不参加予定であったが、大会実行委員長勅令により急遽参加決定、どうせなら大会を少しでも盛り上げようとポスターセッション、写真コンテストにも参加することにした。当然、スタンスは地R元的である。
また、前述したように当初は不参加であったため、旅団員も四方より平尾台へ集結する形となった。


17日、千葉は亀戸ケイビングクラブ主催「第12次沖永良部探検隊」へ参加するべく、羽田より鹿児島経由で沖永良部へ向かう。鹿児島空港着陸10分前、乗務員により沖永良部便が台風15号により欠航と告げられる。・・・・。翌日便へ振り替え、観光案内所での情報収集後に鹿児島市内へ向かう。バス内でフェリー会社へも問い合わせするが、やはり条件付き出航とのとこである。
なんとなく聞いたことのある天文館通りで下車、ヒアリングでネットカフェを探し、再び情報収集。すでに海上は荒れており、フェリーよりはまだ飛行機の方が可能性が高そうである。ビジネスホテルにチェックイン後、ひとり淋しく郷土料理を満喫するのであった。


18日9:00、鹿児島空港で搭乗を待っていると、またもや10分前に欠航となる。徳之島便や那覇便が出ているのが恨めしい。残3便の出航&空席にかけ、空港1日待機の決意をする。

14:00、欠航。売店を片っ端から入り、かるかん・春駒・薩摩揚げはもう見たくないほど試食する。

15:00、欠航。カウンターで聞くと、明日は飛ぶであろうが空席が出る可能性は低いとのことである。沖永良部隊へキャンセルを伝える。
取りあえず、奥多野かんな姫計劃で世話になっている地主孫へかき氷しろくまを送ったところで、奄美諸島与路島で洞穴調査をしていた鈴木に電話を入れてみる。鹿児島市内で夜行バス福岡便を待っているとのことであったため、大分便に振り替えて待っているように指示する。

17:00、拉致完了。魅力的な観光スポットはないが、お約束のように2人で西郷洞窟へ向かう。・・・やっぱり穴ではない。目の前の長寿温泉で汗を流し、西郷隆盛像を鑑賞。上野、沖永良部と3体しか銅像がないとするならば、国内西郷像は制覇したことになる。あまり嬉しくない。
JR鹿児島中央駅前でまたもや郷土料理をつまみとし、23:00夜行バスで移動開始する。やっと嵐になってきた。


19日、JR大分駅前にいた。再びJRに乗り、約90分かけて佐伯市まで戻る。穴禁断症状がでているので、観光洞「風連鍾乳洞」へ行こうというのである。
JR佐伯駅に到着すると、想像していたのとは違っていた。寂れている。バスは1時間1本で、しかも出発直後である。時は金也、タクシーへ乗り込む。見る見るうち金額は上がり、5000円目前となる。すると運転手さんが学生だろ?とメーターを倒してくれ、2q半まけてくれる。
「風連鍾乳洞」到着。すると「増水により閉洞」という札がかかっている。2年前第85回CAVINGでは数分遅くて入れなかったが、今回は雨か。祟られているんだろうか?既に穴単価は6500円となっているため、取りあえず管理事務所へ向かう。情に訴えると、水没部まで案内してくれると言う。レアな状態を解説付きで見学させていただき、コウモリ生態レクチャーの御礼にと過去のケイビング大会資料を頂いて、再び大分へ向かった。
途中、高知県室戸岬にいる宮野原と連絡を取る。別府経由で博多に一泊してから平尾台大会へという予定らしい。別府以降を全てキャンセルするように一方的に指示して電話を切る。

13:00、別府到着。駅前で観光協会員を名のる人物と宿の交渉、@4000円で宿泊先を手配する。
千葉・鈴木は地獄めぐりへ向かう。別府と言ったらこれしかない。途中、激辛だんご汁や地獄蒸しプリンを楽しみながら、全9地獄を巡る。やっぱりお気に入りは血の池地獄である。

14:30、宮野原捕獲。既に宿を押さえていることを伝え、竹瓦温泉へ向かう。お目当ては砂風呂であったが、9月末まで改修工事ということで、地味に温泉を楽しむ。
その後、歓楽街のお誘いを振り払いながら居酒屋へ行き、郷土料理を楽しむ。宮野原・鈴木は関サバを食べたことがないというので、本日の相場を聞くとmax価格の@6000円。千葉様おごりということで姿作りを注文する。サンマ刺身のように喰らう宮野原に制裁が下ったのであった。(関サバの独り占め発覚でボス千葉にブン殴られ、一瞬だけお花畑に強制アストラルトリップができた!現世に戻れてよかった・・・)

23:00、東京組(細野・雨宮・黒田・渡辺)は車両にて府中を出発する。別府組は宮野原虐めに徹するのであった。
風連鍾乳洞付近 風連鍾乳洞 風連鍾乳洞
観光洞への入口 通路にまで水があふれる 観光なので泳ぐ気にもなれず・・・

20日10:00、東京組は平尾台に到着、別府組も特急+タクシーで台上にあがり合流する。大会参加手続を済ませ、ポスター展示、写真コンテストを展示する。ポスター・タイトルは「奥多野かんな姫計劃・洞穴探検絵巻における田戸呂山鐘乳穴 〜立処鍾乳洞との比較考察〜(Tatoro-yama Kanachi-ana cave, pictured in the scroll of a cave exploration trip, written in the Edo period)」。奥多野かんな姫計劃における絵巻中間報告である。写真コンテストには千葉が洞窟部門と洞窟探検部門に各1点、雨宮が洞窟探検部門に1点出展した。我々以外は一眼レフで撮影したもので、「現場監督」で撮ったなどと申し訳なくて言えない。タイトルも全て映画やドラマをもじったもので統一した。

11:00、千葉は学術講演を聴講、その他は観光洞巡りへ向かう。

14:00、ポスターセッションでは上野先生から学生まで幅広く見て頂けた。韓国隊にはいつのもにやら居着いたマスコットキャラクター「あなうさ」が好評であった。
行橋市内で入泉・食事後、幕営地にて地R元+αで飲む。その間に複数回お誘いがあったため、千葉・宮野原は意を決して韓国隊と合流する。
千葉の座ったテーブルは、日本人は森住さん・田村君に対し、韓国人7名。嫌な予感がする。自己紹介をしたところ、チェ先生から韓国焼酎が注がれる。後で聞くところによると、一人1本持ち込んだらしい。案の上、返杯という慣わしにより、返しても返してもすぐに戻って来てしまい、あっという間に致死量に到達。誰かが昇天した千葉をテントへ投げ込み、旅団員によって介抱され、黒田によってほほを叩かれ続けるのであった。時間差で宮野原も敗退。
平尾台自然の郷 平尾台分校 目白洞
幕営地「平尾台自然の郷」 ポスターセット完了 看板巨大タイヤで記念撮影

21日9:00、各巡検を開始する。
【雷神洞ファンケイビング(細野・宮野原)】
九州大学探検部3名の案内、参加者はコリアンケイバー4人を含む全国津々浦々より参加のケイバー10人であった。
宮野原はケイフェス初参加ということで、少々構えていたのだが何のことはない、すぐに気も緩む事件が起きた。参加者の一人がとある事情で遅れるとのことで、皆はそよ風に吹かれながら待っていた。小1時間ほど待った頃であろうか、到着とのことで早速、皆で「雷神洞」へ向かう。細野の48個LEDヘッドライトに驚かれ、多少話が盛り上がりながら10分程して現地に到着。よくよく数えてみると人数が足りてない。そして次の瞬間・・・「すいません!待っていた人をそのまま集合場所に放置して来てしまいました!」へっ?!ワンテンポ置いて笑いがこみ上げて来た。ってか、待ちメインの人忘れるって・・・なかなかこんなことってないので新鮮だった。しかもこれで終わらず、その後に自力で駆けつけたその人と、迎えに行った案内人さんはごくごく近距離ですれ違っていたのに気付いてなかった・・・。
岩の隙間程度の第4洞口より、約3m垂直に下る。洞内からの涼しい風と、近くの水流音を感じながら、目の細かい泥の洞床をグチャグチャと進んで行った。すると突然、最北の大ホールへと到達。一休みとなった。コリアンケイバーより「紅参」なる甘苦い飴を頂く。
大ホールより水流方向へ戻る。同行者に許可をもらい、宮野原と先陣を切り水流へ足を沈め進む事となった。中腰、ひざ水没、そして、全身。膝立ち出来る程の天井高も少なく、ひたすら匍匐前進。数箇所で顔半分浸かりながら進む。約100m程水流中を匍匐前進。宮野原はリアル鬼ごっこ的追尾観念に追われるかのごとくひた進んでいた・・・。身体が冷えて来た頃に外光にありつく。第2、第3洞口。更に水流に浸かり10m程進むと、第1洞口の流出口へと到着した。
100m近く水流に浸かりながらの匍匐前進は以外に楽しかった。出洞直後は「もう雷神洞には来ないな・・・」と言ったが、来たらまた水流匍匐を楽しんでいる自分の姿が浮かぶ。

【青龍窟ファンケイビング上級班(黒田)】
案内役は九州大学探検部によって行われた。・・・ので、多少段取りが・・・。でも、それが学生のかわいいところ??頑張り屋さんのリーダー水之浦君が必死に英語でコリアンケイバーに説明していたのが印象的。
洞内は3層から成り立っており、午前中は主にトレンチのある最下層を探検。水量は膝下くらい。午後は別ルートで「田代の岩屋」方向へ進んだ。途中、ダムのような滝や幾重にも折り重なったカーテンのような鍾乳石、きらきら輝く方解石の結晶などを観察。
青龍君というナゾの物体も紹介された。・・・石筍に土をもって龍っぽくしてるのだけど、えらい微妙(笑)。
最後はひたすら上へ上へと進む。はっと上を見たら外光が見えて、なぜかものすごく感動。
洞口前の滝で装備洗いをしていたら、学生につなぎやインナーを指差され、あれこれ聞かれる。社会人ケイバーの成金っぷりを発揮。それにしても、まわりは学生&コリアンケイバーだけだったので、とても新鮮な気分だった。

【青龍窟ファンケイビング中級班(渡辺)】
やはり九州大学探検部案内のもと行われた。
「青龍窟」は古くから修行僧の修行場所として知られており洞内には大きな祠がある。また観光洞でもあったため石階段がある。
洞内の階段を進みわき道に降りていくと、大理石でできた水路になっている。大理石の上を流れる地下水は冷たく、幻想的で、思わず全員で寝ころびライトを消して休憩をした。奥にすすむと大きなホールがあり、白いテープで四角く囲った場所がある。そこにはげっ歯目のものらしき獣骨があった。青龍窟は落盤帯でナウマン支洞も沢山の落盤から出来ている事がよくわかる。ナウマン支洞を後にし洞口を目指すが落盤帯であるため足場がぐらつき何度か肝を冷やす思いをした。
「青龍窟」は大理石の美しさと落盤帯の力強さを併せ持った洞窟であると感じた。

【洞窟生物学講習(鈴木)】
曽根さんによって「目白洞」「目白穴」で行われた。
分校体育館で座学を30分ほど行い、「目白洞」の非観光部に入る。水流沿いにいる生物を実際に見つけて、それを元に講習を行うという形式で進められた。普段は意識もしない岩の下をひっくり返し土に光を当て眺めていると、1oほどのトビムシや蜘蛛が動いている。その他にも生物が潜んでいそうなポイントや美味しそうな?土の見分け方、洞穴内の生態系の話などを詳しく教えてもらった。ファンケイビングとは違い小さな洞内生物から見る洞穴はとても大きかった。
目白洞は大きな洞穴だが、生物を探しながら進んでいると3分の1も行くことができなかった。じっくり洞穴を楽しめるという点で今回の生物講習はとても有意義だった。

