タイトル 地底旅団ROVER元老院第115回CAVING
サブタイトル 奥多野かんな姫計劃・第13次神流町立処山洞穴調査
分 類 調査ケイビング
入洞洞穴 目玉穴、立処西尾根の珊瑚穴
日 程 2003年11月29日(土)〜30日(日)
参加者 千葉、村野て、大池、宮野原、小池純(東京スペレオクラブ)、山口真也(明治大学地底研究部OB) 以上6名
古鉄橋「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。
立処山は1980年に「明治大学地底研究部」によって洞穴探査及び測量がなされているが、地主の話によると未報告の洞穴が多数あるようなので洞穴探査・測量を行うことにした。
今回は「目玉穴」の測量、445m標高点を基点として立処山の各洞口の位置を調査する地上測量の第2弾、「抜け穴」でのグアノ採集、叶山西側の露頭への林道の確認および「群馬県多野郡誌」の確認を目的として企画された。


29日23:00、「木古里山荘」に到着。雨が本格的に降り始める。太刀魚の刺身や森の天使(はたけしめじ)炒めをつまみながらブリーフィングを行なう。

25:00消灯。


19日7:00、起床。昨夜からの雨も活動準備を始める頃には降り止んだ。気合いも充分入ったところで活動開始、といきたいところだったが、ここで重大問題が発覚。東京スペレオクラブから借り受けたポケットコンパスが、いたるところガタガタでまったく安定しないものであったのだ。三脚も足の長さを固定できず自立しないし、コンパスもジョイント部分が磨耗して首が座らない。そのままではおよそ使い物にならない代物であった。かといってポケコンなしでは作業に支障を来すので、しかたなくガタをガムテープで固定し、ジョイントには詰め物をする応急処置をして、不満ではあるが今回はこれでしのぐことにした。

9:30、「木古里山荘」を出発、「地上測量班」と「目玉穴測量班」に分かれて活動を開始する。


【地上測量班(千葉・村野)】
第12次神流町立処山洞穴調査同様、ポケットコンパス千葉、レーザー測定器村野である。

10:00、西尾根に到着。前回の測量ポイントから分岐して尾根線に沿って基線を張っていく。コンパスは補正しないと水平が取れないので、非常に時間がかかる。意図的に壊れたコンパスを渡されたのであろうか? 恨み言をいいながらも「立処西尾根の小穴」、「立処西尾根の木葉穴」を順につなぎ、12:00昼食を摂る。

13:00、「立処西尾根の風穴」「立処西尾根の珊瑚穴」に向けて基線を張っていく。が、洞口が見つからない。岩体の基部に沿って進んだのだが、どうやら下に行き過ぎてしまったようである。午後の部を開始してから1時間後、千葉がようやく岩壁の一つ上のテラスで「立処西尾根の風穴」洞口を発見。そして「立処西尾根の珊瑚穴」の洞口を発見したのは、そのまたさらに1時間後の15:00になってしまった。

16:30、「木古里」に到着、そのまま「ちゃんから穴」第7洞口までを測量する。

17:00、「ちゃんから穴」前で「目玉穴測量班」と合流。今回の地上測量はここまでとした。


【目玉穴測量班(大池・宮野原・小池さん・山口さん】
測量への絶対的な自信がないので、みなの足取りは心なしか重い。

9:30、「目玉穴」洞口に到着。久しぶりの急傾斜のアプローチだったので、みなでしばし休憩。測量体制についてミーティングをするが、いい案が出ないので偵察してから決めることにする。

10:00、入洞。大池・山口さんは洞口からすぐ左手に延びる支洞へ、宮野原・小池さんは本洞へと偵察に行く。

10:30、偵察から戻り、班編成を行う。大池が散々悩んだ挙句、「支洞測量班」(スケッチ・コンパス大池、メジャー山口さん)と「本洞測量班」(スケッチ宮野原、コンパス・メジャー小池さん)の2班体制とする。開始20分は2班とも測量への自信がないので右往左往しながらの測量となった。

12:00、「本洞測量班」が昼食を摂る。2人体制とはいえ、小池さんがいるのでスムーズに進んでいた。同じ頃、「支洞測量班」は狭洞部分で獣骨(コウモリなどではなく、もっと大きな骨であった)を発見し、苦労しながらも記念撮影をする。

14:00、「支洞測量班」が昼食を摂る。その間に「本洞測量班」は狭洞のためポケットコンパスを使用できない箇所のみを残して戻ってくる。その状況に焦りを感じた大池は再び山口さんを連れ、支洞奥のホールの測量へと向かう。

15:00、とりあえず支洞の数値データだけを取り、山口さんは「本洞測量班」へ合流。3人で残り箇所の測量を行う。大池は一人支洞の奥で縦断面スケッチを描き続けていた。

16:00、大池のスケッチが終了。全員でマーカーの撤去を行う。

16:30、出洞。


17:30、「木古里」着。夕食+地主孫娘・野々香謹製の蒸しパンを頂きながら各班の活動報告を行なう。また地主・高橋さんより「多野藤岡地方誌」をお借りする。

20:00、「木古里」発。

21:00、秩父駅で大池と分流、残りのメンバーは武甲温泉に入泉。

24:00、解散となった。


今回の目玉穴測量の結果、総延長は123.7m、高低差は23.1mとなった。これで立処山の洞穴の大物は終了し、残すは「仏穴シリーズ」などわずかとなった。「抜け穴」でのグアノ採集、叶山西側の露頭への林道の確認は次回に持ち越しとなった。
立処山・叶山麓の洞穴は現在32洞確認、18洞測量済み。(文責 村野哲雄・大池香里)
立処西尾根の小穴 目玉穴 木古里
立処山西尾根付近の地上測量 目玉穴で獣骨を確認 木古里での楽しい夕食

「活動報告」に戻る
 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る

2003 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院
cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp