タイトル 地底旅団ROVER元老院第112回CAVING
サブタイトル 奥多野かんな姫計劃・第12次神流町立処山洞穴調査
分 類 調査ケイビング
入洞洞穴 立処鍾乳洞(立処山の鍾乳洞、立処鍾乳洞第1洞、立処山第1洞、井戸穴、大黒洞)
日 程 2003年10月18日(土)〜19日(日)
参加者 千葉、村野て 以上2名
古鉄橋「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。
立処山は1980年に「明治大学地底研究部」によって洞穴探査及び測量がなされているが、地主の話によると未報告の洞穴が多数あるようなので洞穴探査・測量を行うことにした。
今回は445m標高点を基点として立処山の各洞口の位置を調査する地上測量ならびに「立処鍾乳洞」の天井高測量および補足スケッチを目的として企画された。


18日20:30、東京都瑞穂町を出発。志賀坂峠が土砂崩れのため8月から通行止めとの事前情報を得ていたので土坂峠経由で地主宅「木古里山荘」に向かう。

23:30、「木古里山荘」に到着。地主・高橋さん夫妻に挨拶をする。山荘は薪ストーブが焚かれ、我々の到着前に既に暖められており嬉しい限りであった。ウインナーと醤油をたらしたナメコの塩茹で(これが美味!)をつまみに軽く飲みながらブリーフィングを行なう。

24:00、消灯。


19日7:00、起床。

8:30、「木古里山荘」を出発、地上測量を開始する。体制はレーザー測定器・村野、ポケットコンパス・千葉。国道299号を志賀坂方面に向かい、電光案内板のある右カーブ手前で左手のコブ状の丘に取り付く。潅木の隙間をかいくぐって行くと小さな露岩のある頂上に着く。ここが445m標高点と思われるが、前回千葉が確認した通り標石などはない。露岩の頂点にマーカーを打ち込み、地上測量の基点とした。とりあえず「木古里」に向かって測量を進めるが、昼間の明るさでレーザー測定器の光が見にくく、遅々として進まない。しかも測定器の扱いに村野てが手こずり、苛立ちが募るばかり・・・。そんな調子だから基点から「木古里」までの100mほどを測量するのに1時間半もかかってしまった。

10:30、「木古里」で休憩。茹でトウモロコシを御馳走になりながら高橋さんと談笑。叶山鉱山、店に保管された謎の農機具、最新式冷蔵函についての話題に花が咲く(ちなみにその農機具の使用法は千葉が見事に言い当てた。現物を見て考えよう。最新式冷蔵函も必見。なるほど、環境保護が叫ばれる現代、電気もフロンも使わない最先端の省エネ冷蔵庫である。一家に一台あると良さそうだが、かなり高価と思われる)。

11:30、「木古里」発。立処山頂に向け、マーカーを適宜打ちながらひたすら距離および方位、傾斜の測定がくり返される。登山道に入ると木立で暗くなるためレーザー光が見やすく、村野ても測定器の扱いに慣れてきて順調に進むようになった。

14:00、途中昼食時間を挟み、ようやく「立処鍾乳洞」洞口に到着。ここからは山頂に向けて最後の急登である。調子に乗って随所にマーカーを打ったりしながら進む。

15:00、立処山頂に到着。山頂は周囲に何も遮るもののない岩峰である。南に両神山、東に叶山、足元には神ヶ原集落と「木古里」が見え、山頂を初めて訪れた村野は大いに感動してしまった。しばらく秋風に吹かれていると千葉が「木古里」の庭先に人物を発見。肉眼では芥子粒より小さいが、ポケットコンパスのファインダーを覗くと若旦那の祐紀さんと娘の野々香であることが分かった。2人で何やら怪し気なダンスを踊っている。千葉がホイッスルを鳴らすと祐紀さんが気付き、のぼりを振ってくれた。呼び声まで山々にこだまして聞こえ、さらに感動的であった。
ところで叶山の方をよく見ると山腹に林道が伸びているのが見えた。石灰岩の露岩のすぐ近くまで達していることが見て取れ、今後要チェックの林道である。

15:30、山頂発。

15:40、「立処鍾乳洞」着。「立処鍾乳洞」では村野はレーザー測定器による天井高測定をし、千葉は補足スケッチを行なった。最大天井高は8.7m。

16:30、出洞。

17:00、「木古里」着。夕食をとる。

18:30、「木古里」発、通行止めの様子見をかねて志賀坂峠に向かう。途中、例の林道入口を確認し、志賀坂トンネルまでは順調に進んだ。しかし、トンネルを出たところで完全に通行止。巨大な土嚢らしきものが積まれ、「意地でも通さないぞ」と主張している。そこで八丁トンネルを越え、大滝村経由で帰京。

21:30、東京都瑞穂町で解散となった。


今回の地上測量により、445m標高点から立処山頂までの基線距離は1275m、「立処鍾乳洞」は標高680.1m地点に開口していることが判明した。また立処山山頂は735m表示に対して、誤差?6.6mの741.6mという結果となった。ただし立処山頂735mというのは三角点ではないため、表示がどの程度正確なのかは不明である。(文責 村野哲雄)
木古里 立処山登山道 立処山山頂
レーザー測定器で距離を測る村野 ポケコンを読む千葉 山頂到着 右奧は石灰鉱区叶山

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