【花崗岩洞窟学講習(雨宮)】
講師の方から生成過程を丁寧に説明してもらうが半分くらいしか理解できずに「大谷平成洞」に入洞。花崗岩洞穴自体初めての体験である。洞内は上層部は直径5メートルもあるような大きな花崗岩が重なり合うようにして構成されている。下手に洞壁等にさわると崩れるんじゃないかと思うほどの構造に圧倒されつつ下層部に降りると、ちゃんと洞穴の構造をしているのが非常に興味深かった。しかも、二次生成物として洞窟サンゴが出来ているのには驚いた。
しかし、花崗岩の並びかた、洞内の構造から行くと絶対に測量したくないと思わせる洞窟であった。

【地質地形学講習(千葉)】
受講する予定であったが、食事はもちろんのこと、現役で酔っぱらっているらしく14:00まで立つことすら出来なかった。
夕刻になって覚醒、菊池賢さんに挨拶したことろ、ヒストプラスマ症サンプルとして採血されるのであった。血中アルコール濃度は一番に違いない。学会にも出席しようとするが、まだ気分が悪くて欠席してしまう。

19:00、懇親会が始まる。旅団員は正装(地R元法被)で参加、各自多いに楽しむ。千葉は相変わらず食事もとれず、水を飲みながら座席を暖める。すると、岩泉町大会でお世話になった鶴岡さん@学会や秋吉台大会で御一緒した田中さん@カマネコからご挨拶を頂く。これは失礼な話なので、ビール瓶を片手に昨日昇天させてくれたウさん@コリアンやタマちゃん@ハンガリアンを含めて挨拶まわりをする。誰も私の持っているグラスは水だとは気付かないようである。韓国隊にはクラブ名由来を再三聞かれ、「アンダーグラウンド、トラベリンググループ、ボーイスカウト、オールドボーイズ」と、あっているんだか間違っているんだか分からない説明を繰り返した。韓国にはローバースカウトというものはなく、元老院は超年長ということである(そりゃそうだ)。毎回思うが、ややこしい名前を付けてしまったものである(笑)。
閉会直後、李さん@コリアンからある申し出がある。どうやら、ポスターセッションのキャラクター「あなうさ」を娘に土産として持って帰りたいらしい。作者黒田の確認をとって快諾する。
幕営地に戻り、沖永良部から届いたマンゴーを満喫する。今日は酒よりマンゴーである。韓国隊よりお誘いがあったが、今日は早めの消灯とした。代わりに鈴木を投入、見事ドローに持ち込んだのであった。
平尾台自然の郷 平尾台自然の郷 平尾台自然の郷
千葉は夏期休暇はケイビングなし ハンガリアンと楽しむ黒田 李さん(中)とパクさん(右)

22日、閉会式を待たずに平尾台を後にする。宮野原と鈴木はここで分流、その他は秋吉台と「秋芳洞」観光をしたのち帰京した。


初参加であった宮野原、渡辺、鈴木は、懇親会やファンケイビングを通じて同年代の参加者と交流を持てた。写真コンテストでは、韓国隊を意識して付けたタイトルと、韓国隊接待係文恵嬢をモデルとしたのがつぼにはまったのか、「氷のソナタ at 内間木洞」が最多投票という特別賞を頂いた。
地R元としては、次大会に向けてまた何か用意せねばならないであろう。「あなうさ」Tシャツだろうか?(文責 千葉伸幸・雨宮正光・細野誠・黒田さち子・宮野原弘規・渡辺徹・鈴木達朗)
内間木洞 内間木洞 石舟沢鍾乳洞
氷のソナタ at 内間木洞(千葉撮影) 摂氏07.9 at レザーケイブ(千葉撮影) ジョシ・コーセーとチテイリョダンの洞人 at 石舟沢鍾乳洞(雨宮撮影)

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